ZOIDS VS.シリーズ

ゾイドVS.シリーズ：ニンテンドーゲームキューブで繰り広げられるゾイド対戦アクション

タカラトミー（旧トミー）より2002年から2004年にかけてニンテンドーゲームキューブ向けに発売された『ゾイドVS.』シリーズは、人気玩具シリーズ『ゾイド』を題材とした3D対戦アクションゲームです。ヘリック共和国とゼネバス帝国、それぞれの陣営に所属し、個性豊かなゾイドを操って戦う、白熱のバトルが特徴です。

ゾイドVS.

シリーズ第一作目となる『ゾイドVS.』は、2002年9月6日に発売されました。「ミッションモード」と「ゾイドバトルモード」の2つのゲームモードを搭載。ミッションモードでは、共和国または帝国のどちらかに所属し、ストーリーに沿ったミッションをクリアしていきます。ゾイドバトルモードでは、アニメに登場するキャラクターなどをパイロットに、2対2の対戦が楽しめます。CPUとの対戦だけでなく、友達との対戦も可能です。

80種類以上のゾイドと100種類以上の武器が登場し、プレイヤーは自由にゾイドをカスタマイズできます。当時、玩具として話題になったゴジュラスギガもゲームに登場。さらに、隠し機体としてサイバードライブゾイドもプレイ可能です。初回生産分には、スナイプマスター（後のスナイプマスターBU）のキットが特典として付属していました。

ゾイドVS.II

2003年9月5日に発売された『ゾイドVS.II』では、ゾイドの種類がさらに増加。前作で問題だったシステムも修正・改良され、より快適なプレイ体験が実現しました。一部のBLOXシリーズゾイドも登場し、前作では使用できなかった巨大ゾイドが対戦モードで使用可能となりました。前作のセーブデータがあれば、シールドライガーDCS-Jが追加され、パスワード入力でライガーゼロフェニックスやエナジーライガーも使用可能になります。

ゾイドVS.III

シリーズ最終作となる『ゾイドVS.III』は、2004年9月30日に発売。本作では、飛行型ゾイドが使用可能になり、一部のゾイドはフライングユニットで飛行できるようになりました。ただし、ホバリング機能のないゾイドは、飛行時間が終了すると落下する危険性があります。飛行ゾイドの登場に伴い、ミサイルの性能も大幅に向上しています。陸戦ゾイドには「スライディングターン」システムが追加され、反転時の射撃が容易になりました。最大4人での対戦モードも追加されましたが、使用できるゾイドは限定されており、処理落ちが発生しやすい点が課題でした。

ストーリーモードは、これまでの共和国対帝国の構図から変わり、「古代虎伝説」をテーマにしたブルーシティーが舞台。アニメ『ゾイドフューザーズ』とのコラボレーションも見どころです。

ゾイドVS.i / EZ

携帯電話向けに配信されていたモバイルゲーム『ゾイドVS.i』（iモード）と『ゾイドVS.EZ』（EZweb）は、2003年8月4日と2004年4月22日からサービスが開始されましたが、現在はサービスを終了しています。シリーズ名とロゴは使用されていますが、ニンテンドーゲームキューブ版とは異なり、ゾイド育成バトルゲーム（iモードではロールプレイングゲームとして分類）という全く異なるゲーム性を持っていました。「シナリオモード」「ネット対戦モード」「ゾイドバトルトレーニングモード」など、様々なモードが用意されていました。

登場キャラクターとゾイド

各作品には、ゲームオリジナルのキャラクターが登場します。共和国軍の「ブルーユニコン」、帝国軍の「ロットティガー」といった特殊部隊や、謎の武装組織「テラガイスト」などが、ストーリーを盛り上げます。また、『ゾイドフューザーズ』などの他作品からのキャラクターも登場します。

ライガーゼロ、ゴジュラスギガ、バーサークフューラー、ウルトラザウルス、メガザウラー、サラマンダーなど、人気ゾイドも多数登場。それぞれに特徴的な能力を持ち、プレイヤーの戦略によって様々な戦術が展開できます。特にメガザウラーは、『ゾイドVS.II』では隠し機体、『ゾイドVS.III』では最終ボスとして登場し、圧倒的な戦闘能力を誇ります。

まとめ

『ゾイドVS.』シリーズは、ニンテンドーゲームキューブで楽しめる、ゾイド対戦アクションゲームとして高い人気を博しました。多彩なゾイド、奥深いカスタマイズ要素、そして魅力的なストーリーは、多くのプレイヤーを魅了しました。シリーズを通して進化したシステムや、各作品独自の個性も大きな魅力です。当時プレイした方、また未体験の方にも、その魅力を改めて味わってほしい作品です。

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