CA003

EXILIMケータイ CA003

EXILIMケータイ CA003は、カシオ計算機とカシオ日立モバイルコミュニケーションズ（現NEC）が共同で開発し、auブランドを展開するKDDIと沖縄セルラー電話から発売されたCDMA 1X WIN方式の携帯電話です。2009年冬モデルとして登場し、EXILIMケータイシリーズのハイエンドモデルという位置づけでした。

特徴

CA003は、前モデルのW63CAの後継機として、EXILIMケータイシリーズ最大の約12.2メガピクセル（1217万画素）CMOSイメージセンサーを搭載したカメラが最大の特長です。これにより、高画質な写真撮影が可能になりました。また、カシオブランドのau端末として初めてmicroSDHCカードに対応し、データ保存容量を大幅に拡張できました。

ディスプレイには、3.3型のVisualフルワイドVGA（240RGB×854ドット、擬似的に480×854ドット表示可能）サイズの有機ELディスプレイが採用され、高精細で鮮やかな表示を実現しました。さらに、EXILIMシリーズでおなじみのダイナミックフォト機能や、最大2Mサイズで20枚/秒の高速連写モード、オートベストショット機能も搭載されました。

デザイン面では、従来のEXILIMケータイシリーズがデジタルカメラのような外観を意識していたのに対し、CA003は携帯電話とデジタルカメラの融合を追求したデザインが採用されています。カメラ面全体がバッテリーカバーとなっており、本体とカバーの境目をなくすことで、一体感のある美しいデザインを実現しました。また、ターコイズグリーンとダークパープルには、ディスプレイ背面に波のような加工が施され、デザインアクセントになっています。

CA003は、auのKCP+端末として、マルチタスクや2画面表示が可能な「マルチプレイウィンドウ」を搭載していましたが、2009年夏モデルの一部機種から新たに搭載された「クイックアクセスメニュー」に対応しました。開発コスト削減のため、2009年秋冬モデルでは2画面同時表示機能が省かれましたが、CA003のみこの機能を搭載し、以降2画面同時表示に対応したau端末は登場しなかったため、「2画面同時表示ができる最後のauケータイ」となりました。

沿革

2009年7月17日 - 電気通信端末機器審査協会（JATE）を通過。
2009年10月19日 - KDDIおよびカシオ計算機から正式発表。
2009年10月29日 - 一部の端末に有機ELディスプレイの表示不良が確認されたため、発売が10月30日から延期。
2009年11月14日 - 中部・関西・沖縄地区にて発売。
2009年11月20日 - 北海道・北陸・中国・四国地区にて発売。
2009年11月21日 - 上記以外の残りの地区にて発売。
2010年8月末 - 販売終了。
2022年3月31日 - auの3Gサービス（CDMA 1X WIN）の終了に伴い、当端末は利用不可となりました。

主な機能・対応サービス

12.2メガピクセルCMOSカメラ
3.3型VisualフルワイドVGA有機ELディスプレイ
microSDHCカード対応
ダイナミックフォト
高速連写モード
オートベストショット
マルチプレイウィンドウ（2画面表示）

不具合

2009年12月24日、以下の不具合修正がケータイアップデートにより実施されました。

カメラ撮影時に電源がリセットされる場合がある。
音声通話時に相手の声が聞き取りづらい場合がある。

関連項目

W53CA - 初代EXILIMケータイ（5.1メガピクセルカメラ搭載）
W63CA - 2代目EXILIMケータイ（8.1メガピクセルカメラ搭載）
CA004 - 同日に発表されたカシオ製のスタンダードモデル
SH003 - 同日に発表されたシャープ製の12.1メガピクセルCCD搭載携帯電話
SH006 - 同上
SH-01B - 同時期にNTTドコモから発表されたシャープ製12メガピクセル携帯電話
N-02B - 同時期にNTTドコモから発表されたNEC製12メガピクセル携帯電話
SoftBank 940SH - 同時期にソフトバンクモバイルから発表されたシャープ製12メガピクセル携帯電話
アデリーペンギン - 待受画面のキャラクター

外部リンク

EXILIMケータイ CA003（KDDI） - ウェイバックマシン (2009年10月28日アーカイブ分)
CA003 (CASIO)

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