1985年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

1985年 オールスターゲーム：記憶に残る名場面と熱狂

1985年7月に行われたプロ野球オールスターゲームは、広島東洋カープを日本シリーズ優勝に導いた古葉竹識監督が全セ（オールセントラル・リーグ）を、阪急ブレーブスをパ・リーグ制覇に導いた上田利治監督が全パ（オールパシフィック・リーグ）をそれぞれ率い、ファンの期待に応える熱戦が繰り広げられました。

試合概要

第1戦は息詰まる投手戦となりました。両チーム無得点のまま試合が進みましたが、5回裏に全セの高木豊（大洋）が放った長打が均衡を破り、全セが先勝しました。続く第2戦は、点の取り合いとなる展開の中、先制点に絡んだウォーレン・クロマティ（巨人）が決勝本塁打を放ち、MVPに輝きました。最終戦となった第3戦は、近鉄球団の念願が叶い藤井寺球場での開催となりました。前年のオールスターゲームで本塁打記録に並んだ全セの山本浩二（広島）が、この試合で新記録となる通算14号本塁打を放ちましたが、試合はパ・リーグが10-2で快勝し、一矢を報いました。

試合結果詳細

各試合のオーダーは以下の通りです。

第1戦

[オーダー表は省略]

第2戦

[オーダー表は省略]

この試合は、川崎球場で行われた最後のオールスターゲームとなりました。試合前には、パラグライダーでグラウンドに着陸するパフォーマンスが行われ、観客を沸かせました。

第3戦

[オーダー表は省略]

テレビ・ラジオ中継

当時を彩った豪華な解説陣によるテレビ・ラジオ中継も、オールスターゲームの大きな魅力でした。

テレビ中継

第1戦：フジテレビ（解説：平松政次、大杉勝男、ゲスト：有藤道世、若松勉）、NHK総合（解説：藤田元司、広瀬叔功）
第2戦：日本テレビ（解説：金田正一、ゲスト：堀内恒夫）、TBSテレビ（解説：小林繁、張本勲、田淵幸一）、NHK総合（解説：星野仙一、鶴岡一人）
第3戦：朝日放送≪テレビ朝日系列≫（解説：野村克也、藤田平、ゲスト：岡本伊三美、村上隆行）、NHK総合（解説：加藤進、川上哲治）

ラジオ中継

第1戦：NHKラジオ第1（解説：加藤進、川上哲治）、TBSラジオ（解説：田淵幸一、張本勲）、文化放送（解説：森昌彦、ゲスト：宮崎美子）、ニッポン放送（解説：江本孟紀、ゲスト：ビートたけし）、ラジオ日本（解説：有本義明）、ラジオたんぱ（ゲスト：門奈憲二）
第2戦：NHKラジオ第1（解説：藤田元司、広瀬叔功）、TBSラジオ（解説：田宮謙次郎、杉下茂）、文化放送（解説：豊田泰光、ゲスト：嵐山光三郎）、ニッポン放送（解説：関根潤三、大杉勝男）、ラジオ日本（解説：中村稔）
第3戦：NHKラジオ第1（解説：鶴岡一人、星野仙一）、TBSラジオ（解説：田淵幸一、小山正明、ゲスト：島田紳助）、文化放送（解説：森昌彦、ゲスト：ばんばひろふみ）、ニッポン放送（解説：関根潤三、安藤統男）、ラジオ日本（解説：笠原和夫、高井保弘）、ラジオ大阪（解説：辻佳紀）

まとめ

1985年のオールスターゲームは、記憶に残る数々のドラマと、豪華な解説陣による中継で、プロ野球ファンにとって忘れられないものとなりました。特に最終戦が近鉄藤井寺球場で行われたこと、山本浩二選手がオールスター新記録となる本塁打を放ったことは、特筆すべき出来事として語り継がれています。

もう一度検索