一身田駅

一身田駅について

一身田駅（いしんでんえき）は、三重県津市大里窪田町に位置し、東海旅客鉄道（JR東海）が運行する紀勢本線の駅です。この駅は、地域に密着したサービスを提供し、通学や観光の拠点として重要な役割を果たしています。

歴史

一身田駅は1891年の8月21日に開設されました。当初は関西鉄道津支線の終着駅としてスタートし、同年11月4日に津駅まで延長されることで途中駅となりました。1907年には国有化され、帝国鉄道庁の管理下に置かれました。1909年からは参宮線に所属し、1970年代後半には紀勢本線となる大きな変更もありました。

駅舎は1923年に改築され、伝統的な木造瓦葺の形式が保持されています。1987年の国鉄分割民営化によりJR東海の駅となった後、2011年には簡易委託が解除され、無人駅となりました。現在の駅舎は、通勤通学者にとって重要な施設となっています。

駅の構造

一身田駅は、相対式ホームが2面あり、2線の線路を持つ地上駅です。両ホームは地下通路でつながっており、中線が以前は存在していたためホーム間は他の駅に比べてやや離れています。ホームは嵩上げされていて、駅舎の高さより高くなっています。無人駅であるため、出札窓口やマルス端末は設置されておらず、利用者は切符を自動販売機で購入する形になります。

利用状況

近年の利用状況について、三重県の統計書によれば、一身田駅は紀勢本線の中で津駅、亀山駅、松阪駅に次ぐ乗車人員を誇っています。周辺には高田中学校・高等学校や高田短期大学があり、学生の通学需要が大きく影響しています。また、一身田地区では近鉄高田本山駅と利用者を分け合っています。さらに、近くにある伊勢鉄道の東一身田駅は比較的利用が少ないとされています。

駅周辺の環境

一身田駅の東側には、真宗高田派の総本山である専修寺が位置する門前町・一身田地区が広がっています。この地域は観光資源が豊富で、多くの観光客も訪れる魅力的な場所です。駅から東へ進むと、伊勢鉄道の東一身田駅や近鉄名古屋線の高田本山駅にアクセスできます。また、駅の北側には志登茂川が流れており、自然環境も豊かです。

その他の情報

地域住民の間では、一身田の名称が“いっしんでん”と発音されています。この名称は、鉄道唱歌第5集の中でも同様に振られています。また、2009年の鉄道の日記念イベントのポスターにも一身田駅の名称が使われるなど、地域のシンボルとして認識されています。

隣接駅

• - JR紀勢本線

- 下庄駅
- 一身田駅
- 津駅

一身田駅はその歴史と地域の重要性から、今後も多くの人々に利用されることでしょう。

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