陸中山田駅

陸中山田駅

岩手県下閉伊郡山田町川向町に位置する陸中山田駅は、三陸鉄道リアス線の駅です。その愛称は「海のオランダ島」で、親しみやすい名前で地域住民に愛されています。

歴史

陸中山田駅は、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受け、一時休止を余儀なくされました。しかし、地域の復興への強い願いとともに、2019年3月23日に三陸鉄道の駅として見事に営業を再開しました。この再開は、地域にとって大きな喜びと希望をもたらしました。

年表

1935年（昭和10年）11月17日：鉄道省山田線の駅として開業。当時は路線の終着駅でした。
1936年（昭和11年）11月10日：岩手船越駅まで延伸し、中間駅となりました。
1947年（昭和22年）8月8日：昭和天皇のお召し列車が停車。天皇が車窓から奉迎者に会釈をされました。
1982年（昭和57年）9月20日：貨物の取り扱いを廃止しました。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱いが廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となりました。
2011年（平成23年）3月11日：東日本大震災による津波と火災により、駅舎と構内が焼失しました。
2019年（平成31年）3月23日：宮古駅 - 釜石駅間の復旧と同時に、三陸鉄道に移管され、リアス線の駅として再出発しました。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。ホーム間は跨線橋で連絡しており、各ホームにはスロープ付きの出入口があります。1番線側が西口、2番線側が東口となっています。

駅は山田町観光協会が管理する簡易委託駅で、東口側に駅舎があります。この駅舎はオランダ島と風車をモチーフにした特徴的な洋風デザインです。また、駅舎は山田町交流センター「はぴね」および山田町立図書館との複合施設となっており、連絡通路で繋がっています。

旧駅舎は1961年に建てられたコンクリート造りで、みどりの窓口や自動券売機が設置されていましたが、東日本大震災で全壊しました。旧駅舎にあった大時計は、現在、御蔵山に保存・展示されています。

のりば

利用状況

「山田町統計書」によると、2020年度の1日平均乗車人員は78人です。過去の乗車人員の推移は以下の通りです。なお、2000年度から2018年度のデータはJR時代のものです。2011年度のデータは非公表となっています。

駅周辺

駅周辺には、山田町の美しい自然が広がっています。

隣の駅

三陸鉄道

■リアス線

織笠駅 - 陸中山田駅 - 豊間根駅

脚注

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

陸中山田駅：三陸鉄道

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