KEIRINグランプリ04

KEIRINグランプリ04 レース詳細

2004年12月30日、立川競輪場を舞台に、KEIRINグランプリ04が開催されました。このレースは、その年の競輪界を代表するトップ選手たちが集結し、優勝賞金1億円をかけて激戦を繰り広げる、競輪ファンにとって特別な一戦です。

出場選手とレース展開

出場選手は、以下の9名でした。

神山雄一郎
佐藤慎太郎
村上義弘
齋藤登志信
小橋正義
内林久徳
伏見俊昭
岡部芳幸
小野俊之

補欠選手には小川圭二が名を連ねました。

レースは、赤板通過時点で、伏見-佐藤、神山-小橋、村上-内林-小野、齋藤-岡部という並びでスタートしました。ジャンが鳴ると、村上が先頭を奪いに出ますが、ホームストレッチで齋藤が猛然とスパートをかけ、レースは一気にヒートアップします。齋藤の番手を固める岡部に対し、後方では3番手争いが勃発。神山と、村上ラインから切り替えを試みた小野が激しく競り合いますが、最終1コーナー付近で小野が3番手を確保します。その後も齋藤のペースは衰えず、番手の岡部にとっては絶好の展開となりました。しかし、4コーナーで小野が渾身の力を振り絞り捲りを繰り出すと、直線でグングンと加速し、見事1着でゴール。岡部が2着、3着には小橋が入線しました。

レース結果と配当

レースの結果は以下の通りです。

1着: 小野俊之
2着: 岡部芳幸
3着: 小橋正義

配当金額については、詳細な情報が提供されていません。

レースを彩るエピソード

このKEIRINグランプリ04では、いくつかの注目すべきエピソードがありました。

優勝賞金の大幅増額: このレースから、副賞込みの優勝賞金が1億円に引き上げられました。これは、前年の7000万円から大幅な増額であり、公営競技史上、1レースあたりの最高賞金額としては、賞金王決定戦の優勝戦に続き、史上2例目となるものでした。
オリンピックメダリストの出場: KEIRINグランプリ'96では、アトランタオリンピックの1kmタイムトライアルで銅メダルを獲得した十文字貴信が出場権を得ましたが、当年のアテネオリンピックで銀メダルを獲得した日本チームのメンバーのうち、長塚智広と井上昌己には出場権が与えられなかったという出来事がありました。伏見俊昭は、日本選手権競輪で優勝したことにより出場権を得ています。
高松宮記念杯競輪優勝者の引退: 当年の高松宮記念杯競輪を制した松本整が、同レース後に引退を表明しました。これは、当年のGI優勝者が同年のグランプリに出場しなかった事例となりました。過去には、1994年に出口眞浩がオールスター競輪を優勝しながらも、S級2班格付けであったために出場権を得られなかったケースがあります。
テレビ中継と売上: 地上波中継は、テレビ東京系列で全国19局ネットで放送されました。しかし、GP単体の売上は目標の70億円を下回り、64億8339万9000円にとどまりました。シリーズ全体の売上も目標の170億円に対し、150億1393万4400円と、目標を大きく下回る結果となりました。
選手たちのキャッチフレーズ: 大会に際して、GP出場9選手のキャッチフレーズが公募され、スポーツニッポン紙面などで発表されました。各選手の個性を表現したキャッチフレーズは以下の通りです。
1 甦る王者の魂 - 神山雄一郎
2 東北ジャックナイフ - 佐藤慎太郎
3 古都の風神 - 村上義弘
4 必殺!!競輪忍者 - 齋藤登志信
5 名刀正義 - 小橋正義
6 不惑の猛禽 - 内林久徳
7 銀色の流星 - 伏見俊昭
8 情け無用の捲り追込 - 岡部芳幸
9 直線一気の急襲男児 - 小野俊之
小野俊之の快挙: 優勝した小野俊之は、1997年の山田裕仁以来、史上2例目となるGI優勝未経験でのグランプリ制覇を達成しました。これは、競輪界における特筆すべき快挙と言えるでしょう。小野は現在に至るまでGIでの優勝経験がありません。

関連情報

このレースに関するより詳しい情報は、以下のリンクから参照できます。

KEIRINグランプリ04 共同記者会見
レース競走結果
若生武則の『KEIRINグランプリ04（GP）レポート』 最終日編
立川競輪WebサイトのKEIRINグランプリ優勝者一覧

KEIRINグランプリ04は、数々のドラマとエピソードに彩られた、記憶に残るレースとなりました。

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