T008

T008（ティーゼロゼロハチ）は、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ（現・FCNT）が東芝ブランドで展開した、au（KDDIおよび沖縄セルラー電話）向けのCDMA 1X WIN対応の音声用端末です。製造型番はTS008です。

概要

T008は、既存のX-RAY（TSX06）をベースに再設計・再開発されたモデルで、IPX5/IPX7等級の防水機能を備えています。また、au携帯電話向けの最新プラットフォームであるKCP3.2に対応しており、ミドルクラスの折りたたみ式音声端末としての位置づけでした。X-RAYとは異なり、グローバルパスポートGSMには対応していません。

後継機種として、富士通ブランドのF001がありますが、このF001はT008をベースに開発されました。

歴史

2011年5月17日：KDDIと富士通東芝モバイルコミュニケーションズより公式発表。
2011年6月17日：関東・北陸地区を除く地域で発売開始。
2011年6月18日：関東・北陸地区で発売開始。
2012年3月：販売終了。
2012年7月22日：L800MHz帯（旧800MHz帯）のサービス停波に伴い、N800MHz帯（新800MHz帯）および2GHz帯でのサービス利用に移行。
2022年3月31日：auの3Gサービス完全終了により、T008は利用不可となりました。

主な機能・サービス

T008には、以下のような多様な機能とサービスが搭載されていました。

着信アシスト：着信時の利便性を向上させる機能。
電子辞書：手軽に言葉の意味を調べられる機能。
カチャブル：特定の操作で特定の機能を実行する機能。
フェイク着信：擬似的な着信を発生させることができる機能。
あとで読メール：受信したメールを後で読むことができる機能。
なかよしランキング：登録した連絡先とのコミュニケーション頻度をランキング表示する機能。
バースデーお知らせ：登録した連絡先の誕生日を通知する機能。
すぐメモ：簡単なメモをすぐに取ることができる機能。
名刺リーダー：名刺をカメラで読み取り、データ化する機能。
ECOモード：バッテリー消費を抑える機能。
ボイスレコーダー：音声を録音する機能。
ジャンプメール：メール中のURLを簡単に開ける機能。
ブログアップ機能：撮影した写真などをブログに投稿する機能。
メールdeデコイルミ：メール受信時にイルミネーションで通知する機能。
地デジ持ち出し：録画したテレビ番組を持ち出して視聴できる機能。

これらの機能は、当時の携帯電話としては多機能であり、利用者の利便性向上に貢献しました。

関連項目

富士通モバイルコミュニケーションズ
東芝
富士通
T002（TS002）
T003（TS003）
T005（TS005）
T007（TS007）：T008と同時発表された兄弟機種で、東芝ブランドのフィーチャーフォン最終機種。
E08T／E09F
LIGHT POOL（TSX05）
X-RAY（TSX06）
K007（KY007）
K009（KY009）
F001（FJ001）：T008の実質的な後継機種で、Fujitsuブランドとして販売。

注

T008は、当時のauのラインナップの中でも、多機能で使いやすいモデルとして人気を博しました。特に防水機能は、日常生活での利用シーンを広げる上で重要な要素でした。

外部リンク

T008 (FUJITSU)
T008 (au) - ウェイバックマシン（2011年5月20日アーカイブ分）

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