スタジアムDJ

スタジアムDJとは

スタジアムDJとは、スポーツの試合会場で、選手紹介や場内アナウンスを通じて、試合の雰囲気を盛り上げる役割を担う人物のことです。特に、Jリーグやプロ野球などの試合では欠かせない存在となっています。

概要

日本では、Jリーグやプロ野球の試合でよく見られるスタジアムDJですが、最近では独立リーグの野球や、プロバスケットボールなどのインドアスポーツでも活躍の場を広げています。プロバスケットボールでは、「アリーナDJ」や「アリーナMC」と呼ばれることもあります。

日本で初めてスタジアムDJを採用したのは、オリックス・ブルーウェーブ（現オリックス・バファローズ）です。本拠地をグリーンスタジアム神戸（現ほっともっとフィールド神戸）に移転した際、DJ KIMURA（木村芳生）と、当時ブルーウェーブのボールパーク事業部チーフプロデューサーであった大前一樹が協力し、独自のスタイルと「スタジアムDJ」という言葉を生み出しました。

スタジアムDJの活動内容はチームによって異なり、試合の進行を全てウグイス嬢に任せるチームもあれば、スタンド内で応援を盛り上げるチームもあります。また、ヒーローインタビューのインタビュアーを担当することもあります。

各スポーツリーグにおけるスタジアムDJ

Jリーグ

Jリーグの試合では、スタジアムDJが試合前の選手紹介やハーフタイムのイベントなどを担当し、観客を盛り上げます。チームによっては、試合中にサポーターを煽るような役割を担うこともあります。

プロ野球

プロ野球では、スタジアムDJが選手紹介やイニング間のイベントを担当し、球場全体を盛り上げます。特に、ホームランが出た時などの演出は、スタジアムDJの腕の見せ所です。

プロバスケットボール（Bリーグ）

Bリーグ（B1・B2）、B3リーグでは、アリーナDJやアリーナMCがチームの応援をリードする役割や、得点者やファウルをした選手の名前をコールする役割、簡単なルール解説など、多岐にわたる役割を担っています。

bjリーグ時代には、東京アパッチがVance KをアリーナDJとして起用していました。また、2023-24シーズンをもってB3リーグを退会した豊田合成スコーピオンズでは、大下修司が担当していました。

独立リーグ（野球）

独立リーグのスタジアムDJは、選手紹介、場内アナウンス、ヒーローインタビューなどの業務をプロ野球（NPB）と同様に行います。両リーグを担当する藤澤翼は、独立リーグのDJの役割について、「独立リーグの場合は球団がプロデュースする中でも『ディレクター兼DJ兼ミキサー』としての役割が求められる」と述べています。NPBでは専門性が重視される一方、独立リーグでは多様なスキルが求められるという違いがあります。

WEリーグ、なでしこリーグ

WEリーグやなでしこリーグでも、スタジアムDJが試合を盛り上げています。各チームで個性的なDJが活躍しており、ノルディーア北海道ではDJカツノリ、ラブリッジ名古屋ではイケザえもんや茉白実歩、スペランツァ大阪では加藤綾、岡山湯郷Belleでは岸本ヒロキ（過去には藤澤翼）、ヴィアマテラス宮崎では川上喜義が担当しています。

Fリーグ

フットサルFリーグでは、アリーナDJやアリーナMCが得点者やファウルをした選手の名前をコールしたり、簡単なルール解説などを行います。チームの応援をリードするかどうかは、主催チームによって異なります。

Wリーグ

Wリーグでは、東京羽田ヴィッキーズでMOJA、新潟アルビレックスBBラビッツで野口智美、トヨタ自動車アンテロープスで折出けんいち、デンソーアイリスで小林拓一郎（シーホース三河と兼任）がアリーナDJ・アリーナMCを務めています。

Vリーグ

Vリーグでは、ヴォレアス北海道で西川賢（エスポラーダ北海道と兼任）とMR.SYN、北海道イエロースターズで村岡啓介、ハイジ、三浦拓也、FC東京で森田淳司、長野GaRonsでたろ、東レアローズでフルヤトモヒロ、アイシンティルマーレで長谷川巧と里中ユウスケ（中日ドラゴンズと兼任）、ジェイテクトSTINGSでシン・熊谷、ウルフドッグス名古屋で高橋萌、堺ブレイザーズで河合康行（阪神タイガース、京都ハンナリーズと兼任）、サントリーサンバーズで西田育弘と南隼人、パナソニック・パンサーズでコウゼン、JTサンダーズ広島で吉田峻と東園恵、大分三好ヴァイセアドラーでMC.MAX、霜村香帆、カボスひろし、NECレッドロケッツでムッチー鈴木、KUROBEアクアフェアリーズで山本ゆうじ、ヴィクトリーナ姫路で佐藤りな、岡山シーガルズで藤澤翼がアリーナDJ・アリーナMCとして活躍しています。

アジアリーグ

アジアリーグでは、レッドイーグルス北海道でMC CHABO、八幡淳（北海道日本ハムファイターズ・レバンガ北海道と兼任）、吉川のりお、東北フリーブレイズで小泉亮、H.C.栃木日光アイスバックスで菊池元男、横浜GRITSで木部ショータがアリーナDJ・アリーナMCを務めています。

日本ハンドボールリーグ

日本ハンドボールリーグでは、HC名古屋で中元大介（アトレチコ鈴鹿クラブ、名古屋オーシャンズと兼任）、三重バイオレットアイリスで市川智也（トヨタヴェルブリッツと兼任）、伊藤玄紀、辻幸平がアリーナDJ・アリーナMCを務めています。

JAPAN RUGBY LEAGUE ONE

JAPAN RUGBY LEAGUE ONEでは、埼玉パナソニックワイルドナイツでMC PASSION（保井ひろゆき）、リコーブラックラムズ東京でシン・熊谷、東芝ブレイブルーパス東京でパトリック・ユウ（東京ヤクルトスワローズ・サンロッカーズ渋谷と兼任）と田中美里、静岡ブルーレヴズで仲田雄一（清水エスパルスと兼任）、三重ホンダヒートでMCタイキ、花園近鉄ライナーズで新田真士、中国電力レッドレグリオンズで大窪シゲキがスタジアムDJ・スタジアムMCを務めています。

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