鮎喰町

鮎喰町（あくいちょう）

鮎喰町は、徳島県徳島市に位置する町名です。一丁目と二丁目に分かれており、2009年12月時点の調査では、人口1,909人、世帯数827世帯となっています。郵便番号は〒770-0046です。

地理

徳島市の北部に位置し、鮎喰川の右岸にあります。町の北側はJR徳島線が通り、西側は鮎喰川が北へと流れています。鮎喰町は加茂名地区に属しており、北は南島田町、東は庄町、南東は南庄町、南は名東町、西は鮎喰川の河川敷を挟んで国府町和田・国府町南岩延と隣接しています。

町の中央には国道192号が東西に走り、北側には古い家並みが残る市街地が広がっています。この市街地は、かつての伊予街道沿いに発展したもので、鮎喰川の旧堤防の東には一里塚の跡が残っています。

河川:

鮎喰川

歴史

鮎喰町は、元々庄町の一部でしたが、昭和18年に現在の町名となりました。町名の由来は、鮎喰川で鮎が多く獲れ、住民がそれを食していたことによると言われています。「鮎喰」は「脚咋」とも書かれ、『日本書紀』には鷲住王の後、脚咋別が居住していた地であるとも記されています（加茂名小史より）。

鮎喰川旧堤は、田宮川や佐古川から徳島城下へ流れ込み、水害を引き起こしていた鮎喰川の右岸に、藩主・蜂須賀家政が築かせた堤防で、蓬庵堤と呼ばれています。鮎喰川の氾濫とは逆に、流域の農民が干害に苦しんでいた藩政時代、中島田の庄屋であった楠藤吉左衛門が、蓬庵堤の東に伏流水を発見し、灌漑用水の水源としました。この用水は袋井用水と呼ばれ、水源地は国道192号のすぐ南に位置し、県の文化財史跡に指定されています。

施設

徳島県立総合看護学校
徳島県立城西高等学校
徳島市加茂名南小学校
徳島市加茂名南幼稚園
徳島市立鮎喰児童館
教誓寺
神明神社
高越神社
天満神社
浅宮神社

かつて存在した施設:

徳島県立看護学院

交通

道路:

一般国道：国道192号
都道府県道：徳島県道21号神山鮎喰線、徳島県道203号鮎喰新浜線

バス:

JR徳島駅前より徳島市営バス・上鮎喰行きを利用。

史跡

袋井用水（徳島県指定文化財史跡）

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

徳島市ホームページ

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