K009

京セラ製au携帯電話「K009」の詳細解説

「K009」は、京セラが製造し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の音声通話端末です。型番はKY009。20代から40代の男性ユーザーを主なターゲットとし、ビジネスシーンでの利用も想定された多機能モデルです。

デザインと素材

K009は、前モデルであるK002の実質的な後継機種として位置づけられています。外観上の大きな特徴は、液晶パネル背面側に採用されたヘアライン加工のステンレス素材です。これにより、質感の高い、落ち着いた印象を与えます。ビジネスシーンでも違和感なく使えるデザインと言えるでしょう。

主要機能とサービス

K009は、au携帯電話としては初の試みとして、KCP3.2およびEV-DO MC-Rev.A（WIN HIGH SPEED）に対応しています。これにより、高速なデータ通信が可能となり、快適なインターネット利用が可能です。ただし、Wi-Fi WIN（無線LAN）には対応していません。

また、京セラ独自の機能として「すぐ文字」が搭載されており、ブログアップ、Twitter（つぶやき）投稿、ショッピング検索などの機能に直接アクセスできます。これにより、情報発信や検索をスムーズに行うことが可能です。

沿革

2011年3月25日：連邦通信委員会（FCC）を通過。
2011年5月17日：KDDIおよび京セラより公式発表。
2011年6月17日：北海道・中部・関西・中国・四国・九州地区にて先行発売。
2011年6月18日：東北・関東・北陸地区にて発売。
2011年6月24日：沖縄地区にて発売。
2012年3月：販売終了。

発売から約1年で販売終了となりましたが、その多機能性から一定の支持を集めたモデルです。

その他の主な機能・対応サービス

セルフメニュー：よく使う機能をカスタマイズできる。
辞書機能：明鏡モバイル国語辞典などが利用可能。
とじるとロック：端末を閉じると自動でロックがかかる。
ブラインドスクリーン：覗き見防止機能。
着信表示設定：着信時の表示方法をカスタマイズ可能。
名刺リーダー：名刺をカメラで読み取り、連絡先として登録できる。
ゆっくり通話・はっきり通話：相手の声を聞き取りやすくする機能。
でか文字：文字サイズを大きく表示できる。
すぐ文字：ブログやSNSへの投稿、検索などに素早くアクセス。
バイリンガル機能：日本語と英語の表示切り替えが可能。
ブログアップ機能：撮影した写真をブログにアップロード。
Twitter投稿機能：Twitterへの投稿が簡単に行える。
ショッピング検索機能：オンラインショッピングの検索が可能。
フォトブック：撮影した写真をフォトブックとして表示できる。
ICレコーダー機能：音声を録音できる。

関連機種

K002（KY002）：K009の前モデル。
K007（KY007）：京セラ製au携帯電話で唯一KCP+を搭載した機種（SAブランドを除く）。
K011（KY011）：K009の後継機種。

外部リンク

K009（京セラ）
K009（au） - ウェイバックマシン（2011年5月20日アーカイブ分）

まとめ

京セラ製au携帯電話「K009」は、ステンレス素材を用いたスタイリッシュなデザインと、KCP3.2やEV-DO MC-Rev.Aといった高速通信に対応した多機能モデルです。ビジネスシーンでの利用も想定され、ブログやSNS連携機能も搭載されており、情報発信や検索をスムーズに行うことが可能です。後継機種も発売されましたが、K009は一定のユーザーに支持されたモデルと言えるでしょう。

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