1922年の相撲

1922年の相撲界

1922年は、相撲界にとって様々な出来事があった年です。皇族や要人が観戦する台覧相撲が複数回開催され、大[[相撲]]では東西対抗戦が繰り広げられました。また、この年は後の大関や関脇など、多くの力士が誕生し、相撲界の歴史に名を刻む力士たちが現れた年でもあります。

台覧相撲

1922年には、以下の4回の台覧相撲が開催されました。

3月10日：偕行社にて、摂政皇太子裕仁親王（後の昭和天皇）が陸軍記念日余興相撲を台覧。
4月15日：徳川家達公爵邸にて、ウェールズ大公エドワード親王が台覧。
4月29日：霞ヶ関離宮にて、摂政皇太子裕仁親王が誕辰祝賀余興相撲を台覧。
5月27日：水交社にて、摂政皇太子裕仁親王が海軍記念日余興相撲を台覧。

これらの台覧相撲は、相撲が単なる興行ではなく、国を代表する文化として重要視されていたことを示しています。特に、皇太子や外国の要人が観戦したことは、相撲の社会的地位をさらに高めることにつながりました。

本場所

1922年の本場所は、東京と大阪でそれぞれ開催されました。また、3月には東京と大阪の力士が合同で興行を行う合併相撲も開催されました。

1月場所（大阪相撲）

興行場所：新世界国技館
期間：1月11日より10日間

1月場所（東京相撲）

興行場所：両国[[国技館]]
期間：1月13日より10日間
東西対抗戦：西方勝利（92対71）。旗手は陸奥ノ山三平。個人優勝は鶴ヶ浜増太郎。

3月場所（東京大阪合併相撲）

興行場所：新世界国技館
期間：3月17日より10日間

5月場所（東京相撲）

興行場所：両国[[国技館]]
期間：5月12日より10日間
東西対抗戦：西方勝利（94対83）。旗手は阿蘇ヶ嶽梶右エ門。個人優勝は大錦卯一郎。

5月場所（大阪相撲）

興行場所：新世界国技館
期間：5月13日より10日間


これらの本場所では、東西対抗戦が行われ、勝敗が記録されました。特に、1月と5月の東京場所では、それぞれ西方が勝利し、旗手と個人優勝者が決定しました。

その他の相撲披露

11月2日と3日には、明治神宮奉納相撲が行われました。これは、相撲が神事としても重要な役割を担っていたことを示しています。

誕生

1922年には、後の相撲界を担う多くの力士が誕生しました。

1月17日：増巳山豪（最高位：前頭13枚目）
1月18日：照ノ海照光（最高位：十両筆頭）
1月26日：輝昇勝彦（最高位：関脇）
2月7日：三根山隆司（最高位：大関）
3月7日：琴錦登（最高位：小結）
3月10日：愛知山春雄（最高位：前頭4枚目）
3月20日：小野錦喜三郎（最高位：前頭16枚目）
3月23日：二豊山光良（最高位：十両8枚目）
3月25日：智異ノ山正一郎（最高位：十両3枚目）
4月23日：羽嶋山昌乃武（最高位：関脇）
8月22日：緋縅力弥（最高位：前頭10枚目）
10月17日：宮城海清人（最高位：前頭15枚目）
11月1日：五ツ海義男（最高位：小結）
11月9日：若葉山貞雄（最高位：小結）
12月6日：福の守尚（最高位：十両15枚目）

これらの力士たちは、後の相撲界で活躍し、多くのファンを魅了しました。

死去

1922年には、以下の相撲関係者が亡くなりました。

2月15日：嶌田川儀兵衞（最高位：前頭9枚目）
3月16日：相生枩五郎（最高位：関脇）
6月19日：常陸山谷右エ門（第19代横綱）
* 10月4日：鳴門洋利之助（最高位：前頭5枚目）

特に、第19代横綱である常陸山谷右エ門の死去は、相撲界にとって大きな損失でした。

まとめ

1922年は、相撲界にとって、台覧相撲の開催や東西対抗戦など、様々な出来事があった年でした。また、多くの力士が誕生し、後の相撲界を盛り上げる原動力となりました。一方で、物故者も出た激動の一年でもありました。この年の出来事は、相撲の歴史を語る上で、重要な一部となっています。

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