鳥越村

鳥越村について

鳥越村（とりごえむら）は、かつて石川県の南部に位置していた村です。一向一揆まつりで知られ、豊かな自然と歴史を持つ地域でした。2005年2月1日に、野々市町を除く石川郡の町村と松任市と合併し、白山市となりました。

地理

鳥越村は、手取川本流とその支流である大日川の河岸段丘上に位置し、29の集落が点在していました。

山
大倉岳

河川
手取川
大日川

湖沼・ダム
大日湖（大日川ダム）

隣接していた自治体

石川県
石川郡: 鶴来町、河内村、吉野谷村、尾口村
小松市

歴史

鳥越村は、手取川とその支流である大日川の河岸段丘上に、29の集落が点在していました。これらの集落は、町村制実施までそれぞれが独立した村でしたが、その後、複雑な離合集散を繰り返して鳥越村が成立しました。

集落

手取川本流筋:
広瀬、瀬木野、河合、下野、上野、釜清水
下吉谷、上吉谷、西佐良、三ッ屋野、河原山、仏師ヶ野
大日川本流筋:
若原、三坂、出合、別宮、別宮出、杉森、神子清水
渡津、左礫、三ッ瀬、数瀬、阿手
支流 堂川筋:
相滝、野地、柳原、五十谷

沿革

1907年8月5日：能美郡別宮村、河野村、吉原村が合併し、能美郡鳥越村が発足しました。当時の人口は約6,800人でした。
1916年：役場庁舎が落成しました。
1949年6月1日：鳥越村、白峰村、尾口村が郡を石川郡に変更しました。当時の人口は約5,800人でした。

当時、手取川を境に東側が石川郡、西側が能美郡とされていましたが、鳥越の人々は歴史的に小松との交流が深く、手取川を渡るよりも山を越えて小松へ行く方が容易だったためです。しかし、1927年に金名鉄道が全線開通し、鶴来へのアクセスが容易になると、鶴来との交流が盛んになる一方で、小松との関係は薄れたため、石川郡への変更が妥当と判断されました。

2005年1月16日：白山市への合併に向け、閉村式が行われました。

行政

村長

板倉 武雄（いたくら・たけお）

姉妹都市・提携都市

国内
南有馬町（長崎県南高来郡）：1993年友好町提携

地域

公共機関

警察
石川県警察鶴来警察署が管轄し、鳥越駐在所があります。
消防
松任石川広域事務組合消防本部が管轄しますが、村内に消防署はありません。
上水道
全域を鳥越村が供給する鳥越村簡易水道です。
下水道
鳥越村単独の公共下水道である鳥越村公共下水道と、中部終末処理場、吉原終末処理場があります。
ゴミ処理
松任石川広域事務組合が、松任市の松任石川環境クリーンセンターで処理します。
電話
金沢市の西日本電信電話（NTT西日本）金沢支店が管轄し、市外局番は村内全域が076です。
郵便
別宮郵便局がありますが、鳥越簡易郵便局は2014年4月1日に一時閉鎖されています。村内に集配を行う局はありません。
税務
松任市の金沢国税局松任税務署が管轄します。

学校教育

中学校
鳥越村立鳥越中学校
小学校
鳥越村立鳥越小学校

社会教育

博物館・美術館等
鳥越村一向一揆歴史館
鳥越村農村文化伝承館
体育施設
バードハミング鳥越
鳥越村野球場
鳥越村武道館

交通

鉄道

現在は村内に鉄道は通っていませんが、かつては北陸鉄道金名線が村内を縦貫していました。廃線跡は現在、サイクリングロード（手取キャニオンロード）として整備されています。

道路

一般国道
国道360号
主要地方道
石川県道44号小松鳥越鶴来線
一般県道
石川県道109号阿手尾小屋線
石川県道167号布橋出合線
石川県道178号木滑釜清水線
石川県道180号河合江津線
石川県道302号手取川自転車道線（手取キャニオンロード）
道の駅
一向一揆の里

バス

加賀白山バス（北陸鉄道グループ）
小松バス
鳥越村コミュニティバス

観光

祭り・イベント

大日川清流フェスティバル（7月）
一向一揆まつり（8月）
新そばまつり（11月）

名所・旧跡

史跡（国指定）
鳥越城跡 附 二曲城跡
手取峡谷
綿ヶ滝
名水百選 弘法池

保養・休憩施設

綿ヶ滝憩いの森

スキー場

鳥越大日スポーツランド（旧称・鳥越高原大日スキー場）

道の駅

道の駅一向一揆の里（一向一揆歴史館に併設）

関連項目

石川県の廃止市町村一覧
加賀一向一揆

外部リンク

* 鳥越村ホームページ（2005/01/21アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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