長町副都心

長町副都心とは

宮城県仙台市にかつて存在した副都心の一つで、市の南部エリアに位置していました。仙台市の都市構造を、都心一極集中型から多核分散型へと転換する目的で、当時の市長である石井亨氏の市政下で提唱されました。この構想に基づき、都心部を中心に東西南北の4箇所に副都心が設けられ、長町副都心はその南の拠点として位置づけられました。

2021年に策定された仙台市の都市計画では、長町地区は泉中央地区と共に「広域拠点」として定義され、都市の重要な一部を担っています。

長町副都心の定義

仙台市による長町副都心の定義は、以下の3つの地域を包括するT字型のエリアでした。

1. 長町商店街:
江戸時代の長町宿に起源を持つ商店街で、旧奥州街道である市道原町広岡線沿いに、仙台市地下鉄南北線の長町一丁目駅からJR長町駅までの区間が該当します。
2. あすと長町:
仙台市と都市再生機構が共同で土地区画整理事業を行った、旧長町駅貨物ヤード（長町機関区）の跡地です。地下鉄長町一丁目駅からJR太子堂駅までを範囲とし、かつての陸奥国府と見られる郡山遺跡や、東北地方最大級の環濠集落である長町駅東遺跡が所在します。2014年には仙台市立病院が移転・開院しました。
3. 太白区役所周辺:
地下鉄長町南駅、太白区役所、ザ・モール仙台長町などを中心とするエリアです。

地名

長町副都心は、以下の地名で構成されています。

長町: 1丁目から8丁目までが存在します。
長町南: 1丁目から4丁目までが存在します。
あすと長町: 1丁目から4丁目までが存在します。

交通

長町副都心は、仙台市内の主要な交通結節点としての役割も担っています。

鉄道
仙台市地下鉄南北線:
長町一丁目駅
長町駅
長町南駅
JR東北本線:
長町駅
太子堂駅
バス
仙台市営バス
宮城交通
長町ループバス「ながまちくん」
高速道路
仙台南部道路: 長町IC
東北自動車道: 仙台南IC
一般道
国道4号
国道286号

あすと長町大通り線

あすと長町地区を南北に貫く、幅員40～50m、片側3車線の道路です。2007年に開通し、国道4号の一部として機能していました。以前は、国道4号は太子堂駅付近の跨線橋を経由していましたが、この道路の開通によりルートが変更されました。2015年以降は、宮城県道273号仙台名取線に降格しました。

関連情報

長町副都心は、仙台市の都市計画において重要な位置を占めており、以下の地区や関連する交通網とも密接な関係があります。

仙台市都心部
泉中央 (仙台市)
北仙台
愛子副都心構想
仙台の地形
秋保電気鉄道
仙台市電
郡山堀
錦町 (仙台市) (旧称：長丁)

外部リンク

長町副都心の詳細については、以下の公式サイトや関連情報を参照ください。

仙台市都市計画マスタープラン地域別構想　都心地区・泉中央地区・長町地区
UR あすと長町地区
長町一丁目商店街
サンカトゥール商店街振興組合（長町3丁目・4丁目商店街）
ながまちバザール（長町駅前商店街振興組合）
* 長町まざらいん

長町副都心は、歴史と現代が融合する仙台市の重要なエリアであり、今後も発展が期待されています。

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