MacOS Sierra
macOS Sierra（マックオーエス シエラ）は、Appleが開発したMacintoshコンピューター向けのオペレーティングシステムであり、macOSシリーズとしては13番目のバージョンにあたります。バージョンナンバーは10.12で、OS X El Capitanの後継として、2016年9月20日に無償でリリースされました。
2016年6月13日に開催されたWWDC 2016の基調講演で発表され、同日から開発者向けプレビュー版が公開されました。名称は、カリフォルニア州のシエラネバダ山脈に由来しますが、「Sierra」はスペイン語で「山脈」を意味します。このバージョンから、iOS、watchOS、tvOSとの統一性を図るため、OSの名称が「OS X」から「macOS」へと変更されました。これは、1999年のMac OS 9以来、「X」の付かないOS名となります。
macOS Sierraは、Late 2009モデル（Mac miniを除く）以降のMacにインストールが可能で、それ以前のモデルでは直接インストールすることができません。
macOS SierraをインストールできるMacのモデルは以下の通りです。
iMac (Late 2009) 以降
MacBook (Late 2009) 以降
MacBook Pro (Mid 2010) 以降
MacBook Air (Late 2010) 以降
Mac mini (Mid 2010) 以降
Mac Pro (Mid 2010) 以降
macOS Sierraの最大の特徴は、OS XからmacOSへの名称変更です。これにより、iOSやwatchOS、tvOSといった他のApple製OSとの親和性が高まりました。さらに、iOSでおなじみのSiriがMacにも搭載され、Apple Watchを利用した自動ロック解除機能（Auto Unlock）など、多数の新機能が導入されました。また、インストーラーのサイズが前バージョンのEl Capitanと比較して約1GB縮小され、ユーザーが利用できるディスクスペースが増加しました。macOS Sierraは、従来のOS Xと同様に、The Open Groupによって正式にUNIXとして認定されています。
macOS Sierraには、以下のような新機能が搭載されました。
Siri: Dock、メニューバー、キーボードショートカットから起動でき、ファイル検索、メッセージの送信、SNSへの投稿など、さまざまな操作が可能です。検索結果は通知センターに保存することもでき、Siriは常に最前面で動作します。
自動ロック解除: Apple Watchを装着していると、Macのロックを自動的に解除できます。
ピクチャ・イン・ピクチャ: 動画を小さなウィンドウで表示し、他の作業をしながら視聴できます。
ユニバーサルクリップボード: 2台のAppleデバイス間で、テキスト、画像、ビデオをコピー＆ペーストできます。同じApple IDでiCloudにサインインし、Bluetooth、Wi-Fi、Handoffがオンになっている必要があります。
ストレージを最適化: Macのストレージ容量を確保するため、利用頻度の低いファイルをiCloudに移動したり、削除後30日が経過したファイルをゴミ箱から削除したり、Safariのキャッシュや古いiOSデバイスのバックアップを削除するなどの機能が追加されました。
「デスクトップ」や「書類」のファイルを iCloud Drive に追加する: iCloud Driveを利用して、デスクトップや書類フォルダを複数のデバイスで同期できます。
Apple Pay on the web: ウェブサイトでApple Payを利用できるようになりました。
Apple File System (APFS): macOS Sierraでは開発者向けプレビュー機能として提供され、macOS High Sierraで正式に実装されました。
Thunderbolt 3およびUSB 3.1 Gen.2の正式サポート:
32ビットAppに対する警告: 32ビットアプリケーションの起動時に警告が表示されるようになりました。
日本語フォントの追加と扱いの変更: 凸版文久体（凸版文久明朝、凸版文久ゴシック、凸版見出し明朝、凸版見出しゴシック）と字游工房の游教科書体がFont Bookからダウンロードできるようになりました。また、OS X Mavericksから付属する游書体（游明朝体、游ゴシック体）とOS X El Capitanから付属するフォントワークス書体（筑紫A/B丸ゴシック、クレー）も同様の扱いになりました。
macOS Sierraでは、以下の機能が廃止されました。
HFS（Mac OS 標準フォーマット）への対応: 書き込み対応はSnow Leopardで廃止済みでした。
Java 6: El Capitanまでは「レガシー Java 6 ランタイム」のインストールが可能でしたが、macOS Sierra以降ではAdobe Creative Suite 5および6のインストールが不可能になりました。ただし、最新版のJava 8はインストール・利用が可能です。
PPTPによるVPN接続:
macOS Sierraのバージョン履歴については、Appleの公式ドキュメントを参照してください。
このドキュメントの内容は、Appleの公式情報に基づいています。
Apple 公式ウェブサイト
WWDC 2016 キーノート
以前のバージョンの macOS を入手する
macOS Sierra 10.12：El Capitan、Yosemite、Mavericks、Mountain Lion、Lion からアップグレードできる。
* Apple - WWDC 2016 Keynote
概要
2016年6月13日に開催されたWWDC 2016の基調講演で発表され、同日から開発者向けプレビュー版が公開されました。名称は、カリフォルニア州のシエラネバダ山脈に由来しますが、「Sierra」はスペイン語で「山脈」を意味します。このバージョンから、iOS、watchOS、tvOSとの統一性を図るため、OSの名称が「OS X」から「macOS」へと変更されました。これは、1999年のMac OS 9以来、「X」の付かないOS名となります。
macOS Sierraは、Late 2009モデル（Mac miniを除く）以降のMacにインストールが可能で、それ以前のモデルでは直接インストールすることができません。
対応環境/システム条件
macOS SierraをインストールできるMacのモデルは以下の通りです。
iMac (Late 2009) 以降
MacBook (Late 2009) 以降
MacBook Pro (Mid 2010) 以降
MacBook Air (Late 2010) 以降
Mac mini (Mid 2010) 以降
Mac Pro (Mid 2010) 以降
特徴
macOS Sierraの最大の特徴は、OS XからmacOSへの名称変更です。これにより、iOSやwatchOS、tvOSといった他のApple製OSとの親和性が高まりました。さらに、iOSでおなじみのSiriがMacにも搭載され、Apple Watchを利用した自動ロック解除機能（Auto Unlock）など、多数の新機能が導入されました。また、インストーラーのサイズが前バージョンのEl Capitanと比較して約1GB縮小され、ユーザーが利用できるディスクスペースが増加しました。macOS Sierraは、従来のOS Xと同様に、The Open Groupによって正式にUNIXとして認定されています。
新機能
macOS Sierraには、以下のような新機能が搭載されました。
Siri: Dock、メニューバー、キーボードショートカットから起動でき、ファイル検索、メッセージの送信、SNSへの投稿など、さまざまな操作が可能です。検索結果は通知センターに保存することもでき、Siriは常に最前面で動作します。
自動ロック解除: Apple Watchを装着していると、Macのロックを自動的に解除できます。
ピクチャ・イン・ピクチャ: 動画を小さなウィンドウで表示し、他の作業をしながら視聴できます。
ユニバーサルクリップボード: 2台のAppleデバイス間で、テキスト、画像、ビデオをコピー＆ペーストできます。同じApple IDでiCloudにサインインし、Bluetooth、Wi-Fi、Handoffがオンになっている必要があります。
ストレージを最適化: Macのストレージ容量を確保するため、利用頻度の低いファイルをiCloudに移動したり、削除後30日が経過したファイルをゴミ箱から削除したり、Safariのキャッシュや古いiOSデバイスのバックアップを削除するなどの機能が追加されました。
「デスクトップ」や「書類」のファイルを iCloud Drive に追加する: iCloud Driveを利用して、デスクトップや書類フォルダを複数のデバイスで同期できます。
Apple Pay on the web: ウェブサイトでApple Payを利用できるようになりました。
Apple File System (APFS): macOS Sierraでは開発者向けプレビュー機能として提供され、macOS High Sierraで正式に実装されました。
Thunderbolt 3およびUSB 3.1 Gen.2の正式サポート:
32ビットAppに対する警告: 32ビットアプリケーションの起動時に警告が表示されるようになりました。
日本語フォントの追加と扱いの変更: 凸版文久体（凸版文久明朝、凸版文久ゴシック、凸版見出し明朝、凸版見出しゴシック）と字游工房の游教科書体がFont Bookからダウンロードできるようになりました。また、OS X Mavericksから付属する游書体（游明朝体、游ゴシック体）とOS X El Capitanから付属するフォントワークス書体（筑紫A/B丸ゴシック、クレー）も同様の扱いになりました。
廃止された機能
macOS Sierraでは、以下の機能が廃止されました。
HFS（Mac OS 標準フォーマット）への対応: 書き込み対応はSnow Leopardで廃止済みでした。
Java 6: El Capitanまでは「レガシー Java 6 ランタイム」のインストールが可能でしたが、macOS Sierra以降ではAdobe Creative Suite 5および6のインストールが不可能になりました。ただし、最新版のJava 8はインストール・利用が可能です。
PPTPによるVPN接続:
バージョン履歴
macOS Sierraのバージョン履歴については、Appleの公式ドキュメントを参照してください。
脚注
このドキュメントの内容は、Appleの公式情報に基づいています。
出典
Apple 公式ウェブサイト
WWDC 2016 キーノート
外部リンク
以前のバージョンの macOS を入手する
macOS Sierra 10.12：El Capitan、Yosemite、Mavericks、Mountain Lion、Lion からアップグレードできる。
* Apple - WWDC 2016 Keynote
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。