2023年のシカゴ・カブス

2023年 シカゴ・カブス シーズンレビュー

2023年のシカゴ・カブスは、球団創設147年目のシーズンを迎えました。本拠地リグレー・フィールドでは107年目のシーズンとなり、デビッド・ロス監督が4年目を務めました。ナショナルリーグ中地区に所属し、激戦を繰り広げました。

シーズンオフの動きと新ルール導入

前年の2022年は74勝88敗で地区3位に終わったカブス。2023年シーズンに向けて、チームは様々な改革に取り組みました。特に注目されたのは、メジャーリーグ全体で導入された新ルールです。

ピッチクロック：投球間の時間制限を設け、試合時間の短縮が図られました。
守備シフト制限：内野手が二塁ベースを挟んで左右に2人ずつ配置されることが義務付けられ、極端な守備シフトが禁止されました。
野手登板制限：延長戦、8点差以上でのビハインド時、または10点差以上での9回に限定され、安易な野手登板が抑制されました。

これらのルール変更は、試合展開に大きな影響を与え、よりスピーディーでエキサイティングな野球が展開されることになりました。

シーズン中の戦い

開幕後、カブスは一進一退の攻防を繰り広げました。10月1日に全日程を終え、83勝79敗で中地区2位という成績でした。惜しくもプレーオフ進出は逃しましたが、前年からの成績向上を見せました。

シーズン終了後には、タイラー・ダフィー、マイケル・フルマー、シェーン・グリーン、ジェイマー・キャンデラリオといった選手がFA（フリーエージェント）となりました。

代表選出とオールスター

2023年は、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）が開催され、カブスからも複数の選手が代表として選出されました。

ハビエル・アサド：メキシコ代表
マーカス・ストローマン：プエルトリコ代表
ネルソン・ベラスケス：プエルトリコ代表

また、オールスターゲームには、ジャスティン・スティールとマーカス・ストローマンが選出されました。ダンズビー・スワンソンも選出されましたが、辞退しています。

個人成績と表彰

コディ・ベリンジャー

プレイヤー・オブ・ザ・マンス（7月）
シルバースラッガー賞（ユーティリティー）

ニコ・ホーナー：ゴールドグラブ賞（二塁手）

ダンズビー・スワンソン：ゴールドグラブ賞（遊撃手）

イアン・ハップ：ゴールドグラブ賞（左翼手）

ベリンジャーは7月に月間MVPを獲得し、ユーティリティー部門でシルバースラッガー賞を受賞。ホーナー、スワンソン、ハップはそれぞれ守備の名手に贈られるゴールドグラブ賞に輝きました。

まとめ

2023年のシカゴ・カブスは、新ルールの導入やWBC開催など、様々な話題に彩られたシーズンでした。チームとしてはプレーオフ進出を逃しましたが、個々の選手の活躍が光り、来シーズンへの期待を抱かせる一年となりました。

もう一度検索