TSB Newsリアルタイム

TSB Newsリアルタイム

『TSB Newsリアルタイム』（ティーエスビー ニュースリアルタイム）は、長野県を放送対象地域とするテレビ信州（TSB）で生放送されていたローカル報道番組です。キー局である日本テレビの『NNNニュースプラス1』が終了し、新たに『NNN Newsリアルタイム』が始まるのに合わせて、2006年4月3日に放送を開始しました。

番組開始当初は平日夕方と土曜日夕方にそれぞれ放送されていましたが、平日版は1年半後の2007年9月28日をもって終了しました。その後、平日夕方のローカルニュース枠は同年10月1日から始まった『TSB NEWS 報道ゲンバ』へと引き継がれています。一方、土曜版は平日版の終了後も継続され、2010年3月27日まで放送されました。

編成上の特徴

テレビ信州では、2001年4月以降、平日夕方のローカルニュースを情報ワイド番組『ゆうがたGet!プラス1』に内包する形で放送していました。しかし、『TSB Newsリアルタイム』の開始により、この編成が見直され、ローカルニュース枠が独立した単独番組として再び設定される形になりました。なお、一部のテレビ情報誌やオンラインの番組表などでは、キー局の『NNN Newsリアルタイム』と本番組を区別せず、一つの番組としてまとめて掲載している例も見受けられました。

番組のキャスターには、前身番組の一つである『ニュースプラス1信州』でキャスターを務めていたTSBアナウンサーの伊東秀一が引き続き起用されました。また、2006年3月まで『ゆうがたGet!プラス1』の司会を担当していた、当時のTSBアナウンサーであった加納美也子もキャスターに加わりました。平日版には、元日本テレビアナウンサーで報道記者としての経験も豊富な久能靖が月曜日のコメンテーターとしてレギュラー出演し、気象予報士の榊原淳子が天気予報を担当しました。土曜版の出演者については、特定の固定メンバーはおらず、TSBアナウンサーなどがシフト勤務で対応していました。

放送時間

放送時間は全て日本標準時（JST）です。

平日版

月曜日 - 金曜日 18:16 - 19:00 （2006年4月3日 - 2007年9月28日）

土曜版

土曜日 18:00 - 18:30 （2006年4月8日 - 2009年3月28日）
土曜日 17:30 - 18:00 （2009年4月4日 - 2010年3月27日）

土曜版は、放送期間中に一度放送開始時刻が変更されています。

平日版タイムテーブル（主な内容）

17:50頃：『NNN Newsリアルタイム』開始 - 夕方ワイド番組『ゆうがたGet!』からCMなどを挟まずにそのまま接続しました。
18:16：番組オープニング、長野県内のニュース - 全国ニュースである『NNN Newsリアルタイム』のパート終了後、ステーションブレイクなしで本番組が始まりました。
18:36頃：エンタメSPORTS - この時間は日本テレビから送られるコーナーを同時ネットしていましたが、最後まで放送されることは少なく、途中でローカルパートに切り替わることが頻繁でした。また、予告なくコーナー全体が休止されることもありました。同時ネットから切り替わった後には、長野県内のスポーツに関連するニュースが伝えられる場合がありました。
18:42頃：天気予報 - 長野県内の詳細な天気予報が伝えられました。特に火曜日と木曜日の放送では、「八十二ウェザーリポート」というコーナー名が付けられ、八十二銀行が一社提供を行っていました。この天気予報の情報はウェザーニュースから提供されており、音声はステレオ放送でした。
18:57頃：エンディング - その日のニュースを振り返り、番組の締めくくりが行われました。

番組の特色とタイトルに関する歴史

『TSB Newsリアルタイム』で使われたテロップのデザインは、キー局の『NNN Newsリアルタイム』と全く同じ仕様で、アニメーション演出なども共通していました。これにより、全国ニュースとローカルニュースの間で視覚的な一貫性が保たれていました。

この番組のタイトルは、テレビ信州の夕方ローカルニュース番組の歴史において特徴的なものでした。1991年4月1日にテレビ信州が日本テレビ系列のフルネット局となって以来、本番組が始まるまでの長い期間、夕方のニュースタイトルには『ニュースプラス1信州』など、「信州」という地域名が冠されるのが通例でした。しかし、『TSB Newsリアルタイム』ではこの慣例から外れ、タイトルから「信州」を削除し、代わりに放送局の略称である「TSB」を冠する形が採用されました。これは、テレビ信州が日本テレビ系列とテレビ朝日系列のクロスネット局だった時代の番組『TSB 600ステーション』以来のことでした。

テレビ信州 歴代夕方ローカルニュース番組

テレビ信州が過去に放送してきた夕方ローカルニュース番組の主な系譜は以下の通りです。

1987年10月19日 - 1989年3月31日：『信州TODAY』
1989年4月3日 - 1989年9月30日：『TSBニュースシャトル』
1989年10月2日 - 1991年3月29日：『TSB 600ステーション』（テレビ朝日系列主体）
1991年4月3日 - 2006年3月31日：『ニュースプラス1信州』（日本テレビ系列主体）
2006年4月3日 - 2007年9月28日：『TSB Newsリアルタイム』
2007年10月1日 - 2014年9月26日：『TSB NEWS 報道ゲンバ』
2014年9月29日 - 2019年3月29日：『報道ゲンバ Face』
2019年4月1日 - 現在：『news every.』

『TSB Newsリアルタイム』は、この流れの中で『ニュースプラス1信州』の後継番組として位置づけられ、現在の『news every.』に至る重要な番組でした。

本番組に関連する番組としては、夕方情報ワイド番組の『ゆうがたGet!』などが挙げられます。

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