長者原

長者原（ちょうじゃばる）は、大分県玖珠郡九重町にある飯田高原の中心的な地域を指します。この地は阿蘇くじゅう国立公園内に位置し、九重連山への登山道が整備されていることから、多くの登山者に親しまれています。

長者原の由来

長者原という名前は、別府温泉の開発に尽力した油屋熊八が、観光ルートを提唱したことがきっかけとされています。1925年、熊八がこの地にホテルを開設した際、彼の友人であり、鳥瞰図絵師として知られる吉田初三郎が、地元に伝わる朝日長者伝説にちなんで「長者ヶ原」と命名しました。その後、現在の「長者原」という表記が用いられるようになりました。

自然と観光

長者原は、牧ノ戸峠と並び、九重連山の主要な登山口の一つです。環境省の長者原ビジターセンターでは、阿蘇くじゅう国立公園の自然に関する展示や解説が行われており、九重連山のジオラマやビデオ上映を通じて、この地域の魅力を学ぶことができます。

また、ラムサール条約に登録されているタデ原湿原もこの地域に位置しています。ビジターセンターを起点とする約1.3kmの長者原自然研究路（遊歩道）が整備されており、湿原の豊かな自然を間近に観察することができます。四季折々の美しい風景が訪れる人々を魅了します。

温泉

長者原温泉は、九重九湯の一つとして知られています。近年では、周辺の温泉地を含めて「くじゅう連山温泉郷」と呼ばれることもあり、湯治客だけでなく、登山者にも人気があります。登山後の疲れた体を癒すのに最適な場所です。

アクセス

長者原へのアクセスは、公共交通機関と自動車の両方が利用可能です。

鉄道・バス
JR九州久大本線豊後中村駅から九重町コミュニティバス牧ノ戸峠行で約50分
九州横断バスを利用する場合、別府駅から約90分、由布院駅から約40分、黒川温泉から約40分、阿蘇駅から約90分で、くじゅう登山口（長者原）停留所で下車。

自動車
大分自動車道九重インターチェンジから約16km。

関連情報

長者原温泉
飯田高原
タデ原
牧ノ戸峠
平治 (犬)

長者原は、豊かな自然、温泉、そして登山が楽しめる魅力的な地域です。四季折々の美しい風景が楽しめるだけでなく、歴史や文化にも触れることができます。訪れる人々にとって、心身ともにリフレッシュできる場所となるでしょう。

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