SH006

AQUOS SHOT SH006は、シャープが日本国内向けに開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話からauブランドで発売されたCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。この機種は、AQUOS SHOT SH003をベースに、無線LAN（Wi-Fi WIN）機能を搭載したフラグシップモデルとして登場しました。

特徴

SH006の最大の特徴は、無線LAN（Wi-Fi WIN）の搭載です。これにより、公衆無線LANスポットや自宅の無線LANアクセスポイントを通じて、快適なインターネット接続が可能になりました。また、タッチパネルも大幅に改良され、操作性が向上しました。特に、EZwebやPCサイトビューアー利用時のスクロール操作が、従来の機種とは異なり、iPodのような直感的な操作感を実現しています。サブメニューの呼び出しや項目選択もタッチ操作に対応し、よりスムーズな操作が可能になりました。EZwebにおいては、サブメニューの表示がより使いやすくなるよう改善されています。

しかしながら、この機種は出荷数が少なく、多くの店舗では発売からわずか3ヶ月足らずで店頭から姿を消し、早期に販売終了となりました。そのため、現在では入手困難な希少なモデルとなっています。

沿革

• - 2009年10月19日：KDDIおよびシャープより公式発表。
• - 2010年3月5日：北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄地区にて発売。
• - 2010年3月6日：上記以外の地域で発売。
• - 2010年5月：販売終了。
• - 2014年6月30日：Wi-Fi WINサービス終了。

SH003との主な相違点

SH006は、ベースとなったSH003から以下の点が大きく変更・追加されています。

• - 無線LAN（Wi-Fi WIN）の搭載：無線LANによるインターネット接続が可能になりました。
• - Eメール作成画面の統合：通常メールとデコレーションメールの作成画面が統合され、利便性が向上しました。
• - 添付ファイル保存設定の追加：Eメールに添付されたファイルの保存設定が可能になりました。
• - カメラグリップの装備：本体裏面にカメラグリップが追加され、撮影時のホールド感が向上しました。
• - サブ画面の変更：サブ画面がLEDから有機EL（1.4インチ）に変更され、視認性が向上しました。
• - オープンアプリプレイヤーの省略：オープンアプリプレイヤーが削除されました。
• - タッチパネルのON/OFF設定：タッチパネルのON/OFF設定が可能になりました。
• - タッチパネル対応のEZweb・PCサイトビューアー：タッチパネル操作に最適化されたEZwebとPCサイトビューアーが搭載されました。
• - 画面メモ保存件数の拡大：画面メモの保存件数が最大100件（800Kバイト）まで拡大しました。
• - 振り向きシャッター機能の追加：カメラにタッチパネル操作に対応した「振り向きシャッター」機能が追加されました。
• - 「お出かけ転送」への対応：一部のソニー製Blu-ray Discレコーダーで録画した番組を本機に転送できる「お出かけ転送」に対応しました。

主な機能・サービス

• - FMトランスミッター
• - AQUOS Blu-rayレコーダー連携機能

不具合と新機能の追加

2010年6月15日には、ケータイアップデートにより不具合修正と新機能追加が行われました。

• - 加速度センサー利用アプリで左右動作が正しく認識されない場合がある不具合が修正されました。
• - 稀に電源投入ができなくなる不具合が修正されました。
• - 宅内用小型基地局「auフェムトセル」に対応しました。

関連情報

SH006は、以下の機種や技術と関連しています。

• - AQUOS SHOT：シャープのカメラ機能を強化した携帯電話シリーズ。
• - Wi-Fi：無線LAN規格。
• - SH003：同日に発表された兄弟機種。
• - CA003：同日に発表されたカシオ製の12.2Mピクセルカメラ搭載携帯電話。
• - biblio (TSY01)：初のWi-Fi WIN対応東芝製携帯電話。
• - SH008：SH006の後継機種。
• - SH-01B：同時期に発表されたドコモ向け携帯電話。
• - SoftBank 940SH：同時期に発表されたソフトバンク向け携帯電話。

外部リンク

• - SH006 (au) - ウェイバックマシン （2010年12月5日アーカイブ）

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