LIGHT POOL

LIGHT POOL（ライトプール）は、東芝および東芝モバイルコミュニケーション社（現・FCNT）によって開発され、KDDIおよび沖縄セルラー電話が展開するauブランドのCDMA 1X WIN（後のau 3G）対応音声端末です。製造型番はTSX05として知られています。

概要

既存のT003（TS003）をベースに再設計・再開発された、iidaブランドの第7弾となる音声端末です。デザインは坪井浩尚氏が担当しました。T003とは異なり、防水機能は見送られており、LIGHT POOLには搭載されていません。

本機は特にサウンドにこだわり、オリジナルのサウンド10曲がプリセットされています。ミュージックキーを押すと、これらの音楽に合わせて背面のLEDイルミネーションが点灯し、「光」と「音」が織りなす癒しの空間を作り出します。着信時の点灯パターンは60種類もあり、毎時0分に光で数字を表示する「時報モード」も搭載しています。イルミネーションの点灯パターンと音楽は、映像作家・音楽家の高木正勝氏によって制作されました。

東芝の携帯電話事業が2010年10月に富士通の子会社である富士通東芝モバイルコミュニケーションズに移管されたため、au向けとしては、本機が東芝自らが開発・製造・発売した最後の音声端末となりました。その後、X-RAY（TSX06）を含むT005（TS005）からT008（TS008）までの東芝フィーチャーフォン、およびREGZA Phone IS04/IS04FV（TSI04）からWindows Phone IS12T（TSI12）までの東芝スマートフォンは、富士通東芝モバイル・東芝ブランド名義の端末として存続しました。東芝本体が再びKDDI・沖縄セルラーに端末を供給するのは、約2年後のREGZA Tablet AT500/26F|AT500_26Fとなります。

歴史

2010年6月14日：連邦通信委員会（FCC）を通過。
2010年7月13日：KDDIより発表。
2010年7月30日：関東・関西・沖縄地区にて先行発売。
2010年8月4日：中部・東北・中国地区にて発売。
2010年8月5日：四国地区にて発売。
2010年8月6日：上記以外の残りの地区にて発売。
2011年6月：販売終了。
2012年7月22日：L800MHz帯（旧800MHz帯・CDMA Bandclass 3）によるサービスの停波に伴い、以降はN800MHz帯（新800MHz帯・CDMA Bandclass 0 Subclass 2）および2GHz帯（CDMA Bandclass 6）の各サービスで利用されることになりました。
2022年3月31日：auの3Gサービス（CDMA 1X WIN）の終了・停波により、本端末は利用不可となりました。

主な機能・サービス

ロングプレイモード
ダウンロードフォント
電子辞書
カスタマイズキー
au one メール
カチャブル
フェイク着信

その他

人気テレビ番組「run for money 逃走中」で過去に利用されていました。

関連項目

T003（TS003）
Perfume - CMソング

外部リンク

iida「LIGHT POOL」

LIGHT POOLは、その独特なデザインとイルミネーション機能で、多くのユーザーに愛されました。東芝が携帯電話市場から撤退する直前のモデルであり、その後の歴史の中でも特筆される一台と言えるでしょう。音楽と光による癒しの演出は、当時の携帯電話には珍しく、多くのユーザーに新鮮な驚きを与えました。

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