長野バイパス

長野バイパスの詳細

長野バイパスは、長野県長野市若里から上水内郡飯綱町牟礼に至る、全長24.3kmの国道18号バイパスです。建設当初は、長野市街地を通過する旧道18号の交通渋滞を緩和する目的で整備されました。バイパスの開通により、長野市中心部への通過交通が分散され、交通の円滑化に貢献しました。

概要

起点: 長野県長野市若里（荒木交差点、現在の長野県道372号三才大豆島中御所線の起点）
終点: 長野県上水内郡飯綱町牟礼
全長: 24.3km
道路規格: 第3種平地部・第3種山地部
設計速度: 70km/h（平地部）、50km/h（山地部）
最急縦断勾配: 6%
最小曲線半径: 50m
車道幅員: 8.5m - 12m
車線数: 2車線、一部区間4車線
事業費: 19億5,300万円

バイパスは、長野市街の北部を迂回する形で建設されました。特に、柳原北交差点から浅野交差点までの区間は、沿道にりんご畑が広がることから「アップルライン」の愛称で親しまれています。この区間は、春にはりんごの花が咲き誇り、秋には収穫されたりんごが店頭に並ぶなど、四季折々の風景を楽しむことができます。

歴史

1959年（昭和34年）12月: 着工。
1966年（昭和41年）9月: 全線開通。
1994年（平成6年）3月: 母袋交差点改良事業着手。
1997年（平成9年）12月: 母袋高架橋完成、供用開始。


開通当初、長野大橋と篠ノ井バイパスが未開通であったため、丹波島橋（現国道117号）が国道18号の指定区間でした。そのため、長野バイパスの起点は丹波島橋の北詰にありました。しかし、両バイパスの開通と、丹波島橋が国道18号の指定から外れたことにより、荒木交差点から上千田交差点までの区間は、長野県道372号三才大豆島中御所線に変更されました。

現状と課題

長野市街地の拡大に伴い、バイパスの市街地区間では交通量が増加し、新たな交通渋滞が発生するようになりました。特に、長野オリンピックを前に、母袋交差点付近の区間は高架化されました。また、長野東バイパスの建設も進められており、さらなる交通分散が期待されています。

重複区間

国道117号: 長野市西尾張部交差点 - 長野市浅野交差点
国道406号: 長野市東和田交差点 - 長野市柳原北交差点

周辺施設

信州大学長野（工学）キャンパス
長野赤十字病院
水野美術館
長野市若里多目的スポーツアリーナ（ビッグハット）
NHK長野放送局
文化学園長野中学校・高等学校
中部森林管理局
日本郵政信越支社
北陸地方整備局千曲川河川事務所
関東地方整備局長野国道事務所
長野運輸支局
長野東郵便局
長野運動公園

交通量

2005年度の道路交通センサスによると、平日24時間交通量は以下の通りです。

長野市西和田441-2: 29,595台
長野市赤沼2391: 27,090台

その他

国道406号との重複区間が始まる東和田交差点付近には、東和田情報ステーションが1996年9月に設置されました。その後、赤沼情報ステーションも設置されています。地元では、長野バイパスというと、母袋交差点から東和田交差点または柳原北交差点までを指すことが一般的です。これは、長野バイパスの案内標識が少なく、地図上でも表示されていないことが多いためです。また、区間中に「長野バイパス店」という店名のガソリンスタンドがあることも、その理由の一つです。

関連情報

バイパス道路
日本のバイパス道路一覧
中部地方の道路一覧
長野環状道路
長野東バイパス
* 長野国道事務所

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