青木信光 (子爵)

青木信光

青木信光（あおき のぶみつ、明治2年9月20日（1869年10月24日） - 昭和24年（1949年）12月28日）は、明治時代から昭和時代にかけて活躍した華族（子爵）・政治家です。

経歴

松岡藩知事（旧水戸藩付家老）中山信徴の四男として生まれ、旧麻田藩主・子爵青木重義の養子となりました。夫人は川口武定の次女・楠枝。子には青木信武（長男）、青木蔚（四男）、加納六郎（六男）などがいます。土壌動物学者の青木淳一は、蔚の長男にあたります。

明治17年（1884年）に養父の死去により家督を相続し、その後学習院・東京法学院で学びました。明治30年（1897年）7月10日に貴族院の子爵議員に選出され、昭和21年（1946年）3月25日に隠居により辞職するまで、長きにわたりその地位を保持しました。貴族院議員としては、50年という長きにわたって活動しました。また、東武鉄道や仁壽生命など、多くの企業の役員としても活躍しました。墓所は池田市仏日寺にあります。

研究会での活動

大正時代には、研究会の事実上の指導者であった清浦奎吾の組閣失敗後、従来の研究会の方針を批判し、指導的な地位に立つようになりました。青木は従来の研究会の理念の一つであった超然主義を否定し、政党との協力と貴族院内における勢力の拡大を目指しました。その結果、長年の敵であった立憲政友会の原内閣が成立すると、これを支持し大木遠吉司法大臣を入閣させました。しかし、自身は原敬からの閣僚就任要請を辞退し、日本銀行監事のみを受けました。その後もたびたび閣僚就任の要請がありましたが、これを辞退し、鉄道会議議員や内閣審議会委員、住宅営団監事といった顧問的な役職のみを務めました。

その一方で、研究会のイメージを高めるために近衛文麿を招聘しましたが、清浦内閣の成立に関与しながらこれが倒れると護憲三派と手を結んだ青木のやり方に憤慨した近衛に離反されるなど、青木ら指導部の政治手法に対する不満から内紛が生じることがありました。研究会は貴族院最大会派の地位を保ちながらも、次第に政治力を低下させていきました。

栄典

位階

1889年（明治22年）9月26日 - 従五位
1906年（明治39年）12月21日 - 正四位
1914年（大正3年）12月28日 - 従三位

勲章等

1930年（昭和5年）12月5日 - 帝都復興記念章
1938年（昭和13年）2月11日 - 金杯一個
1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章

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