MSGシリーズ

MSGシリーズ（マディソン・スクエア・ガーデン・シリーズ）とは

MSGシリーズは、1978年から1982年まで新[[日本プロレス]]が主催していた、春の恒例となっていた大規模なプロレスリーグ戦です。これは、かつて日本プロレスが開催していた「ワールドリーグ戦」の実質的な後継イベントとして位置づけられます。

設立の背景

新[[日本プロレス]]は、ライバル団体である全[[日本プロレス]]の「チャンピオン・カーニバル」に対抗するため、1974年から「ワールドリーグ戦」を開催していました。しかし、その権威は徐々に低下。そこで、当時提携関係にあったWWF（現WWE）の代表、ビンス・マクマホン・シニアの協力を得て、ニューヨークにあるプロレスの聖地「マディソン・スクエア・ガーデン」の名を冠した新たなリーグ戦、「MSGシリーズ」をスタートさせました。

大会の特徴

MSGシリーズは、その名の通り、アメリカのメッカであるマディソン・スクエア・ガーデンの名を冠しており、海外からの豪華なレスラーが多数参戦したことが大きな特徴です。特に、WWF王者だったボブ・バックランドが特別参加し、WWFヘビー級王座の防衛戦を行ったことは特筆されます。また、大会の優勝決定戦は、第1回が大阪府立体育館、第2回以降は蔵前国技館で行われ、多くのプロレスファンを魅了しました。

各大会のハイライト

第1回大会（1978年）：アントニオ猪木がアンドレ・ザ・ジャイアントを破り、初代王者となりました。藤波辰巳が3位に入る健闘を見せました。
第2回大会（1979年）：猪木がスタン・ハンセンを破り、2連覇を達成。ハンセンがアンドレを抑えて決勝に進出したことが話題となりました。
第3回大会（1980年）：猪木がハンセンを破り、3連覇を達成。ハルク・ホーガンが初来日し、ハンセンとのタッグで旋風を巻き起こしました。
第4回大会（1981年）：猪木がハンセンを破り、4連覇を達成。開幕戦ではアブドーラ・ザ・ブッチャーが新[[日本プロレス]]への移籍を表明しました。
第5回大会（1982年）：アンドレ・ザ・ジャイアントがキラー・カーンを破り、初優勝。猪木は怪我のため決勝を棄権しました。この大会をもってMSGシリーズは終了し、翌年からIWGPリーグ戦がスタートしました。

大会後

MSGシリーズは、わずか5年という短い期間で幕を閉じましたが、新[[日本プロレス]]の歴史において重要な位置を占める大会です。その豪華な出場選手、激しい試合内容、そして数々のドラマは、多くのプロレスファンの記憶に深く刻まれています。MSGシリーズの終了後、そのコンセプトはIWGPリーグ戦、そして現在のG1 CLIMAXへと引き継がれています。

関連情報

MSGタッグ・リーグ戦：全[[日本プロレス]]の世界最強タッグ決定リーグ戦に対抗して年末に開催されていたタッグリーグ戦。
ワールドリーグ戦：MSGシリーズの前身となったリーグ戦形式の大会。
IWGPリーグ戦：MSGシリーズの後継として始まった大会。
* G1 CLIMAX：現在の新[[日本プロレス]]の看板大会。

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