馬植

馬植の生涯と業績

基本情報

馬植（ばしょく）は、唐代の官僚であり政治家です。生年は不詳ですが、彼は857年に亡くなりました。出身地は京兆府興平県です。字は存之として知られています。彼の業績は、政治と文学の両面で高く評価されました。

経歴の始まり

馬植は、馬曛（または馬勲）の子としてこの世に生を受けました。元和14年、819年には進士試験に合格し、その後制策科でも秀でた成績を収めました。ここから長い官僚としてのキャリアが始まります。初任地は寿州団練副使であり、以後、秘書省校書郎に就任し、饒州刺史に転じるなど、数回の異動を重ねました。

官職と業績

開成元年、馬植は安南都護および御史中丞として出向し、さらに安南招討使としても活動しました。彼の持ち味は温和で礼儀正しい性格であり、官吏としての事務能力にも長けていました。

開成3年、彼は武陸県を武陸州に昇格させ、現地の少数民族のリーダーを刺史として置く提案を行い、実現させました。また、武陸州にあった放置されていた真珠の養殖池を復活させ、真珠の生産を再開させるという実績も残しました。彼はその優れた統治能力から、検校左散騎常侍および中散大夫に昇進し、さらに黔中観察使に任命されたのです。

中央政界への復帰

会昌3年、長安に戻った馬植は光禄寺卿に任命され、後には大理寺卿に転任しました。しかし、長い間辺境での任務を遂行していたため、長安に帰還しても重用されることはありませんでした。李徳裕とのつながりが薄かったため、あまり重んじられなかったのです。

会昌6年、宣宗帝が即位すると、宰相の白敏中が李徳裕とは対立していたため、関係の薄い馬植を抜擢しました。彼は金紫光禄大夫の地位を与えられ、戸部侍郎へと転任。そして、諸道塩鉄転運使を兼任することになります。まもなくして、彼は中書門下平章事（宰相）に昇進しました。

最後の年と死

その後、馬植は礼部尚書も兼務することになりましたが、彼の人生には波乱もありました。大中3年、宣宗が通天犀帯のことを知り、馬植を問い詰めましたが、彼は正直に答えたため、宰相を辞任し、天平軍節度使として出される結果となりました。さらなる調査を受け、常州刺史に左遷されました。

大中5年、白敏中が引退した際に、馬植は太子賓客に任命され、後に分司東都となりました。大中9年には再び高官に就き、様々な役職を歴任。大中11年、汴州刺史および宣武軍節度といった要職に就きましたが、彼は857年、汴州にてこの世を去ることになりました。

まとめ

馬植の一生は、政治の舞台での彼の業績と能力を色濃く反映するものでした。特に彼の優れた統治手腕や、文学における才能は、当時の人々にも深く評価されていました。彼の名前は歴史に残り、その貢献は今も語り継がれています。

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