AQUOS SHOT SH003は、
シャープが日本国内向けに開発・製造し、auブランドを展開する
KDDIおよび
沖縄セルラー電話から発売された
CDMA 1X WIN対応の
携帯電話です。このモデルは、当時としては画期的な1210万画素CCDを搭載したデジタルカメラを特徴とし、そのカメラ性能は同時期に発表された
SH-01Bや940SHと同等のレベルを誇っていました。特にau向けの機種としては初の搭載であり、日本の
携帯電話としても初めてとなる高画素カメラの採用は注目を集めました。
デザイン面では、ドコモ向けの
SH-06Aやソフトバンク向けの933SHとほぼ共通のデザインが採用されており、折りたたみ型
携帯電話としては世界最大級となる3.4インチフルワイドVGA液晶を搭載していました。これにより、高画質な写真や動画を大画面で楽しむことができました。また、同社のau向け機種としては、SH004を除く
2009年冬モデル以降より、正式にmicroSDHCメモリーカード(16GB・
KDDI公表)に対応した点も特徴です。
発売までの経緯
2009年9月3日 - 電気通信端末機器審査協会(JATE)を通過。
2009年10月19日 -
KDDIより発表。
2009年10月30日 - 全国にて一斉発売。
2010年5月 - 販売終了。
主な機能・対応サービス
FMトランスミッター
AQUOS Blu-rayレコーダー連携機能
不具合とソフトウェアアップデート
発売後、以下の不具合修正や機能追加が行われました。
2010年2月25日:カメラ撮影時のズームによるリセット、待受画面のアイコン表示の不具合、EZアプリの起動不良、データフォルダの再生不良などを修正。
2010年3月17日:アップデートに電源不具合が確認され、一時停止。
2010年3月19日:不具合修正後、アップデート再開。
2010年6月15日:加速度センサー利用時の動作認識不良、稀な電源投入不良を修正。また、宅内用小型基地局「au
フェムトセル」への対応を追加。
これらのソフトウェアアップデートにより、ユーザーはより快適にSH003を利用できるようになりました。ただし、決定ボタンや上下左右ボタンが画面に痕を残すという使用上の注意点も存在しました。
関連機種
SH001
SH006 - SH003をベースに
無線LAN(Wi-Fi WIN)機能を追加搭載したモデル。
CA003 - 同日に発表されたカシオ日立製の12.2Mピクセルカメラ搭載携帯。
AQUOSケータイ
AQUOS SHOT
AQUOS SHOT 940SH - 同時期に発表されたソフトバンクモバイル向けの12.1M
ピクセルCCDカメラ搭載モデル。
AQUOS SHOT SH-01B - 同時期に発表されたドコモ向けの12.1MピクセルCCDカメラ搭載モデル。
ECN-SH003 - 本機種をベースモデルとした、
ECナビケータイ端末。
これらの機種は、それぞれ異なるキャリア向けに展開されつつも、SH003のデザインやカメラ機能を共有していた点から、当時としては画期的なカメラ性能を持った
携帯電話シリーズとして注目を集めました。
外部リンク
SH003 (SHARP) - ウェイバックマシン
SH003 (au by KDDI) -
ウェイバックマシン