KEIRINグランプリ2020

KEIRINグランプリ2020：激闘の記録

2020年12月30日、平塚[[競輪場]]を舞台に、KEIRINグランプリ2020が開催されました。この大会は、年間を通して活躍したトップ選手たちによる、競輪界最高峰のレースです。36回目を迎えた今回は、特に記憶に残る出来事が多くありました。

出場選手

出場選手は、2020年11月23日の競輪祭決勝戦終了後に決定されました。選出は、その時点での獲得賞金ランキングに基づいています。各選手が持てる力を最大限に発揮し、白熱したレースが繰り広げられました。

レース展開と結果

レースは、松浦悠士選手と清水裕友選手のライン、郡司浩平選手と和田健太郎選手のライン、新田祐大選手、佐藤慎太郎選手、守澤太志選手のライン、そして脇本雄太選手と平原康多選手のラインで展開されました。

このレースで注目すべきは、和田健太郎選手の活躍です。グランプリ初出場ながら見事に優勝を飾り、滝澤正光選手、鈴木誠選手、海老根恵太選手に続く、千葉支部4人目のグランプリ覇者となりました。さらに、GI優勝未経験でのグランプリ制覇は、2006年の有坂直樹選手以来4人目の快挙です。

また、配当金も特筆すべき点です。2車単が初の2万円台、3連単が初の20万円台と、グランプリ史上最高配当を更新しました。

大会を彩るエピソード

平塚[[競輪場]]での開催は、2017年以来3年ぶり8回目です。しかし、今回はCOVID-19の影響により、入場は神奈川県在住者限定、さらに事前抽選で各日2,000名に制限されるという特別な状況下での開催となりました。松戸[[競輪場]]や広島[[競輪場]]では、場外発売も中止されました。

毎年恒例の前夜祭も、関係者のみの招待制となり、出場選手はリモート出演となりました。この模様はABEMAや平塚競輪のYouTubeチャンネルで生中継・公開されました。地上波中継は日本テレビ系列で放送されましたが、前年まで放送されていたガールズグランプリはSPEEDチャンネルのみでの中継となり、ラジオ中継も取りやめとなりました。

売上データ

グランプリ単体の売上は、前回大会を4億円上回る56億7148万2000円でした。これは、2008年以来12年ぶりに56億円を超えた記録です。しかし、シリーズ全体の売上は117億2516万4900円と、目標額の130億円を大きく下回りました。これは、入場制限や一部場外発売の中止が影響したと考えられます。

本場での売上は8831万7400円、場外は59億3903万2100円、電話・インターネット投票は56億9781万7500円でした。

その後

大会後には、静岡競輪場で誤って払い戻し額を10倍にして渡してしまうという出来事がありましたが、幸いにも過払い分は返還されました。

競走データ

前年のグランプリから7選手が連続出場したのは、2012年以来のことでした。選手入場時の選手名読み上げは立木文彦氏が担当し、入場曲にも注目が集まりました。また、和田選手の初出場初優勝は、1985年の第1回大会を除くと、史上10例目の快挙です。

関連リンク

KEIRIN.JP 特設サイト
平塚[[競輪場]] 特設サイト


KEIRINグランプリ2020は、記録にも記憶にも残る大会となりました。和田選手の劇的な勝利、コロナ禍での開催、そして様々な出来事が、この大会を特別なものにしたと言えるでしょう。

もう一度検索