1980-1981シーズンのNBA

1980-1981シーズンNBAレビュー

1980-1981シーズンは、NBAにとって35回目のシーズンであり、数々のドラマと新たな幕開けがあったシーズンとして記憶されています。

シーズン前の動き

ドラフト

この年のドラフトでは、ゴールデンステート・ウォリアーズがジョー・バリー・キャロルを全体1位で指名。その他、ダレル・グリフィス、ケビン・マクヘイル、キキ・ヴァンダウェイなど、後のNBAを彩る多くの選手が指名されました。特に、キャロル、マクヘイル、トニー、バンダウェイ、ルーランドの5人は後にオールスターに選出されるほどの選手へと成長を遂げました。

その他の注目点

ダラス・マーベリックスが新たに加わり、リーグのチーム数は23に増加。東西のカンファレンス再編も行われました。
カンザスシティ・キングスのオーティス・バードソングが、年100万ドルの契約を結び、NBA初の100万ドルプレイヤーとなりました。
NBA35周年を記念して、「NBA35周年オールタイムチーム」が発表されました。

シーズン概要

前シーズンにラリー・バードとマジック・ジョンソンという二人のスーパースターが登場し、リーグ全体が盛り上がりを見せました。ボストン・セルティックスはバードの活躍でさらに勢いを増しましたが、マジックを怪我で欠いたロサンゼルス・レイカーズはやや失速。フィラデルフィア・76ersはセルティックスと並びリーグトップの勝率を記録しました。

ニューヨーク・ニックスは、若手中心のチームへと移行しながらも、8年ぶりに50勝以上を達成。ミルウォーキー・バックスは、カリーム・アブドゥル＝ジャバー時代以来となる60勝を記録し、イースタン・カンファレンスの強豪として台頭しました。ジョージ・ガービン率いるサンアントニオ・スパーズは地区優勝を果たし、フェニックス・サンズはデニス・ジョンソンを獲得し、ディフェンスを強化して地区優勝を飾りました。

シーズン

オールスター

開催日: 2月1日
開催地: オハイオ州クリーブランド
結果: イースト 123 - 120 ウエスト
MVP: ネイト・アーチボルド（ボストン・セルティックス）

各賞

最優秀選手: ジュリアス・アービング（フィラデルフィア・76ers）
ルーキー・オブ・ザ・イヤー: ダレル・グリフィス（ユタ・ジャズ）
最優秀コーチ賞: ジャック・マキニー（インディアナ・ペイサーズ）
All-NBA First Team:
デニス・ジョンソン
ジョージ・ガービン
ジュリアス・アービング
ラリー・バード
カリーム・アブドゥル＝ジャバー

名門復活と下位シードの意地

レッド・アワーバックの手腕により、ボストン・セルティックスはロバート・パリッシュとケビン・マクヘイルを獲得し、ラリー・バードとのビッグスリーを形成。セルティックスはカンファレンス決勝で76ersを破り、ファイナルに進出しました。

一方、ヒューストン・ロケッツは、モーゼス・マローンを中心に、レギュラーシーズン40勝42敗という成績ながらも、プレーオフで次々と強豪を撃破。最下位シードからファイナルに進出するという快挙を成し遂げました。

ファイナル

ファイナルは、ボストン・セルティックスとヒューストン・ロケッツの対戦となりました。セルティックスが4勝2敗でロケッツを下し、5年ぶり14回目の優勝を果たしました。ファイナルMVPにはセドリック・マックスウェルが選ばれました。

ラストシーズン

ウェス・アンセルド、ジョ・ジョ・ホワイト、ルディ・トムジャノビッチなど、多くの選手がこのシーズンを最後に現役を引退しました。

まとめ

1980-1981シーズンは、ボストン・セルティックスの復活、ヒューストン・ロケッツの躍進など、記憶に残る出来事が数多くありました。また、ラリー・バードとマジック・ジョンソンの登場により、NBAの人気が再び高まり始めたシーズンでもありました。

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