K002

京セラ製au携帯電話 K002 について

「K002」は、京セラが日本国内向けに開発し、KDDI（au）から発売されたCDMA 1X WIN（後のau 3G）対応の携帯電話です。製造型番はKY002です。

概要

主に30代から40代のユーザーをターゲットとした音声用端末で、2011年6月時点でau向けのワンセグ対応折りたたみ式音声端末としては最薄でした。EZ FeliCa（おサイフケータイ）機能に加え、かつての三洋電機製端末に搭載されていた「とじるとロック」「オートロック」「ICレコーダー」などの機能も備えています。

沿革

2009年2月10日：テュフ・ラインランド・ジャパンによる設計認証を取得。
2009年5月25日：KDDIと京セラが公式発表。
2009年5月29日：関東地区を除く全国で一斉発売。
2009年5月30日：関東地区で発売。
2011年2月：販売終了。
2022年3月31日：3Gサービス終了に伴い利用不可。

主な機能・対応サービス

すぐ文字
とじるとロック
オートロック
ICレコーダー
EZ FeliCa（おサイフケータイ）

機能追加

2010年6月24日のケータイアップデートで、宅内用小型基地局「auフェムトセル」に対応しました。

評判

デザインだけでなく、端末の質感、機能性、操作性、使用感、携帯性など、総合的にバランスが取れていると評価されました。特に、携帯性と実用性の高さから人気を集め、ITmediaのau向け携帯売り上げランキングでは安定した売り上げを記録しました。2009年度に発表・発売されたau端末の中では、ベストセラーモデルとなりました。

問題点

「スピンフィニッシュ加工」が施されたステンレス製背面部分（液晶パネル側）の塗装が非常に剥がれやすいという問題がありました。通常の利用でも数日から数ヶ月で塗装が剥がれたり、擦り傷や引っかき傷が目立つようになりました。京セラは2009年度後半の製造ロットから対策版を出荷しましたが、症状はほとんど改善されず、仕様上の問題として認識されました。製品保証期間内であれば無償修理（対策版外装部品への交換）が可能でしたが、対策品でも同様の問題が発生し、根本的な解決には至りませんでした。また、基板の集積度が高いため、発熱しやすく、夏場は故障しやすいという問題も指摘されています。

注

製品保証期間内の無償修理は、対象製造番号のみに限定され、症状は対策後も発生する。

関連項目

W44K: 過去の京セラ製au端末。
ECN-K002: K002をベースモデルとしたECナビケータイ端末。
K009 (KY009): K002およびK007の発展型端末。KCP3.2およびSnapdragon S1（QSD8650・1GHz）を搭載。
T003 (TS003): au向けのワンセグ・防水対応折りたたみ式音声端末で、当時世界最薄を誇った。

外部リンク

K002 (KYOCERA)
K002 | 2009年 | 製品アーカイブ | au - ウェイバックマシン

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