隹部

隹部（すいぶ）とは

隹部（すいぶ）は、漢字を部首によって分類したグループの一つです。康熙字典では214部首のうち172番目に位置づけられています。この部首は、鳥に関わる意味を持つ漢字をまとめる際に用いられます。

概要

「隹」という漢字は、尾の短い鳥の総称であり、側面から見た鳥の姿を象った象形文字です。部首として使われる際は、鳥に関する意味を表す意符として機能します。また、「推」や「誰」のように、音を表す声符として使われることもあります。

隹部に属する漢字は、この「隹」を構成要素として持つものが多く、鳥の種類や鳥の動作、鳥に関わる事柄などを表します。

字体のデザイン差

印刷書体（明朝体）における「隹」の字の3画目（上側中央の筆画）のデザインには、地域によって差異が見られます。康熙字典では、この筆画を短い左払いとしていますが、日本や韓国ではこの形に従っています。一方、中国の新字体、台湾の国字標準字体、香港の常用字字形表では、この筆画を点画として、「亠」系統の字形と統一しています。

部首の通称

• - 日本：ふるとり（鳥部の部首である「鳥」と区別するため、「舊（旧）（ふるい）」の字に使われている鳥であることから）
• - 韓国：새추부（sae chu bu、とりの隹部）
• - 英米：Radical short Tailed Bird

部首字

隹

中古音

• - 広韻：職追切、脂韻、平声
• - 詩韻：支韻、平声
• - 三十六字母：照母三等

現代音

• - 普通話：ピンイン：zhuī 注音：ㄓㄨㄟ ウェード式：chui1
• - 広東語：Jyutping:zeoi1 イェール式:jeui1
• - 日本語：音：スイ（漢音・呉音） 訓：とり
• - 朝鮮語：音：추(chu) 訓：새（sae、とり）

例字

• - 隹
• - 2画: 隻・隼
• - 3画: 雀
• - 4画: 雅・雁・雇・集・雄
• - 5画: 雎・雋・雉・雍
• - 6画: 雌
• - 8画: 雕
• - 9画: 雖
• - 10画: 雛・雜・雙
• - 11画: 難・離
• - 16画: 𩁧
• - 20画: 雧
• - 27画: 䨊
• - 最大画数: 30画 𩁵

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