1557年

1557年の概要

1557年は、カレンダー上ではユリウス暦の平年にあたります。この年は、様々な国や地域で重要な出来事が発生し、特に日本の戦国時代においては激しい戦闘が繰り広げられました。また、ポルトガルはアジアでの拠点確保に動き出し、文化や技術の交流が進んだ年でもありました。

他の紀年法

この年は、干支で言えば「丁巳」に属し、日本では弘治3年、皇紀2217年としても知られています。中国では明の嘉靖36年、朝鮮では李氏朝鮮の明宗12年とされており、多様な文化や歴史が交差する年でもあります。さらに、ベトナムでは莫朝、後黎朝の年号としても呼ばれ、仏滅紀元やイスラム暦、ユダヤ暦もこの年として記録されています。

重要な出来事

ポルトガルの動き

この年、ポルトガルはマレー半島とセイロン島に侵攻し、極東における戦略的拠点としてマカオに要塞を築きます。これはアジアとの貿易を拡大するための重要なステップであり、西洋との接触を深める契機となりました。

日本における出来事

1557年の日本では、次のような戦国時代の重要な出来事が生じました。

• - 4月30日：毛利元就が福原貞俊に命じて、大内義長と内藤隆世の籠もる長門且山城を包囲します。義長を助ける条件で開城し、内藤隆世が自刃することで、戦はさらに激化しました。義長は長門長福院に入ります。
• - 5月1日：福原貞俊が長門長福院を包囲し、大内義長が自刃することとなります。こうして大内氏は滅亡し、毛利元就が周防と長門を支配することとなりました。
• - 9月21日：第三回川中島の戦いが勃発し、戦国の激動を物語ります。
• - 9月28日：近畿地方に甚大な被害をもたらした暴風雨が襲来し、大阪湾では高潮が発生し、数千人が命を落としました。
• - 1[[1月]]22日：織田信長が弟の織田信行を裏切り、尾張清洲城で暗殺します。この事件は、織田家の権力抗争の一環であり、信長の支配力を強化します。
• - 1[[2月]]15日：毛利元就が三人の息子に向けた教訓状を書き、家族間の教育や伝統の重要性を示します。

この年には、初の西洋式外科手術が日本で行われました。大分県府内では、ポルトガル人医師と日本人医師が共同で手術を行い、国主の大友宗麟の許可を得て実施されました。この事例は、国際的な技術交流の象徴とも言えます。府内の地には、今なおその記念碑が立っています。

著名な人物の誕生と死去

誕生

• - 8月16日：アゴスティーノ・カラッチ、画家・版[[画家]]（後に1602年に没）
• - 仁科盛信、戦国武将（後に1582[[年]]に没）
• - 見性院、山内一豊の室（後に1617年に没）

死去

• - 1月2日：ヤコポ・ダ・ポントルモ、画家（1494[[年]]生まれ）
• - 5月1日：大内義長、周防の戦国大名（1532年生まれ）
• - 9月27日：後奈良天皇、第105代天皇（1497年生まれ）

総括

1557年は、各国での重要な出来事が重なり、多くの歴史的瞬間が生まれた年として特筆されます。特に日本では、戦国時代の波乱の中で、さらなる動乱が引き起こされ、国際的な技術交流も見られたことから、非常に意義深い年代と言えるでしょう。

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