野田郷駅

野田郷駅

野田郷駅は、鹿児島県出水市野田町下名に位置する肥薩おれんじ鉄道線の駅です。駅番号はOR19で、NPO法人北薩倶楽部が管理する簡易委託駅となっています。駅の近くには鹿児島県立野田女子高等学校があり、平日の朝夕は通学客で大変混雑します。また、生徒の通学輸送のため、平日朝には当駅止まりの下り列車が1本設定されており、その後、出水駅まで回送されます。そのため、平日の朝夕ラッシュ時のみ駅員が配置される有人駅となります。

歴史

駅名の由来

駅名は、開業当時の地名である出水郡野田村に由来します。この地は古くから「野田郷」として親しまれており、既に大阪環状線に野田駅が存在していたため、「野田郷駅」と名付けられました。「野田郷」の「野田」は、沼田と同様に沢や湿地を意味し、「郷」は里を意味します。つまり、「沢や湿地のある里」という意味です。また、「郷」は薩摩藩における行政区画の名称でもあり、野田全域を指す行政区画として「野田郷」が置かれていました。

年表

1923年（大正12年）3月25日：鉄道省川内線の駅として開業。
1927年（昭和2年）10月17日：湯浦駅 - 水俣駅間が開業し、八代駅 - 川内駅 - 鹿児島駅間が鹿児島本線に編入。
1949年（昭和24年）6月1日：日本国有鉄道が発足。
1959年（昭和34年）2月：現在の駅舎が竣工。
1970年（昭和45年）9月1日：CTC化に伴い駅業務が委託され、野田郷駅長が廃止。出水駅の被管理駅となる。
1986年（昭和61年）3月3日：業務委託が終了し、無人駅化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道に継承。旧野田町の請願により再び有人駅（業務委託駅）となる。
2004年（平成16年）3月13日：九州新幹線開業に伴い、肥薩おれんじ鉄道に移管。
2014年（平成26年）5月16日：駅の営業時間が平日朝夕のみに変更。
2019年（令和元年）10月1日：駅ナンバリング導入に伴い駅名標を更新。英語表記を「Nodagou」から「Nodagō」に変更。
2023年（令和5年）3月25日：開業100周年を迎える。
2024年（令和6年）9月24日：当駅に進入中の下り列車がポイント付近で脱線。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。1959年に建設された旧国鉄標準タイプの鉄筋コンクリート製駅舎には、出札窓口と待合室が設けられています。国鉄時代に無人化される前は、大きな出札窓口と鉄道小荷物窓口がありましたが、1986年の無人化時に板で封鎖されました。その後、再び有人駅となったため、現在の小さな出札窓口が設置されました。

営業時間

平日：7:00 - 9:00、15:00 - 17:30
土休日：休み

2014年5月15日までは、平日の営業時間は7:10 - 16:55でしたが、翌5月16日より、営業時間が平日朝夕の通学ラッシュ時間帯のみに短縮されました。ただし、毎年3月中旬に隣の高尾野駅付近で開催される「高尾野 中の市」や、毎年8月に開催される「高尾野夏祭り」開催時は、駅が大変混雑するため、朝8時頃から夜まで臨時に駅係員が配置されます。

国鉄時代、1970年に業務委託駅となるまでは、現在の野田郵便局の敷地に国鉄官舎が多数建ち並び、駅員数15名の比較的大きな駅でした。また、かつては貨物取扱も行っており、鹿児島銀行の建っている場所に日本通運の倉庫が2棟ありました。

のりば

利用状況

2019年度の1日平均乗降人員は337人です。

駅周辺

鹿児島県立野田女子高等学校
野田郵便局

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道

■肥薩おれんじ鉄道線

高尾野駅（OR18） - 野田郷駅（OR19） - 折口駅（OR20）

脚注

[1]

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

野田郷駅（各駅案内） - 肥薩おれんじ鉄道

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