K27/28次列車

K27/28次列車の概要

K27/28次列車は、中華人民共和国の首都・北京と朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の首都・平壌を結ぶ優等列車です。この列車は中国鉄路総公司北京鉄路局と北朝鮮鉄道省平壌鉄道局によって運行されています。国内での運行名称は51・52列車と呼ばれています。

この列車は1954年に運行を開始以来、中国と北朝鮮の首都同士を結ぶ唯一の国際列車としての地位を確立しており、経済的な交流の大きな役割を果たしています。K27/28次列車は、中国国内では毎日運行される一方、国際列車としては週4本が運行されています。

運行経路と所要時間

K27/28次列車は、京滬線・津山線・瀋山線・瀋丹線を経由し、中朝友誼橋を通過して北朝鮮に入ります。経由地には中国の北京市、天津市、河北省、遼寧省、北朝鮮の平安北道、平安南道および平壌直轄市があります。

• - 北京駅から丹東駅までの所要時間は、K27次列車が約13時間48分、K28次列車は約14時間です。
• - 北京から平壌までは、K27次列車が約23時間33分、K28次列車が約22時間59分とされています。

列車編成と車両

K27/28次列車で使用される車両には、中国国鉄25G系と25T系客車、さらに朝鮮鉄道30系客車が含まれています。客車の構成は、硬臥車（2等寝台車）や軟臥車（1等寝台車）、食堂車、荷物車といった種類があります。現在、京丹間の運行には25G系客車が、北京から平壌間の国際列車には25T系客車が使用されています。

歴史的経緯

K27/28次列車のルーツは、1911年に鴨緑江橋梁が開通したことに遡ります。1940年代には急行列車が運行されていましたが、戦争の影響で運行は一時中断されました。1953年の中朝鉄道連絡運輸会議によって新たな運行が決定され、1954年5月に初めての正式運行がスタートしました。

1959年には列車番号が変更され、1981年には特急列車としての地位が与えられました。その後も時代に合わせ、運行体制が変更され続け、2000年には現行のK27/28に改称されました。

近年の運行状況

K27/28次列車は、2020年以降、新型コロナウイルスの影響で運行が停止されており、現在の状況は厳しいものとなっています。国際列車としての機能が再開されることが期待されているものの、将来の運行再開は未定です。

事故と安全対策

過去には事故も発生しており、2005年には空調設備からの発火による火災が報告されています。このような事件を受け、乗務員の安全教育や車両点検の強化が求められています。

K27/28次列車は、邦明な政治背景を持つ地域において重要な交通手段であり、その運行が中国と北朝鮮の人々にとって重要な役割を果たしていることは間違いありません。

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