鹿教湯温泉

鹿教湯温泉

鹿教湯温泉（かけゆおんせん）は、長野県上田市に位置する温泉地です。旧丸子町、旧西内村、旧信濃国にまたがる地域にあります。

泉質

鹿教湯温泉の泉質は、以下の通りです。

泉質: 単純温泉
源泉温度: 42℃
特徴: 無色透明

効能

鹿教湯温泉は、中風や高血圧に効能があるとされています。ただし、これらの効能は万人に対して効果を保証するものではありません。

温泉街の様子

内村川沿いには、約30軒の旅館や大型ホテルが立ち並んでいます。また、リハビリを中心に行う鹿教湯病院や、クアハウスなどの施設も存在します。

共同浴場は2軒あり、そのうち1軒は「文殊の湯」という名称で、鹿教湯で最も古い源泉跡である五台橋のたもとに位置しています。近年改装され、露天風呂も設けられ、日帰り入浴施設のような利用も可能です。

歴史

鹿教湯温泉には、以下のような開湯伝説があります。

ある時、鹿に姿を変えた文殊菩薩が、信仰心の厚い猟師に温泉の場所を教えたと伝えられています。この伝説にちなんで、鹿が教えた湯、すなわち「鹿教湯」という名前がつけられました。

温泉地にある文殊堂には、行基が彫ったとされる文殊菩薩像が安置されており、「日本三大文殊」の一つとして数えられています。行基の弟子である円行がこの地に訪れた際には、既に温泉が湧き出ていたとされ、約1200年前には開湯していたと考えられています。

温泉の効能から、古くから湯治場として栄え、江戸時代には上野国新田郡の代官も湯治に訪れた記録が残っています。

昭和31年6月15日には、厚生省告示第152号によって、内村温泉の一部として霊泉寺温泉、大塩温泉と共に国民保養温泉地に指定されました。指定当初は3つの温泉を総称して内村温泉と呼んでいましたが、その後、丸子温泉郷へと名称が変更されました。

アクセス

鉄道

北陸新幹線・しなの鉄道: 上田駅（一部は大屋駅でも接続可能）から千曲バス鹿教湯線または上田松本線（土日祝のみ運行）に乗り換え、約45分。「鹿教湯温泉駅（鹿教湯温泉）」バス停で下車。
篠ノ井線: 松本駅からアルピコ交通バス（松本電鉄バス）鹿教湯温泉線（原則平日のみ運行）に乗り換え、約50分。「鹿教湯温泉」バス停で下車。
アルピコ交通のバスは、鹿教湯温泉上〜鹿教湯三才山病院口間のみの乗車はできません。

自動車

長野自動車道: 松本ICまたは安曇野ICから約40分。
上信越自動車道: 東部湯の丸ICまたは上田菅平ICから約40分。

外部リンク

* 鹿教湯温泉ホームページ

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