Jumpin' Jack Boy

WANDS 7thシングル「Jumpin' Jack Boy」：B-Gram RECORDS移籍後初の快進撃

1993年11月17日、日本の音楽シーンに新たな風を吹き込んだシングルがリリースされました。WANDSの7枚目のシングル、「Jumpin' Jack Boy」です。この楽曲は、彼らがビーイング傘下のレーベル、B-Gram RECORDSに移籍後、初めて発表した作品となりました。

オリコンチャートと両A面シングルという戦略

オリコンチャートでは、この「Jumpin' Jack Boy」はカップリング曲である「White Memories」と共に両A面シングルとして扱われました。ジャケットデザインもこの戦略を反映しており、表側は「Jumpin' Jack Boy」、裏側は「White Memories」がそれぞれ大きくデザインされています。一般的なシングルのように、カップリング曲がB面として明記されているわけではありません。さらに、両楽曲共にミュージックビデオが制作され、CMでも両方使用されるという、異例ともいえるプロモーションが展開されました。

しかしながら、実際には「Jumpin' Jack Boy」がA面として主軸に据えられたシングルでした。この戦略は、両楽曲の知名度を向上させる効果的な手法であったと考えられます。

新時代の幕開け：A面カラオケの収録廃止

「Jumpin' Jack Boy」から、第2期WANDSのシングルにおいて、A面楽曲のカラオケが収録されなくなりました。これは、それまでのシングル制作スタイルからの変化を示す重要なポイントであり、新たな方向性への転換期であったと言えます。

ジャケット写真とベストアルバムへの流用

「Jumpin' Jack Boy」のジャケット写真は、2007年に発売されたWANDSのベストアルバム『BEST OF BEST 1000 WANDS』のジャケット写真にも使用されています。これは、このシングルがWANDSの歴史において重要な位置を占めていることを示す象徴的な出来事と言えるでしょう。

チャート成績とライバルとの競争

「Jumpin' Jack Boy」は、前作「恋せよ乙女」を上回る初動売上、累計売上を記録しました。しかし、オリコン週間シングルランキングでは、藤井フミヤの「TRUE LOVE」に阻まれ、惜しくも1位獲得を逃しました。それでも、このヒットにより、WANDSの勢いはさらに加速することになります。

楽曲解説

Jumpin' Jack Boy

ミズノのスキーウエア「インパルス」のCMソングとして使用された「Jumpin' Jack Boy」。疾走感あふれるメロディーと、力強いボーカルが印象的な、WANDSを代表する楽曲の一つです。4thアルバム『PIECE OF MY SOUL』にはアルバムバージョンが収録され、19thシングル『YURA YURA』（通常盤）には、第5期メンバーによる再録バージョンが収録されています。

White Memories

カップリング曲の「White Memories」ですが、こちらもPVが制作されており、メンバーが演奏する姿が収められています。このことは、カップリング曲であっても、WANDSが制作に力を入れたことを物語っています。

収録アルバム

「Jumpin' Jack Boy」は、数多くのWANDSのアルバムに収録されています。代表的なアルバムとしては、『PIECE OF MY SOUL』(アルバムバージョン) 、『SINGLES COLLECTION+6』、『BEST OF [[WANDS HISTORY]]』、『complete of WANDS at the BEING studio』、『BEST OF BEST 1000 WANDS』、『WANDS BEST HITS』、『BEST HIT BEING』などがあります。

参加ミュージシャン

上杉昇 (ボーカル)
柴崎浩 (ギター)
木村真也 (キーボード)
大黒摩季 (コーラス)
* 栗林誠一郎 (コーラス)

「Jumpin' Jack Boy」は、WANDSの音楽性と人気を決定づけた重要な楽曲であり、彼らの音楽史において、大きな足跡を残したシングルとして記憶されています。

もう一度検索