THE超人様
『THE超人様』は、石原まこちんが手掛ける、人気漫画『キン肉マン』のスピンオフギャグ作品です。集英社のニュースサイト『週プレNEWS』にて、2017年5月22日から2020年4月3日まで、毎週金曜日に全139話が配信されました。本作は、本編ではなかなか活躍の機会がないカナディアンマン、スペシャルマン、プリプリマンという3人のマイナー超人を主人公に、彼らがファミレスで繰り広げる日常を描いています。
物語の舞台は、主にファミレス。そこで繰り広げられるのは、3人の超人たちのゆるい雑談です。彼らは、超人界の出来事や、時には人間社会の話題にまで、独自の視点から鋭く、そしてシュールに切り込みます。このファミレスという空間と、3人の若者が雑談するというコンセプトは、石原の代表作である『THE3名様』のセルフパロディとなっており、ファンにとってはニヤリとさせられるポイントです。
元々本作は、『週プレNEWS』で連載されていた『キン肉マン』完璧超人始祖編の完結後、新シリーズ開始までの繋ぎとして、2週限定の読み切りとして掲載されたものでした。しかし、その人気から連載へと発展し、長期にわたり読者を楽しませました。連載のきっかけは、石原が『キン肉マン』の大ファンであり、その熱意が編集部に伝わったこと。石原は、本編の主要キャラクターはリスペクトが強すぎて動かしづらいと考え、あえて不遇なキャラクターたちを選んだといいます。
本作の特徴は、本編では脇役だった超人たちが、いきいきと描かれていることです。カナディアンマンは親分肌を気取り、スペシャルマンは温厚ながらも時に腹黒い一面を見せ、プリプリマンは毒舌ながらも情に厚いという、それぞれ個性豊かなキャラクターが魅力的です。また、本編に登場する他の超人たちも、ファミレスの客として登場し、物語を彩っています。
『キン肉マン』同様、読者が考えた超人を登場させる企画「超人様募集」も実施され、ファン参加型の企画としても盛り上がりを見せました。また、連載以前には、キン肉マンのコンピレーション展で、本作と同じ構図で、メンバーが違うコラボイラストが描かれたこともあります。
連載終了後も、2021年には大阪と東京でイベントが開催され、その際には『週プレNEWS』で特別編が配信されるなど、根強い人気を誇ります。さらに、2024年には『キン肉マンジャンプ』に特別編が掲載され、再びファンを沸かせました。
主要人物
カナディアンマン：カナダ出身の正義超人。怪力自慢で、パンケーキとメープルシロップを愛する。口が達者で、お国自慢が必殺技。スペシャルマンとタッグチーム「ビッグ・ボンバーズ」を組んでいる。本編で一時的に離脱したものの、後に復帰し、周囲からヒーロー扱いされるが、元の生活に戻る。祖父母がメープルシロップを勝手に発売している。
スペシャルマン：アメリカ出身の正義超人。温厚な性格で、カナディアンマンのサポート役。必殺技はないが、プリ子に「やさしさがスペシャル」と評される。瞬殺超人として一部にリスペクトされている。カナディアンマンの活躍に負担を感じ、空回りするようになる。
プリプリマン：カメルーン出身の謎の超人。顔が尻のようになっている。毒舌家だが情に弱い。唯一の必殺技であるオナラ技をキン肉マンにパクられたと主張している。瞬滅超人としてリスペクトされており、密かに人気がある。芸能事務所に所属し、番組にも出演している。不用品回収業も営む。
その他の人物
ミキサー大帝：上半身がミキサーの超人。元ファミレス店員で、現在は芸能事務所に所属。
チエの輪マン：スペシャルマンの友人。知恵の輪ボディが複雑化している。
ベンキマン：和式便器の超人。ベンキーヤ一族ではスーパーヒーロー扱い。
キン骨マン：超人グッズレンタルショップを経営する怪人。
サンシャイン：悪魔六騎士の一人。ファミレスでデートをしたり、子供を持つ父親である。
シルバーリキ：自称どマイナー超人。カナディアンマンが自信を取り戻すために呼んだが、キンケシが高額で逆効果だった。
スカイマン：別のグループのリーダー的存在。本編に呼ばれず不満を持っている。
タイルマン:スカイマンの仲間。ヘルパーのボランティアをしている。
キューブマン：スカイマンの仲間。キューブボディの色を文字に変えている。
レオパルドン：瞬殺された超人。瞬殺ランキング1位で、それをネタに合コンをしている。
キャノン・ボーラー：瞬殺された超人。瞬殺ランキング2位で、レオパルドンと共に行動する。
キング・ザ・100トン：体重を自在に調整できる超人。プリプリマンの住むアパートの上の階に住んでおり、足音で悩ませている。
カレクック：頭にカレーライスを載せた超人。スペシャルマンのアパートの隣に住んでいて、カレーの臭いで困らせた。後に本編で戦死。
スプリングマン：悪魔超人だが、人助けをしている。
イワオ：超人の写真をSNSにアップする怪人。超人専門の芸能事務所を経営している。
ブラックホール：悪魔超人。ブラックホールを利用して大食い店を荒らしていた。
バッファロー一族：バッファローマンの同族たち。酔っ払ってプリプリマンをバラバラにした。
キン肉マンゼブラ：運命の五王子の一人。火事場のクソ力の実験のためプリプリマンに挑まれ返り討ちにした。
スカル・ボーズ:全身にアルファベットが刻まれている超人。全身を漢字に変えて、和彫りマンとして人気になった。
スニゲーター：悪魔六騎士の一人。プリプリマンが脱皮した抜け殻を拾ってファミレスに座らせていた。
キン肉マンビッグボディ：運命の五王子の一人。カナディアンマンと同じカナダ出身。
中野さん：オカルト雑誌の編集者。超人界の怪現象について特集を組んでいる。
ミスター・VTR：ビデオカメラ型の超人。スペシャルマンのバイト先の後輩。
バイクマン：オートバイをモチーフとしたファミレス店員。横暴な振る舞いが多い。
ペーパーミイラ: トイレットペーパーの超人。インスタで人気者。
ハラボテ・マッスル:宇宙超人委員会委員長。ビッグ・ボンバーズとは旧知の仲。
キン肉マンソルジャー:運命の五王子の一人。アタルに取って代わられたオリジナルのほうのキン肉マンソルジャー。
キングコブラ:体がロウでできている超人。ファミレスで溶け始めた。
プヨプヨ：あらゆるものに変身できる超人。ブロッケンJr.とは戦友。
モーターマン: 乾電池の腕とモーターのボディを持つ超人。プリプリマンのスマホのバッテリー代わりになった。
本作オリジナルキャラクター
プリ子：プリプリマンの彼女。わがままなギャル風の女性。
世界のベンキマン：プリプリマンが訪ねた、世界各地のベンキマンたち。
タコ大帝の息子、タバコマンの息子: 本編でモブとして登場した超人の息子たち。ウルフマンを応援している。
スイスマン：カナディアンマンの従兄弟。永世中立超人。
ドクター・コボンベ: ドクター・ボンベの意志を継ぐ超人専門医。
スペシャルパティ：スペシャルマンの妹。アイドル超人のルックスの彼氏がいる。
ベンキマンII世：ベンキマンの子供たち。父親の仇を討つためにダンゴ技を練習している。
アレキサンドリア・カナディアン：カナディアンマンの少年秘書。通称カナ太。口うるさい。
ミスターフレイミング：炎上超人。正体はスペシャルマン。
むっつりスケベの神：超人の神の一人。カナディアンマンにむっつりの力を授ける。
漁師マン: マイナー超人ナンバーワンを決める大会で優勝した超人。考案者は富澤たけし。
Λの民: 辺境の地からやってきた宇宙人。嫁不足に悩んでいる。
キャッサバ: キャッサバの顔を持つ超マイナー超人。エネルギー会社を経営している。
オメガ・ケンタウリの六鎗客：本編に登場する敵キャラクター。本作でもたびたび名前が挙がる。
プリプリ族：プリプリマンの一族。プリプリ星は貧乏で、屁で空気汚染されている。
単行本はジャンプ・コミックスから全5巻が発売されており、タイトルには「『キン肉マン』スペシャルスピンオフ」と記載されています。
『THE超人様』は、『キン肉マン』ファンはもちろん、そうでない人も楽しめる、ユニークなギャグ漫画です。ぜひ一度、彼らのシュールな日常を覗いてみてください。
概要
物語の舞台は、主にファミレス。そこで繰り広げられるのは、3人の超人たちのゆるい雑談です。彼らは、超人界の出来事や、時には人間社会の話題にまで、独自の視点から鋭く、そしてシュールに切り込みます。このファミレスという空間と、3人の若者が雑談するというコンセプトは、石原の代表作である『THE3名様』のセルフパロディとなっており、ファンにとってはニヤリとさせられるポイントです。
元々本作は、『週プレNEWS』で連載されていた『キン肉マン』完璧超人始祖編の完結後、新シリーズ開始までの繋ぎとして、2週限定の読み切りとして掲載されたものでした。しかし、その人気から連載へと発展し、長期にわたり読者を楽しませました。連載のきっかけは、石原が『キン肉マン』の大ファンであり、その熱意が編集部に伝わったこと。石原は、本編の主要キャラクターはリスペクトが強すぎて動かしづらいと考え、あえて不遇なキャラクターたちを選んだといいます。
本作の特徴は、本編では脇役だった超人たちが、いきいきと描かれていることです。カナディアンマンは親分肌を気取り、スペシャルマンは温厚ながらも時に腹黒い一面を見せ、プリプリマンは毒舌ながらも情に厚いという、それぞれ個性豊かなキャラクターが魅力的です。また、本編に登場する他の超人たちも、ファミレスの客として登場し、物語を彩っています。
『キン肉マン』同様、読者が考えた超人を登場させる企画「超人様募集」も実施され、ファン参加型の企画としても盛り上がりを見せました。また、連載以前には、キン肉マンのコンピレーション展で、本作と同じ構図で、メンバーが違うコラボイラストが描かれたこともあります。
連載終了後も、2021年には大阪と東京でイベントが開催され、その際には『週プレNEWS』で特別編が配信されるなど、根強い人気を誇ります。さらに、2024年には『キン肉マンジャンプ』に特別編が掲載され、再びファンを沸かせました。
登場人物
主要人物
カナディアンマン：カナダ出身の正義超人。怪力自慢で、パンケーキとメープルシロップを愛する。口が達者で、お国自慢が必殺技。スペシャルマンとタッグチーム「ビッグ・ボンバーズ」を組んでいる。本編で一時的に離脱したものの、後に復帰し、周囲からヒーロー扱いされるが、元の生活に戻る。祖父母がメープルシロップを勝手に発売している。
スペシャルマン：アメリカ出身の正義超人。温厚な性格で、カナディアンマンのサポート役。必殺技はないが、プリ子に「やさしさがスペシャル」と評される。瞬殺超人として一部にリスペクトされている。カナディアンマンの活躍に負担を感じ、空回りするようになる。
プリプリマン：カメルーン出身の謎の超人。顔が尻のようになっている。毒舌家だが情に弱い。唯一の必殺技であるオナラ技をキン肉マンにパクられたと主張している。瞬滅超人としてリスペクトされており、密かに人気がある。芸能事務所に所属し、番組にも出演している。不用品回収業も営む。
その他の人物
ミキサー大帝：上半身がミキサーの超人。元ファミレス店員で、現在は芸能事務所に所属。
チエの輪マン：スペシャルマンの友人。知恵の輪ボディが複雑化している。
ベンキマン：和式便器の超人。ベンキーヤ一族ではスーパーヒーロー扱い。
キン骨マン：超人グッズレンタルショップを経営する怪人。
サンシャイン：悪魔六騎士の一人。ファミレスでデートをしたり、子供を持つ父親である。
シルバーリキ：自称どマイナー超人。カナディアンマンが自信を取り戻すために呼んだが、キンケシが高額で逆効果だった。
スカイマン：別のグループのリーダー的存在。本編に呼ばれず不満を持っている。
タイルマン:スカイマンの仲間。ヘルパーのボランティアをしている。
キューブマン：スカイマンの仲間。キューブボディの色を文字に変えている。
レオパルドン：瞬殺された超人。瞬殺ランキング1位で、それをネタに合コンをしている。
キャノン・ボーラー：瞬殺された超人。瞬殺ランキング2位で、レオパルドンと共に行動する。
キング・ザ・100トン：体重を自在に調整できる超人。プリプリマンの住むアパートの上の階に住んでおり、足音で悩ませている。
カレクック：頭にカレーライスを載せた超人。スペシャルマンのアパートの隣に住んでいて、カレーの臭いで困らせた。後に本編で戦死。
スプリングマン：悪魔超人だが、人助けをしている。
イワオ：超人の写真をSNSにアップする怪人。超人専門の芸能事務所を経営している。
ブラックホール：悪魔超人。ブラックホールを利用して大食い店を荒らしていた。
バッファロー一族：バッファローマンの同族たち。酔っ払ってプリプリマンをバラバラにした。
キン肉マンゼブラ：運命の五王子の一人。火事場のクソ力の実験のためプリプリマンに挑まれ返り討ちにした。
スカル・ボーズ:全身にアルファベットが刻まれている超人。全身を漢字に変えて、和彫りマンとして人気になった。
スニゲーター：悪魔六騎士の一人。プリプリマンが脱皮した抜け殻を拾ってファミレスに座らせていた。
キン肉マンビッグボディ：運命の五王子の一人。カナディアンマンと同じカナダ出身。
中野さん：オカルト雑誌の編集者。超人界の怪現象について特集を組んでいる。
ミスター・VTR：ビデオカメラ型の超人。スペシャルマンのバイト先の後輩。
バイクマン：オートバイをモチーフとしたファミレス店員。横暴な振る舞いが多い。
ペーパーミイラ: トイレットペーパーの超人。インスタで人気者。
ハラボテ・マッスル:宇宙超人委員会委員長。ビッグ・ボンバーズとは旧知の仲。
キン肉マンソルジャー:運命の五王子の一人。アタルに取って代わられたオリジナルのほうのキン肉マンソルジャー。
キングコブラ:体がロウでできている超人。ファミレスで溶け始めた。
プヨプヨ：あらゆるものに変身できる超人。ブロッケンJr.とは戦友。
モーターマン: 乾電池の腕とモーターのボディを持つ超人。プリプリマンのスマホのバッテリー代わりになった。
本作オリジナルキャラクター
プリ子：プリプリマンの彼女。わがままなギャル風の女性。
世界のベンキマン：プリプリマンが訪ねた、世界各地のベンキマンたち。
タコ大帝の息子、タバコマンの息子: 本編でモブとして登場した超人の息子たち。ウルフマンを応援している。
スイスマン：カナディアンマンの従兄弟。永世中立超人。
ドクター・コボンベ: ドクター・ボンベの意志を継ぐ超人専門医。
スペシャルパティ：スペシャルマンの妹。アイドル超人のルックスの彼氏がいる。
ベンキマンII世：ベンキマンの子供たち。父親の仇を討つためにダンゴ技を練習している。
アレキサンドリア・カナディアン：カナディアンマンの少年秘書。通称カナ太。口うるさい。
ミスターフレイミング：炎上超人。正体はスペシャルマン。
むっつりスケベの神：超人の神の一人。カナディアンマンにむっつりの力を授ける。
漁師マン: マイナー超人ナンバーワンを決める大会で優勝した超人。考案者は富澤たけし。
Λの民: 辺境の地からやってきた宇宙人。嫁不足に悩んでいる。
キャッサバ: キャッサバの顔を持つ超マイナー超人。エネルギー会社を経営している。
用語
オメガ・ケンタウリの六鎗客：本編に登場する敵キャラクター。本作でもたびたび名前が挙がる。
プリプリ族：プリプリマンの一族。プリプリ星は貧乏で、屁で空気汚染されている。
書誌情報
単行本はジャンプ・コミックスから全5巻が発売されており、タイトルには「『キン肉マン』スペシャルスピンオフ」と記載されています。
『THE超人様』は、『キン肉マン』ファンはもちろん、そうでない人も楽しめる、ユニークなギャグ漫画です。ぜひ一度、彼らのシュールな日常を覗いてみてください。
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