R-15指定の映画一覧

R-15指定映画一覧：15歳未満鑑賞不可の映画とレイティング制度

この文章では、日本の映画倫理委員会（映倫）や日本ビデオ倫理協会（ビデ倫）、もしくはビデオメーカーの自主規制によってR-15指定を受けた映画について解説します。劇場未公開作品やオリジナルビデオ作品（Vシネマ）なども含みます。アニメ作品については、制限指定のアニメ一覧を参照してください。

R-15指定の定義と歴史

R-15指定は、15歳未満の鑑賞が認められていない映画に付与されるレイティングです。1976年に「一般映画制限指定付（R）」として制定され、1998年に現在のR-15へと改称されました。中学卒業から高校入学までの年齢層はグレーゾーンであるため、映画館ごとの対応に違いが見られる場合があります。

映倫の審査基準は、設立当初は性描写が中心でしたが、少年犯罪の増加を受け、暴力や犯罪描写も重要な審査項目となりました。例えば、『バトルロワイアル』は、中学生による殺し合いが描かれているためR-15指定となりました。深作欣二監督から異議申し立てがあったものの、指定は変更されませんでした。

性表現に関する審査基準は複雑で、『帰らない日曜日』のように、全裸や性器がはっきり見える場面があってもR-15指定となるケースがあります。これは、性行為の描写がないことが理由の一つとして挙げられています。しかし、『シェイプ・オブ・ウォーター』や『ミッドサマー』のように、性行為シーンに加工処理が施されたR-15指定作品でも、無修正版はR-18となる場合があります。

R-15指定とR-18指定の関係

客層の減少を防ぐため、当初R-18指定予定だった作品が、修正によってR-15指定となるケースもあります。『V.I.P. 修羅の獣たち』や『ソウ3』などがその例です。また、『セフレの品格 初恋』のように、監督の演出によってR-15の範囲内に収まるように工夫されたケースもあります。

逆のケースとして、再審査によりR-15に指定変更された例もあります。『劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明』は、初回審査ではPG-12でしたが、再審査で「児童に対する肉体損壊などの残酷な虐待の描写」が理由でR-15に変更されました。この変更は、作品ファンや評論家から妥当な判断だと評価されています。

国によるレイティングの違い

同じ作品でも、国によってレイティングが異なる場合があります。『オオカミ狩り』は韓国ではR-18ですが、日本ではR-15です。『PERFECT BLUE』は日本のみR-15で、他の国ではR-18と指定されています。これは、各国の文化や社会規範の違いを反映した結果と言えるでしょう。

R-15指定映画一覧（抜粋）

以下に、R-15指定映画の一部を五十音順にアルファベット順に列挙します。（このリストは、網羅的なものではなく、一部の作品のみを抜粋したものです。）

あ行： 哀しき獣、彼女がその名を知らない鳥たち、カノン(1999年フランス)、神さまの言うとおり…
か行：ガール・イン・ザ・ミラー、帰らない日曜日、ガキ☆ロック、渇き(2009年韓国映画)、キック・アス…
さ行：サーティーン あの頃欲しかった愛のこと、サスペリア(2018年版)、シェイプ・オブ・ウォーター、ソウ3、セブン…
た行：タイガー 裏切りのスパイ、大脱出3、タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら、チェイサー(2008年韓国)、チャイルド・プレイ…
な行：ナイチンゲール、ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー、虐殺器官、ナンバー23、ヌードの夜…
は行：ヒストリー・オブ・バイオレンス、ヒメアノ〜ル、百円の恋、ピラニア3D、ピンク・フロイド ザ・ウォール…
ま行：マーターズ、ミッドサマー、ミスト、ムカデ人間、無ケーカクの命中男…
や行：ユア・マイ・サンシャイン、欲望の化身、夜、鳥たちが啼く…
ら行：ライヴ、ラストキング・オブ・スコットランド、レヴェナント:蘇えりし者、レクイエム・フォー・ドリーム、ロード・オブ・ウォー…
わ行：ワイルドシングス3、私が、生きる肌、わたしの可愛い人 シェリ、私の知らないわたしの素顔、わたしは最悪…

数字・記号など：[009ノ1]] THE END OF THE BEGINNING、13日の金曜日(2009年リメイク版)、PERFECT BLUE、[[オールド・ボーイ]…

このリストはあくまでも一部であり、R-15指定作品は他にも多数存在します。より詳細な情報は、映倫や各映画配給会社のウェブサイトなどを参照してください。

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