Rockstar Games
ロックスター・ゲームスは、1998年12月にイギリス出身のサム・ハウザーとダン・ハウザー兄弟によって設立された、アメリカ合衆国ニューヨークに本社を置く大手ゲームソフトメーカーです。テイクツー・インタラクティブのブランドであり、複数のゲーム開発子会社を抱えています。
ロックスター・ゲームスは、主にオープンワールド型のクライムアクションゲームを開発・販売することで知られています。中でも「グランド・セフト・オート（GTA）」シリーズは、全世界で2億2000万本以上を売り上げ、世界的な知名度を誇ります。その他、「レッド・デッド」シリーズや「マックスペイン」シリーズなども人気があります。
ロックスター・ゲームスは、複数の「ロックスター」ブランドを冠する会社から構成されており、ゲーム起動時に表示されるロゴは、全体としてのロックスター・ゲームスと、各子会社の開発担当を示しています。
同社のゲーム作品は、暴力や性的表現、反社会的な内容、タブーなどを含むことが多く、日本などの国では表現規制がかけられることがあります。タイではGTAシリーズ全作品が発売禁止になっている例もあります。また、「マンハント」シリーズは日本やヨーロッパで発売禁止となり、アメリカではESRBレーティングを下げる必要がありました。
過激な表現のため、市民団体やゲーム規制団体、銃規制団体などから批判を受けることもあり、『グランド・セフト・オートIV』では飲酒運転が可能であったため、飲酒運転撲滅団体から訴訟を起こされた事例もあります。特に有名なのが『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』の「ホットコーヒー問題」です。
日本では、神奈川県が『グランド・セフト・オートIII』を有害図書に指定したことがきっかけで、CEROが新しいレーティング区分「CERO：Z（18才以上のみ対象）」を設定する要因の一つとなりました。
しかし、ロックスター・ゲームスのゲームは、過激な表現の一方で、リアリスティックで大人向けの脚本や風刺が含まれており、他社が影響を受けるほどのゲームシステムと高い技術力で表現される映像美は、ゲーム業界から高く評価されています。
1998年5月：テイクツー・インタラクティブがBMGインタラクティブを買収。BMGのパブリッシャーだったハウザー兄弟が、テイクツーと共にロックスター・ゲームスを設立。
1999年9月：DMAデザイン（後のロックスター・ノース）を買収。
2001年：『グランド・セフト・オートIII』の大成功により、欧米ゲーム業界で不動のブランドとなる。
2003年：マネージングディレクターとして日本のカプコンとヨーロッパ事業に参加。
2008年4月17日：ソーシャルクラブが開始。
2013年：『グランド・セフト・オートV』が世界最高の売上高を記録し、世界的な知名度を確立。
2019年5月：インドのDhruva Interactiveを買収し、ロックスター・インドが設立。
2020年3月11日：創設者のダン・ハウザーが退社。
2020年3月17日：新型コロナウイルス感染拡大により、本社および全子会社がリモートワークに移行。
2020年4月：「GTAオンライン」と「レッド・デッド・オンライン」の売上を新型コロナウイルス対策に寄付。
2021年5月25日：ダンスミュージックブランドCircoLocoとのパートナーシップを締結し、新レコードレーベルCircoLoco Recordsを設立。
2022年9月：開発中の「グランド・セフト・オート」シリーズ最新作のゲームプレイ映像が大規模にリークされる事件が発生。この事件はゲーム業界で最悪の出来事の一つとされ、FBIと英国警察が共同捜査を行い、17歳の少年が逮捕されました。
ロックスター・ゲームスとその傘下企業では、長時間労働や給与未払いなどの問題が以前から指摘されています。2010年には、社員の家族が会社を訪れ、長時間労働によるストレスが原因で社員がうつ病になっていると訴えました。また、「グランド・セフト・オート」シリーズや「レッド・デッド」シリーズで会社が莫大な利益を得ているにもかかわらず、社員にボーナスが支給されない環境であると告発されています。
2018年発売の『レッド・デッド・リデンプション2』の開発陣からは、「週に100時間残業しても残業代は出ない」という証言も出ています。うつ病を発症した社員も少なくなく、元社員からは「私の人生を壊す」「二度とゲームをプレイしたくない」という声も上がっています。アメリカでは、労働環境の改善を求め、ロックスター・ゲームスだけでなく、他のゲーム会社の労働組合結成の動きも活発になっています。
（作品リストは省略）
活動中のゲーム開発スタジオ
（スタジオリストは省略）
かつて存在したゲーム開発スタジオ
（スタジオリストは省略）
ロックスター・ノース：スコットランドのエディンバラを拠点とする、最も知名度の高い子会社。以前はDMA Designとして知られていました。グランド・セフト・オートシリーズの開発で有名。
ロックスター・リーズ：イングランド北部のリーズを拠点とする子会社。以前はMobius Entertainmentとして知られていました。『グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ』などを担当。
ロックスター・サンディエゴ：カリフォルニア州サンディエゴを拠点とする子会社。以前はAngel Studiosとして知られていました。湾岸ミッドナイトクラブシリーズやレッド・デッドシリーズの開発で有名。
ロックスター・ゲームスのゲームエンジンは、同社傘下のロックスター・サンディエゴの一部門である「RAGEテクノロジーグループ」が開発したものです。このエンジンは、PlayStation 3/4、Xbox 360/One、Microsoft Windows (PC)、OS X、Wiiなど、様々なプラットフォームでのゲーム開発を容易にするための基盤として使用されています。『グランド・セフト・オートV』や『レッド・デッド・リデンプション2』などのゲームで利用されています。
ソーシャルクラブは、ロックスター・ゲームスが提供する、ゲーム内でのデジタル著作権管理やマルチプレイヤー、共有型コミュニケーションのための無料サービスです。世界中で1億人以上のユーザーが利用しており、ゲーム内で撮影した画像や動画などを世界中のプレイヤーと共有できます。特に「GTAオンライン」や「レッド・デッド・オンライン」といったオンラインモードが人気です。
ロックスター・ゲームス・ランチャーは、2019年9月18日にリリースされたMicrosoft Windowsデスクトップアプリケーションです。ロックスター・ゲームスが販売するPCゲームタイトルへの素早いアクセスと管理を目的としており、クラウドセーブや自動更新にも対応しています。Steamなどで購入したゲームも起動可能で、セーブデータの共有も可能です。サービス開始直後には『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』が無料配布されました。
（ランチャー内にあるゲームタイトルリストは省略）
注釈
(注釈は省略)
出典
(出典は省略)
テイクツー・インタラクティブ
成人向け
ニューヨーク
サム・ハウザー
ダン・ハウザー
Rockstar Games（日本語）
Rockstar Games（英語）
Take-Two Interactive Software（英語）
Rockstar Games (@rockstargames) - X（旧Twitter）（英語）
Rockstar Games (rockstargames) - Facebook（英語）
Rockstar Games (@rockstargames) - Instagram（英語）
Rockstar Games - YouTubeチャンネル（英語）
Rockstar Games 日本 - YouTubeチャンネル（日本語）
* Rockstar Games - メディア芸術データベース
概要
ロックスター・ゲームスは、主にオープンワールド型のクライムアクションゲームを開発・販売することで知られています。中でも「グランド・セフト・オート（GTA）」シリーズは、全世界で2億2000万本以上を売り上げ、世界的な知名度を誇ります。その他、「レッド・デッド」シリーズや「マックスペイン」シリーズなども人気があります。
ロックスター・ゲームスは、複数の「ロックスター」ブランドを冠する会社から構成されており、ゲーム起動時に表示されるロゴは、全体としてのロックスター・ゲームスと、各子会社の開発担当を示しています。
同社のゲーム作品は、暴力や性的表現、反社会的な内容、タブーなどを含むことが多く、日本などの国では表現規制がかけられることがあります。タイではGTAシリーズ全作品が発売禁止になっている例もあります。また、「マンハント」シリーズは日本やヨーロッパで発売禁止となり、アメリカではESRBレーティングを下げる必要がありました。
過激な表現のため、市民団体やゲーム規制団体、銃規制団体などから批判を受けることもあり、『グランド・セフト・オートIV』では飲酒運転が可能であったため、飲酒運転撲滅団体から訴訟を起こされた事例もあります。特に有名なのが『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』の「ホットコーヒー問題」です。
日本では、神奈川県が『グランド・セフト・オートIII』を有害図書に指定したことがきっかけで、CEROが新しいレーティング区分「CERO：Z（18才以上のみ対象）」を設定する要因の一つとなりました。
しかし、ロックスター・ゲームスのゲームは、過激な表現の一方で、リアリスティックで大人向けの脚本や風刺が含まれており、他社が影響を受けるほどのゲームシステムと高い技術力で表現される映像美は、ゲーム業界から高く評価されています。
歴史
1998年5月：テイクツー・インタラクティブがBMGインタラクティブを買収。BMGのパブリッシャーだったハウザー兄弟が、テイクツーと共にロックスター・ゲームスを設立。
1999年9月：DMAデザイン（後のロックスター・ノース）を買収。
2001年：『グランド・セフト・オートIII』の大成功により、欧米ゲーム業界で不動のブランドとなる。
2003年：マネージングディレクターとして日本のカプコンとヨーロッパ事業に参加。
2008年4月17日：ソーシャルクラブが開始。
2013年：『グランド・セフト・オートV』が世界最高の売上高を記録し、世界的な知名度を確立。
2019年5月：インドのDhruva Interactiveを買収し、ロックスター・インドが設立。
2020年3月11日：創設者のダン・ハウザーが退社。
2020年3月17日：新型コロナウイルス感染拡大により、本社および全子会社がリモートワークに移行。
2020年4月：「GTAオンライン」と「レッド・デッド・オンライン」の売上を新型コロナウイルス対策に寄付。
2021年5月25日：ダンスミュージックブランドCircoLocoとのパートナーシップを締結し、新レコードレーベルCircoLoco Recordsを設立。
2022年9月：開発中の「グランド・セフト・オート」シリーズ最新作のゲームプレイ映像が大規模にリークされる事件が発生。この事件はゲーム業界で最悪の出来事の一つとされ、FBIと英国警察が共同捜査を行い、17歳の少年が逮捕されました。
長時間労働問題
ロックスター・ゲームスとその傘下企業では、長時間労働や給与未払いなどの問題が以前から指摘されています。2010年には、社員の家族が会社を訪れ、長時間労働によるストレスが原因で社員がうつ病になっていると訴えました。また、「グランド・セフト・オート」シリーズや「レッド・デッド」シリーズで会社が莫大な利益を得ているにもかかわらず、社員にボーナスが支給されない環境であると告発されています。
2018年発売の『レッド・デッド・リデンプション2』の開発陣からは、「週に100時間残業しても残業代は出ない」という証言も出ています。うつ病を発症した社員も少なくなく、元社員からは「私の人生を壊す」「二度とゲームをプレイしたくない」という声も上がっています。アメリカでは、労働環境の改善を求め、ロックスター・ゲームスだけでなく、他のゲーム会社の労働組合結成の動きも活発になっています。
ロックスター作品一覧
（作品リストは省略）
子会社
活動中のゲーム開発スタジオ
（スタジオリストは省略）
かつて存在したゲーム開発スタジオ
（スタジオリストは省略）
3大主要部門
ロックスター・ノース：スコットランドのエディンバラを拠点とする、最も知名度の高い子会社。以前はDMA Designとして知られていました。グランド・セフト・オートシリーズの開発で有名。
ロックスター・リーズ：イングランド北部のリーズを拠点とする子会社。以前はMobius Entertainmentとして知られていました。『グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ』などを担当。
ロックスター・サンディエゴ：カリフォルニア州サンディエゴを拠点とする子会社。以前はAngel Studiosとして知られていました。湾岸ミッドナイトクラブシリーズやレッド・デッドシリーズの開発で有名。
ゲームエンジン
ロックスター・ゲームスのゲームエンジンは、同社傘下のロックスター・サンディエゴの一部門である「RAGEテクノロジーグループ」が開発したものです。このエンジンは、PlayStation 3/4、Xbox 360/One、Microsoft Windows (PC)、OS X、Wiiなど、様々なプラットフォームでのゲーム開発を容易にするための基盤として使用されています。『グランド・セフト・オートV』や『レッド・デッド・リデンプション2』などのゲームで利用されています。
ソーシャルクラブ
ソーシャルクラブは、ロックスター・ゲームスが提供する、ゲーム内でのデジタル著作権管理やマルチプレイヤー、共有型コミュニケーションのための無料サービスです。世界中で1億人以上のユーザーが利用しており、ゲーム内で撮影した画像や動画などを世界中のプレイヤーと共有できます。特に「GTAオンライン」や「レッド・デッド・オンライン」といったオンラインモードが人気です。
ロックスター・ゲームス・ランチャー
ロックスター・ゲームス・ランチャーは、2019年9月18日にリリースされたMicrosoft Windowsデスクトップアプリケーションです。ロックスター・ゲームスが販売するPCゲームタイトルへの素早いアクセスと管理を目的としており、クラウドセーブや自動更新にも対応しています。Steamなどで購入したゲームも起動可能で、セーブデータの共有も可能です。サービス開始直後には『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』が無料配布されました。
ランチャー内にあるゲーム作品一覧
（ランチャー内にあるゲームタイトルリストは省略）
脚注
注釈
(注釈は省略)
出典
(出典は省略)
関連項目
テイクツー・インタラクティブ
成人向け
ニューヨーク
サム・ハウザー
ダン・ハウザー
外部リンク
Rockstar Games（日本語）
Rockstar Games（英語）
Take-Two Interactive Software（英語）
Rockstar Games (@rockstargames) - X（旧Twitter）（英語）
Rockstar Games (rockstargames) - Facebook（英語）
Rockstar Games (@rockstargames) - Instagram（英語）
Rockstar Games - YouTubeチャンネル（英語）
Rockstar Games 日本 - YouTubeチャンネル（日本語）
* Rockstar Games - メディア芸術データベース
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