D211i

mova D211i

mova D211iは、三菱電機が製造したNTTドコモの第二世代携帯電話（mova）端末です。

概要

D211iは、211iシリーズの中で2番目に登場しました。800MHz帯と1.5GHz帯に対応しており、折りたたみ型以外の機種としては初のアンテナ内蔵型となった点が大きな特徴です。これにより、従来の機種と比較して、本体の長さが大幅に短縮されました。アンテナを内蔵するというデザインは、当時としては非常に斬新なものでした。

着信メロディは24和音に対応し、より豊かな音楽表現が可能になりました。また、文字入力システムにはATOKが採用され、予測変換機能も搭載されました。これにより、ユーザーはよりスムーズな文字入力ができるようになりました。さらに、レスポンスも従来機種よりも向上し、操作性が改善されています。

D211iは、F211iとともにSSL通信に対応しており、セキュリティ面でも強化が図られました。また、ぷりコールにも対応しており、様々なコミュニケーション機能を利用できます。

なお、D21Xシリーズとしては、このD211iが最後の機種となりました。また、mova端末としては、この機種が最後のフリップ型となりました。

歴史

2001年9月26日：テレコムエンジニアリングセンターによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号01WZA1002、01XAA1004）。
2001年10月5日：電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A01-0826JP、J00-0268）。
2001年11月26日：ドコモからD211iが発表されました。
2001年11月29日：D211iが発売されました。
2003年7月1日：ドコモは、D211i、D251i、D251iS、D504iに付属していたACアダプタの一部に、発熱してケースが変形する恐れがあることを発表しました。これを受け、ドコモは該当するACアダプタの回収と交換を行いました。
2012年3月31日：movaサービスの終了に伴い、D211iを含む全てのmova端末はこの日をもって使用できなくなりました。

テレビCM

D211iのテレビCMには、デーモン小暮閣下が出演していました。CMでは、アンテナが内蔵されたことを強調するため、デーモン小暮閣下が丸坊主になるという演出が用いられました。また、デーモン小暮閣下自身もD211iを気に入っており、プライベートでも使用していたと発言しています。このCMは、D211iの斬新なデザインと機能を印象付けることに成功しました。

関連項目

D210i
D251i

外部リンク

ドコモ、アンテナ内蔵のフリップ端末「D211i」発表 - ITmedia （2001年11月26日）
ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ D211i - ケータイWatch （2002年1月22日）
* ドコモ、ムーバDシリーズのACアダプタに発熱の不具合 - ITmedia （2003年7月1日）

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