高橋円三郎

高橋 円三郎

高橋 円三郎（たかはし えんざぶろう）は、明治27年（1894年）9月26日に島根県の神門郡今市町に生まれ、昭和31年（1956年）に逝去した実業家であり政治家です。彼は衆議院の議員としても重要な役割を果たし、昭和の日本において多くの貢献をしました。

幼少期と教育

高橋は、父親である徳助の元に生まれました。幼少期を地元で過ごした後、彼は早稲田大学に進学し、1920年に政治経済学科を卒業しました。この教育が後の彼の政治活動に大きな影響を与えることとなります。

職業人生のスタート

大学卒業後、高橋は山下汽船に入社しました。ここから彼のキャリアが始まり、以降、報知新聞や東京朝日新聞で記者としても活躍します。これらの経験が、彼の視野を広げ、政治への意欲を高める要因となりました。

政治の道へ

高橋は次第に政界への関心を強め、法制局事務嘱託として政治の実務を体験しました。1937年には第20回衆議院議員総選挙において、立憲政友会から立候補し見事に当選を果たします。その後、農林大臣秘書官や日本大豆統制常任監査役などの役職を歴任し、1940年には帝国油糧統制の筆頭理事、さらには太陽商社の取締役にも就任しました。

戦後の活動と苦難

1946年、高橋は山陰日日新聞社の社長に就任しますが、翌年には公職追放の憂き目に遭いました。その後、1952年に緒方竹虎内閣の官房長官秘書官に復帰し、1953年の第26回総選挙では自由党から立候補し、見事に当選を果たします。この選挙においてはトップ当選の栄誉を得ましたが、1955年の第27回衆議院議員総選挙では次点で落選する結果となりました。

晩年

高橋円三郎は1956年、東京の文京区において自宅で亡くなりました。62歳という比較的若い年齢での死去でしたが、彼の業績や影響力は依然として地域や政治界に残り続けています。

選挙歴

• - 第20回衆議院議員総選挙（島根県第1区、1937年4月、立憲政友会）: 当選
• - 第21回衆議院議員総選挙（島根県第1区、1942年4月、翼賛政治体制協議会推薦）: 次点落選
• - 第25回衆議院議員総選挙（島根県全県区、1952年10月、自由党）: 落選
• - 第26回衆議院議員総選挙（島根県全県区、1953年4月、吉田自由党）: 当選
• - 第27回衆議院議員総選挙（島根県全県区、1955年2月、自由党）: 次点落選

高橋円三郎の人生は、実業界と政治の両面での挑戦と成果で彩られたものであり、彼の痕跡は日本の近代政治史に確かに存在しています。

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