2022年のロサンゼルス・エンゼルス

2022年 ロサンゼルス・エンゼルス：苦難のシーズン

2022年のロサンゼルス・エンゼルスは、球団創設62年目、エンゼル・スタジアムでは57年目のシーズンを迎えました。オフには大谷翔平選手のMVP受賞という明るい話題があったものの、チームは7年連続でポストシーズン進出を逃していました。シーズンは期待と不安が入り混じる中で幕を開けました。

オフシーズンの補強

MLB機構と選手会の労使交渉決裂によるロックアウトの影響で、FA選手の補強が一時中断されました。しかし、ロックアウト前後にブルペン陣の強化を図り、守護神のライセル・イグレシアス選手との再契約に加え、アーロン・ループ選手、ライアン・テペラ選手、アーチー・ブラッドリー選手を獲得。先発ローテーションの再編として、ノア・シンダーガード選手とマイケル・ローレンゼン選手を獲得しました。内野陣には、アンドリュー・ベラスケス選手、タイラー・ウェイド選手、マット・ダフィー選手を迎えました。一方、ジャスティン・アップトン選手を放出し、若手の積極的な起用を示唆しました。

開幕後の苦戦

開幕当初は、マイク・トラウト選手、大谷翔平選手、アンソニー・レンドン選手、ジャレッド・ウォルシュ選手を中心とした打線が機能し、テイラー・ウォード選手が1番打者として活躍。アーロン・ループ選手、ライアン・テペラ選手、ライセル・イグレシアス選手の継投も安定し、4月は地区首位と好調でした。しかし、5月に入ると投手陣が崩壊し、主力打者の故障や不振が重なり、5月25日から6月8日まで14連敗を喫しました。この連敗を受け、6月7日にはジョー・マドン監督が解任され、フィル・ネビンコーチが監督代行に就任しました。

チームの再建と苦悩

レンドン選手が右手首の手術でシーズン絶望となり、チームは更なる苦境に立たされました。打線のテコ入れを図るも、新加入選手の活躍は限定的でした。マット・ダフィー選手やアーチー・ブラッドリー選手など故障者が続出し、チームは低迷。オールスターゲームにはトラウト選手と大谷選手が選出されましたが、トラウト選手は怪我で欠場となりました。

トレードによる再編

チームはトレード市場で売り手に回り、マーシュ選手とシンダーガード選手をフィラデルフィア・フィリーズへ、イグレシアス選手をアトランタ・ブレーブスへ放出。見返りとして、ミッキー・モニアック選手や有望株のローガン・オーハッピー選手などを獲得し、チームの再建を図りました。

シーズン後半戦

後半戦は、ルイス・レンヒフォ選手とデビッド・フレッチャー選手が調子を上げ、上位打線に定着しました。

チーム成績と個人成績

チームはポストシーズン進出を逃し、厳しいシーズンとなりました。個人成績では、大谷翔平選手がオールスターに選出されるなどの活躍を見せました。

達成記録

5月10日 - リード・デトマーズ選手がノーヒットノーランを達成
6月10日 - ジャレッド・ウォルシュ選手がサイクル安打を達成

2022年のエンゼルスは、様々な困難に見舞われ、チームとして苦しいシーズンとなりました。しかし、大谷翔平選手をはじめとする選手の活躍や、若手の台頭など、未来への希望も垣間見えるシーズンでもありました。

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