SH700i

FOMA SH700i (フォーマ・エスエイチ なな まる まる アイ)について

NTTドコモの第三世代携帯電話(FOMA)端末として、シャープによって開発されたのがFOMA SH700iです。このモデルは、F700iに続く700iシリーズの2番目の機種として市場に投入されました。

概要

SH700iは、普及価格帯を意識したモデルであり、当時のハイエンドモデルである90xiシリーズよりも価格を抑え、FOMAの普及を促進する役割を担っていました。外部メモリとしてminiSDカードに対応しており、最大128MBまで利用可能（ドコモ発表値、それ以上は自己責任）でした。メインカメラには約126万画素のCCDセンサーを搭載し、背面には斜めに10度の角度で取り付けられています。テレビ電話用のサブカメラは約11万画素のCMOSセンサーを採用しています。

液晶ディスプレイには、シャープが得意とするモバイルASV液晶を採用し、240×320ドットの高解像度を実現。これにより、従来のSH900iよりも高いコントラスト比を実現し、より鮮明な画像表示が可能となりました。

iアプリに関しては、「Gガイド番組表リモコン」、「Dimo i絵文字メール」、「pop’n music SH」などがプリインストールされており、多彩な機能を利用することができました。

このモデルは、movaの25xiシリーズに相当する普及ラインに位置づけられており、90xiシリーズと比較して価格が1万円程度低く設定されていました。700iシリーズ共通の特徴として、テレビ電話、キャラ電、着うた、着モーションなどに対応。QVGA液晶、デコメール、Flashなどの機能も搭載し、901iシリーズのプラットフォームを最大限に活用しています。

iアプリの性能は506iシリーズ相当の230KB（ダウンロード30KB、スクラッチパッド200KB）ですが、命令セットには901i相当を簡略化したDoJa 4.0LEを採用し、表現力が向上しています。また、あえてメガピクセル級のカメラ搭載を見送っています。800MHz帯デュアルバンド対応は、ソフトバンクとの係争により901i同様に見送られました。

2005年7月には、改良版であるSH700iSが発売されました。

仕様

ハードウェア

形状: 折りたたみ式
外部メモリ: miniSD（128MBまで、それ以上は自己責任）
カラー: ホワイト、シルバー、ブラック
サイズ: 幅48mm×高さ108mm×奥行28mm (折りたたみ時)
重量: 122g
連続通話時間: 約130分（音声通話時）
連続待受時間: 約370時間
メイン液晶: 2.2インチ、240×320ドット、約26万色CGSカラー液晶
カメラ: メイン 約126万画素CCD、サブ 約11万画素CMOS

歴史

2004年12月21日：電気通信端末機器審査協会 (JATE) 通過
2005年1月18日：技術基準適合証明 (TELEC) 通過
2005年2月2日：F700i・N700i・P700iと同時にドコモよりプレスリリース
2005年2月25日：発売開始

不具合

2006年1月25日 - 基地局改修の影響により通信不能になる不具合が発生。N700i・P901i・P700i・SH901iC・N901iCでも同様の不具合が発生し、ソフトウェア更新で対処。
2006年7月24日 - 特定の文字を入力して変換すると、キー操作を受け付けなくなり強制再起動する不具合が発生。日本語入力システム「ケータイShoin」によるもので、SH901iC、SH901iS、SH700iS、SH851i、SH506iCでも同様のトラブルが発生。8月中旬を目処にソフトウェア更新で対処。

外部リンク

SH700i - ウェイバックマシン（2005年2月23日アーカイブ分）
* ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ SH700i

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