W61T

W61Tは、東芝および東芝モバイルコミュニケーション（現FCNT）が開発し、KDDIと沖縄セルラー電話からauブランドで発売されたCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。W56Tをベースに再設計され、スポーティーでカジュアルなデザインが特徴です。

デザインと機能

W61Tは、ポロシャツの襟元をイメージしたツートンカラーの折りたたみ式デザインを採用しています。W56Tと比較して、いくつかの機能が変更されています。具体的には、テレビ電話用のインカメラとデジタルラジオ機能が省略され、内蔵メモリが800MBから100MBに大幅に削減されました。また、内蔵スピーカーもステレオからモノラルに変更されています。カジュアルコンセプトのハイエンドモデルという位置づけのため、「リバーシブルスタイル」やUSB接続によるクレードル通信には対応していません。FeliCaポートは背面パネルの内側に内蔵されています。ワンセグを視聴する際は、イヤホンマイクまたはステレオイヤホンケーブルを接続し、それを外部アンテナとして使用する必要があります。W61Tのデザインは、同社のneon (W42T)とW55Tの中間的なデザインとなっています。

発売とサービス

W61Tは、2008年1月28日にKDDIと東芝から発表され、同年4月3日に沖縄地区で先行発売されました。その後、4月4日には北海道、東北、四国地区、4月5日には北陸、関東、中部、関西、中国、九州地区で発売されました。2008年6月14日には、新色としてビューティフルピンクとヘルシーグリーンが全国で一斉に発売されましたが、2008年8月には販売が終了しました。2012年7月22日には、L800MHz帯エリアのサービスが停波し、N800MHz帯と2GHz帯エリアでの利用に移行しました。2022年3月31日には、auの3Gサービスが完全終了したため、W61Tは利用不可となりました。

対応サービス

W61Tは、以下のサービスに対応していました。

au Media Tuner（EZテレビ（ワンセグ）、EZチャンネルプラス）
モバイルSuicaアプリ（別途ダウンロードが必要）

また、2008年春モデルですが、緊急地震速報には対応していません。

ケータイアップデート

W61Tでは、いくつかの不具合を修正するためのケータイアップデートが提供されました。

2008年5月9日:
「オーディオ機器連携」可能なEZ「着うたフル」の連携機能が利用できない場合がある不具合
PCサイトビューアーやEZweb閲覧時に電源リセットやキー操作不能になる不具合
アドレス帳操作中に電源がリセットされる不具合
2008年7月25日:
EZweb利用中に電源リセットやキー操作不能になる不具合
EZweb接続やEメール通信に失敗する不具合
カメラ起動中に電源がリセットされる不具合
2008年8月29日:
特定の条件下でケータイサイトの会員登録や接続ができない不具合
2008年10月24日:
2画面状態でケータイサイトのページ更新を行うと電源リセットやキー操作不能になる不具合
会員登録済みの特定サイトで初期値が入力項目に表示されない不具合
2009年9月17日:
SSLサイトで大きなファイルアップロードを行うと接続が切断される不具合

関連事項

W61Tは、以下の項目と関連があります。

CDMA 1X WIN
東芝
KCP+
W56T
SonicStage
T001

外部リンク

製品アーカイブ W61T (au) (ウェイバックマシンによるアーカイブ)

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