飛騨神岡駅

飛騨神岡駅の概要

飛騨神岡駅（ひだかみおかえき）は、かつて岐阜県飛騨市神岡町船津に存在した神岡鉄道神岡線の駅です。2006年（平成18年）の神岡線廃止に伴い、その歴史に幕を閉じました。

歴史

1966年（昭和41年）10月6日：国鉄神岡線の飛騨船津駅（ひだふなつえき）として開業。当初より旅客営業のみを行う駅でした。
1971年（昭和46年）10月1日：駅員が配置されない無人駅となりました。
1984年（昭和59年）10月1日：神岡鉄道への転換に伴い、駅名が飛騨神岡駅に改称されました。
2006年（平成18年）12月1日：神岡線全線廃止に伴い、駅も廃止となりました。

駅構造

飛騨神岡駅は、単式ホーム1面1線を有する高架駅でした。線路は急な傾斜を避けるために山肌に沿って敷設され、谷間に開けた神岡中心街の上を鉄橋で越えていました。鉄橋の両端はトンネルで山を貫通しており、ホームはその鉄橋の上に設けられていました。

ホーム上には、恵比寿の木像を祀る祠が建てられていました。ホームの下には、神通川水系高原川の支流である山田川が流れ、二つのトンネルを橋で直接結び、山田川を渡る構造となっていました。

駅舎はホームの猪谷方（富山方面）の端から階段を降りた場所に位置していました。コンクリート造り1階建てで、内部には待合所やトイレのほか、駅事務室部分を改装した美容室がありました。この美容室は営業していましたが、乗車券の販売などは一切行っていませんでした。駅舎はホームより低いものの、街よりも高い場所にあり、駅舎から外に出るにはさらに階段を下る必要がありました。

駅周辺

飛騨神岡駅は、旧神岡町の中心街および旧町役場の最寄り駅でした。駅から徒歩約300メートルで中心市街に出ることができ、高原川を渡ると旧神岡町役場に到達できました。駅周辺には住宅が多く、商店なども見られました。

駅の階段を下りるとすぐの場所に「幸土泉水」という湧き水があり、古くから清水が湧いていたと伝えられています。国道41号のバイパス工事によって水源が断たれることが危惧されましたが、現在も枯れることなく清水を湛えています。

駅の下には濃飛バスの停留所があり、飛騨古川駅・高山駅方面と神岡町を結ぶ路線バスが運行していました。

駅の北側にあるトンネルの上を国道41号が山田川に沿って走り、対岸の神岡中心部の端には国道471号が走っています。

周辺施設

飛騨市立神岡小学校
飛騨市役所神岡振興事務所（旧神岡町役場）
飛騨市立神岡中学校
神岡城、高原郷土館、神岡鉱山資料館
飛騨市神岡図書館
CBC[[ラジオ]]飛騨神岡ラジオ中継局（1062kHz 100W）
東海ラジオ放送飛騨神岡中継局（1458kHz 100W）
NHK[[岐阜放送局]]飛騨神岡ラジオ中継局（第1放送1341kHz 100W、第2放送1539kHz 100W）
* 岐阜放送飛騨神岡ラジオ中継局（720kHz 100W）

隣の駅

神岡鉄道

神岡線

神岡鉱山前駅 - 飛騨神岡駅 - 神岡大橋駅

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