Sound it!
Sound it! は、株式会社インターネットが開発・販売する、高度な波形編集機能を備えたソフトウェアです。音楽制作やオーディオ編集において、その強力な機能性が高く評価されています。
Sound it! は、同じく株式会社インターネットが開発した音楽作成ソフトウェア、Singer Song Writerと密接な関係にあります。両ソフトウェアは、基本的な操作概念やエフェクターのインターフェースを共有しており、兄弟のような存在と言えるでしょう。Sound it! は、かつてローランドのオーディオインターフェースにバンドルされていたことで、その知名度を大きく向上させました。これは、Singer Song WriterがローランドのDTM音源パッケージ「ミュージ郎」にバンドルされていたのと同様の戦略でした。しかし、その後、Sound it! もSinger Song Writerと同様に、バンドルソフトウェアがSONAR LEに切り替えられました。
Sound it! のエンコードエンジンには、MP3形式にはLAME、AAC形式にはFAACが採用されています。特に注目すべきは、Version 5.0からVersion 7までの間、DRM（デジタル著作権管理）のかかっていない音楽ファイルであれば、様々な形式からソニー独自のオーディオ圧縮技術であるATRAC（ATRAC3、ATRAC3plus、ATRAC Advanced Lossless）に変換して保存できた点です。当時、ソニーの音楽管理ソフトウェア「SonicStage」がファイル変換機能を削除したため、ATRACへの変換機能を持つソフトウェアは「BeatJam」のみとなっていました。その後、「SonicStage」の後継ソフトウェアである「X-アプリ」（Ver.1.1以降）で変換機能が復活しましたが、Sound it! はこの時期において、ATRAC形式への変換を可能とする重要なツールとしての役割を担っていました。
Sound it! は、Windows版とMacintosh版の両方で展開されており、数多くのバージョンがリリースされています。
Sound it! 3.0 (2001年5月25日発売): 初期のバージョンで、基本的な波形編集機能を提供。
Sound it! 3.0 優待版 (2002年3月29日発売): 動画編集ソフトウェアやHP作成ソフトのユーザーを対象とした、より手頃な価格のバージョン。
Sound it! 4.0 (2004年7月9日発売): 機能が強化されたバージョン。
Sound it! 4.5 (2005年11月11日発売): 4.0のマイナーアップデート版。
Sound it! 5.0 (2006年7月28日発売): ユーザーインターフェースが一新され、「センター・キャンセラー」「ハイパス・フィルター」「ローパス・フィルター」が追加されました。バッチ処理機能や音楽CD情報データベースに対応したCDリッピング機能も搭載され、Apple/iPodやSONY/WALKMANへの対応も強化。
Sound it! 5.0 Noise Reduction Pack (2008年12月12日発売): 5.0をベースに、Sonnox社製の高品質なノイズリダクションエフェクトを搭載し、アナログサウンドのノイズ除去機能を強化したバージョン。オーディオケーブルが付属。
Sound it! 6.0 Premium (2010年11月19日発売): VSTプラグインエフェクトに対応し、ピッチシフトやタイムストレッチなどの高度な編集が可能に。Sonnox社製の多くのエフェクトも利用可能。
Sound it! 6.0 Basic (2010年11月19日発売): 6.0の基本機能を備えたバージョン。
Sound it! 7 Premium (2013年6月28日発売): 6.0からさらに機能が強化されたバージョン。
Sound it! 7 Basic (2013年6月28日発売): 7の基本機能を備えたバージョン。
Sound it! 8 Premium (2015年3月19日発売): 最新のプレミアムバージョンとして、多くの新機能と改善が施されています。
Sound it! 4.0 (2005年2月16日発売): Macintosh環境に対応したバージョン。
Sound it! 4.5 (2005年11月4日発売): 4.0のマイナーアップデート版で、Universal Binaryに対応。
Sound it! 5.0 (2007年1月26日発売): Macintosh版のインターフェースが強化されたバージョン。
Sound it! 7 (2013年10月11日発売): Macintosh版の最新バージョン。
Sound it! は、その多機能性と使いやすさから、プロの音楽制作者からアマチュアまで幅広く支持されているソフトウェアです。豊富な編集機能とエフェクトにより、高品質なオーディオ制作を支援します。
株式会社インターネット
概要
Sound it! は、同じく株式会社インターネットが開発した音楽作成ソフトウェア、Singer Song Writerと密接な関係にあります。両ソフトウェアは、基本的な操作概念やエフェクターのインターフェースを共有しており、兄弟のような存在と言えるでしょう。Sound it! は、かつてローランドのオーディオインターフェースにバンドルされていたことで、その知名度を大きく向上させました。これは、Singer Song WriterがローランドのDTM音源パッケージ「ミュージ郎」にバンドルされていたのと同様の戦略でした。しかし、その後、Sound it! もSinger Song Writerと同様に、バンドルソフトウェアがSONAR LEに切り替えられました。
Sound it! のエンコードエンジンには、MP3形式にはLAME、AAC形式にはFAACが採用されています。特に注目すべきは、Version 5.0からVersion 7までの間、DRM（デジタル著作権管理）のかかっていない音楽ファイルであれば、様々な形式からソニー独自のオーディオ圧縮技術であるATRAC（ATRAC3、ATRAC3plus、ATRAC Advanced Lossless）に変換して保存できた点です。当時、ソニーの音楽管理ソフトウェア「SonicStage」がファイル変換機能を削除したため、ATRACへの変換機能を持つソフトウェアは「BeatJam」のみとなっていました。その後、「SonicStage」の後継ソフトウェアである「X-アプリ」（Ver.1.1以降）で変換機能が復活しましたが、Sound it! はこの時期において、ATRAC形式への変換を可能とする重要なツールとしての役割を担っていました。
ラインナップ
Sound it! は、Windows版とMacintosh版の両方で展開されており、数多くのバージョンがリリースされています。
Windows版
Sound it! 3.0 (2001年5月25日発売): 初期のバージョンで、基本的な波形編集機能を提供。
Sound it! 3.0 優待版 (2002年3月29日発売): 動画編集ソフトウェアやHP作成ソフトのユーザーを対象とした、より手頃な価格のバージョン。
Sound it! 4.0 (2004年7月9日発売): 機能が強化されたバージョン。
Sound it! 4.5 (2005年11月11日発売): 4.0のマイナーアップデート版。
Sound it! 5.0 (2006年7月28日発売): ユーザーインターフェースが一新され、「センター・キャンセラー」「ハイパス・フィルター」「ローパス・フィルター」が追加されました。バッチ処理機能や音楽CD情報データベースに対応したCDリッピング機能も搭載され、Apple/iPodやSONY/WALKMANへの対応も強化。
Sound it! 5.0 Noise Reduction Pack (2008年12月12日発売): 5.0をベースに、Sonnox社製の高品質なノイズリダクションエフェクトを搭載し、アナログサウンドのノイズ除去機能を強化したバージョン。オーディオケーブルが付属。
Sound it! 6.0 Premium (2010年11月19日発売): VSTプラグインエフェクトに対応し、ピッチシフトやタイムストレッチなどの高度な編集が可能に。Sonnox社製の多くのエフェクトも利用可能。
Sound it! 6.0 Basic (2010年11月19日発売): 6.0の基本機能を備えたバージョン。
Sound it! 7 Premium (2013年6月28日発売): 6.0からさらに機能が強化されたバージョン。
Sound it! 7 Basic (2013年6月28日発売): 7の基本機能を備えたバージョン。
Sound it! 8 Premium (2015年3月19日発売): 最新のプレミアムバージョンとして、多くの新機能と改善が施されています。
Macintosh版
Sound it! 4.0 (2005年2月16日発売): Macintosh環境に対応したバージョン。
Sound it! 4.5 (2005年11月4日発売): 4.0のマイナーアップデート版で、Universal Binaryに対応。
Sound it! 5.0 (2007年1月26日発売): Macintosh版のインターフェースが強化されたバージョン。
Sound it! 7 (2013年10月11日発売): Macintosh版の最新バージョン。
Sound it! は、その多機能性と使いやすさから、プロの音楽制作者からアマチュアまで幅広く支持されているソフトウェアです。豊富な編集機能とエフェクトにより、高品質なオーディオ制作を支援します。
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