W56T
W56Tは、東芝および東芝モバイルコミュニケーション社（現・FCNT）によって開発され、KDDIと沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。
W56Tは、W47Tの後継機種として登場しました。324万画素のオートフォーカスカメラ、Bluetooth、約800MBの内蔵メモリ、ワンセグ、地上デジタル音声放送実用化試験の受信機能など、ハイエンドな機能を備えています。特に、新プラットフォーム「KCP+」の採用や、2.8インチのワイド有機ELディスプレイ、360度回転する「リバーシブルスタイル」が特徴的な折りたたみ携帯でした。
KDDIは、本機種の発売に合わせて、ソニーと連携し、音楽配信サービス「LISMO Port」を展開しました。これにより、「着うたフル」の楽曲をウォークマンやNETJUKEといったソニーのオーディオ機器に転送して楽しむことが可能になりました。この戦略は、当時の音楽配信市場で大きなシェアを誇っていた「着うたフル」の利便性を活かし、高音質オーディオ機器との連携を通じて、音楽愛好家を取り込むことを目指したものでした。
日経プラスワンの音楽携帯特集では、W56Tは32機種中5位と評価されました。BluetoothやLISMOとの連携、イヤホンマイクが接続しやすい端子カバー、ソニー製イヤホンの標準装備などが評価されました。
しかし、2007年10月の発表当初は年内の発売を目指していたものの、「KCP+」の開発遅延により、発売は2008年1月下旬にずれ込みました。その後、2月1日に全国発売が開始されると発表されましたが、沖縄県以外の地域ではさらに遅延しました。また、発売直後から「KCP+」の不具合が頻発し、同時期の「KCP+」搭載機種であるソニー・エリクソン「W54S」や三洋電機「W54SA」と共に早期に販売終了となりました。その結果、他の「KCP」機種よりも早く、公式サイトの現行製品情報や総合カタログから姿を消すこととなりました。
ワンセグ起動時には、ソフトバンクモバイル向けのSoftBank 920Tと同様に「REGZA」のロゴが表示されました。
日本語入力システムは、長らく採用されていた東芝の「Mobile Rupo」から、東芝製端末としては初めて「ATOK for au + APOT」が採用されました。
SAR値は0.114W/kgと、auのハイエンド系携帯電話としては非常に低い値であり、2013年5月現在においても、富士通モバイルコミュニケーションズ（現FCNT）製の東芝ブランドを含む歴代の東芝製au携帯電話の中で最も低い数値でした。
2007年10月16日：KDDIと東芝より発表。
2008年2月1日：沖縄地区で発売。
2008年2月3日：関東地区で発売。
2008年2月6日：北海道・関西地区で発売。
2008年2月7日：北陸地区で発売。
2008年2月8日：東北・中国・四国・九州地区で発売。
2008年2月9日：中部地区で発売。
2008年2月13日：最初のケータイアップデートを開始。
2008年2月27日：2回目のケータイアップデートを開始。
2008年3月11日：3回目のケータイアップデートを開始。
2008年3月27日：4回目のケータイアップデートを開始。
2008年3月下旬：販売終了。
2008年5月1日：5回目のケータイアップデートを開始。
2008年7月18日：6回目のケータイアップデートを開始。
2008年8月29日：7回目のケータイアップデートを開始。
2008年10月24日：8回目のケータイアップデートを開始。
2009年12月17日：9回目のケータイアップデートを開始。
2011年6月16日：10回目のケータイアップデートを開始。
2012年7月22日：L800MHz帯エリアのサービス停波により、N800MHz帯エリアと2GHz帯エリアで利用することになりました。
2022年3月31日：auの3Gサービス完全終了に伴い、当機種は使用不可となりました。
2008年2月15日から2011年6月16日にかけて、度重なるケータイアップデートが行われ、多くの不具合が修正されました。
主な修正内容には、EZ FeliCaの不具合、Cメールの不具合、EZweb接続の不具合、PCサイトビューアーの不具合、文字入力時の不具合、マナーモードの不具合、着うた設定の不具合、キー照明の不具合、通話品質の不具合、カメラの不具合、節電機能の不具合、遠隔ロックの不具合、オーディオ機器連携の不具合、LISMO Playerの不具合、登録制サイトの不具合、2画面表示の不具合、電話番号表示の不具合、SSLサイトの不具合などが含まれます。
W56Tは、様々なauのサービスに対応していました。
詳細な情報や出典については、以下のリンクをご参照ください。
au製品「W56T」紹介 (au by [KDDI]])（ウェイバックマシン、2008年10月6日） - [http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/w56t/ 、2017年3月2日閲覧。
SUMMARY｜au by [KDDI]] W56T REVERSIBLE STYLE (東芝)（ウェイバックマシン、2010年8月22日） - [http://www.toshiba.co.jp/product/etsg/cmt/au/w56t/w56t_menu_nf.htm 、2017年3月2日閲覧。
製品アーカイブ W56T 製品情報紹介ページ(au)
W56T 製品・サービスのご利用ガイド(au)
auケータイ図鑑：W56T（2008年）｜思い出タイムライン(au)
（関連する項目があれば記述）
上記出典のリンク参照。
概要
W56Tは、W47Tの後継機種として登場しました。324万画素のオートフォーカスカメラ、Bluetooth、約800MBの内蔵メモリ、ワンセグ、地上デジタル音声放送実用化試験の受信機能など、ハイエンドな機能を備えています。特に、新プラットフォーム「KCP+」の採用や、2.8インチのワイド有機ELディスプレイ、360度回転する「リバーシブルスタイル」が特徴的な折りたたみ携帯でした。
KDDIは、本機種の発売に合わせて、ソニーと連携し、音楽配信サービス「LISMO Port」を展開しました。これにより、「着うたフル」の楽曲をウォークマンやNETJUKEといったソニーのオーディオ機器に転送して楽しむことが可能になりました。この戦略は、当時の音楽配信市場で大きなシェアを誇っていた「着うたフル」の利便性を活かし、高音質オーディオ機器との連携を通じて、音楽愛好家を取り込むことを目指したものでした。
日経プラスワンの音楽携帯特集では、W56Tは32機種中5位と評価されました。BluetoothやLISMOとの連携、イヤホンマイクが接続しやすい端子カバー、ソニー製イヤホンの標準装備などが評価されました。
しかし、2007年10月の発表当初は年内の発売を目指していたものの、「KCP+」の開発遅延により、発売は2008年1月下旬にずれ込みました。その後、2月1日に全国発売が開始されると発表されましたが、沖縄県以外の地域ではさらに遅延しました。また、発売直後から「KCP+」の不具合が頻発し、同時期の「KCP+」搭載機種であるソニー・エリクソン「W54S」や三洋電機「W54SA」と共に早期に販売終了となりました。その結果、他の「KCP」機種よりも早く、公式サイトの現行製品情報や総合カタログから姿を消すこととなりました。
ワンセグ起動時には、ソフトバンクモバイル向けのSoftBank 920Tと同様に「REGZA」のロゴが表示されました。
日本語入力システムは、長らく採用されていた東芝の「Mobile Rupo」から、東芝製端末としては初めて「ATOK for au + APOT」が採用されました。
SAR値は0.114W/kgと、auのハイエンド系携帯電話としては非常に低い値であり、2013年5月現在においても、富士通モバイルコミュニケーションズ（現FCNT）製の東芝ブランドを含む歴代の東芝製au携帯電話の中で最も低い数値でした。
沿革
2007年10月16日：KDDIと東芝より発表。
2008年2月1日：沖縄地区で発売。
2008年2月3日：関東地区で発売。
2008年2月6日：北海道・関西地区で発売。
2008年2月7日：北陸地区で発売。
2008年2月8日：東北・中国・四国・九州地区で発売。
2008年2月9日：中部地区で発売。
2008年2月13日：最初のケータイアップデートを開始。
2008年2月27日：2回目のケータイアップデートを開始。
2008年3月11日：3回目のケータイアップデートを開始。
2008年3月27日：4回目のケータイアップデートを開始。
2008年3月下旬：販売終了。
2008年5月1日：5回目のケータイアップデートを開始。
2008年7月18日：6回目のケータイアップデートを開始。
2008年8月29日：7回目のケータイアップデートを開始。
2008年10月24日：8回目のケータイアップデートを開始。
2009年12月17日：9回目のケータイアップデートを開始。
2011年6月16日：10回目のケータイアップデートを開始。
2012年7月22日：L800MHz帯エリアのサービス停波により、N800MHz帯エリアと2GHz帯エリアで利用することになりました。
2022年3月31日：auの3Gサービス完全終了に伴い、当機種は使用不可となりました。
不具合・改善
2008年2月15日から2011年6月16日にかけて、度重なるケータイアップデートが行われ、多くの不具合が修正されました。
主な修正内容には、EZ FeliCaの不具合、Cメールの不具合、EZweb接続の不具合、PCサイトビューアーの不具合、文字入力時の不具合、マナーモードの不具合、着うた設定の不具合、キー照明の不具合、通話品質の不具合、カメラの不具合、節電機能の不具合、遠隔ロックの不具合、オーディオ機器連携の不具合、LISMO Playerの不具合、登録制サイトの不具合、2画面表示の不具合、電話番号表示の不具合、SSLサイトの不具合などが含まれます。
対応サービス
W56Tは、様々なauのサービスに対応していました。
注釈
詳細な情報や出典については、以下のリンクをご参照ください。
出典
au製品「W56T」紹介 (au by [KDDI]])（ウェイバックマシン、2008年10月6日） - [http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/w56t/ 、2017年3月2日閲覧。
SUMMARY｜au by [KDDI]] W56T REVERSIBLE STYLE (東芝)（ウェイバックマシン、2010年8月22日） - [http://www.toshiba.co.jp/product/etsg/cmt/au/w56t/w56t_menu_nf.htm 、2017年3月2日閲覧。
製品アーカイブ W56T 製品情報紹介ページ(au)
W56T 製品・サービスのご利用ガイド(au)
auケータイ図鑑：W56T（2008年）｜思い出タイムライン(au)
関連項目
（関連する項目があれば記述）
外部リンク
上記出典のリンク参照。
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