D504i

mova D504i（ムーバ・ディー ごー まる よん アイ）

mova D504iは、三菱電機が製造し、NTTドコモから発売された第二世代携帯電話（mova）端末です。2002年5月24日に発売され、当時の最新技術とデザインが盛り込まれていました。

デザインと特徴

D504iは、女性ユーザーを意識した丸みを帯びたデザインが特徴です。Dシリーズの折りたたみ型端末としては初めて、円形のサブディスプレイが採用されました。これにより、閉じた状態でも時間や着信情報を確認することが可能になりました。

操作性においては、従来のDシリーズから大きな変更が加えられました。Dシリーズの特徴であった巻物式メニューが廃止され、アイコン式のメニューへと変更。これにより、より直感的でオーソドックスな操作が可能になりました。また、イージーセレクターが廃止されるなど、ボタンの配置も大きく見直されています。赤外線通信機能がD209i以来復活し、データは共有メモリ形式で管理されるようになりました。着信メロディは32和音に対応し、高音質で豊かなサウンドを楽しむことができました。

機能

D504iには、日記を保存する「プライベートダイアリー」機能が搭載されており、専用ボタンも設けられました。これにより、手軽に日常の記録を残すことができました。iアプリは最大200件保存可能で、「どこでもチョコボ」が内蔵されていました。これにより、移動中や休憩時間などにゲームを楽しむことができました。

テレビCM

テレビCMには、歌手のhitomiさんが出演し、彼女の楽曲「BLADE RUNNER」が使用されました。CMでは受信メール1000件保存可能である点が強調され、江ノ電300形303F（廃車済み）も登場しました。このCMは、D504iの魅力を広く伝える上で大きな役割を果たしました。

歴史

2002年2月21日：電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得。
2002年3月7日：テレコムエンジニアリングセンターによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得。
2002年5月21日：ドコモがF504i、D504i、N504i、P504i、SO504iの開発を発表。
2002年5月24日：D504i発売。
2003年7月1日：D211i、D251i、D251iS、D504iに付属していたACアダプタの一部に、発熱してケースが変形する恐れがあることがドコモから発表。
2012年3月31日：movaサービス終了に伴い、D504iの使用もこの日限りとなる。

関連項目

D503iS
D505i

外部リンク

+D Mobile ドコモ、「504iシリーズ」発表 ITmedia 2002年5月21日
ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ D504i ケータイWatch 2002年5月27日
* +D Mobile ドコモ、ムーバDシリーズのACアダプタに発熱の不具合 ITmedia 2003年7月1日

mova D504iは、そのデザイン性と機能性から、多くのユーザーに愛された端末です。特に、女性ユーザーからの支持が高く、当時の携帯電話市場に大きな影響を与えました。サービス終了により現在では利用できませんが、その歴史は携帯電話の進化を語る上で欠かせないものです。

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