吉良吉田駅

吉良吉田駅（きらよしだえき）

吉良吉田駅は、愛知県西尾市吉良町吉田に位置する名古屋鉄道（名鉄）の駅です。西尾線と蒲郡線の2路線が乗り入れており、駅番号はGN13です。

概要

吉良吉田駅は、西尾線と蒲郡線の始発・終着駅としての役割を担っています。2008年6月29日のダイヤ改正までは両線で一体的な運用が行われていましたが、この改正により当駅で運転系統が完全に分離されました。また、西尾線からの特急列車乗り入れがなくなり、代わりに急行列車が西尾駅から当駅間を各駅に停車する形で運行されています。

蒲郡線では、終日当駅始発のワンマン運転が行われており、旧三河線のホームであった2番線には乗り換え改札口が設置されました。さらに、3・4番線ホームには待合室が設けられ、各ホームへの車椅子対応スロープも整備されています。

西尾線のホームは急カーブ上に位置するため、1000系車両の乗り入れができません。そのため、当駅に乗り入れる特急列車には、1600系や8800系（1999年以前は7000系も）が使用されていました。

現在のダイヤでは、西尾線は名古屋本線直通の急行列車（主に佐屋駅または弥富駅まで運行）、蒲郡線はワンマン普通列車が日中それぞれ1時間に2本ずつ発着し、相互に接続しています。2023年3月のダイヤ改正では、当駅を始発とする特急列車が平日に1本復活しましたが、全車一般車両で運行されています。

歴史

旧・吉良吉田駅

西尾鉄道が同社線（後の名鉄西尾線）を開通させた際に開業した初代の吉良吉田駅は、現在の駅から約0.3km西尾寄りの吉田公園付近に位置していました。

1915年（大正4年）8月5日：西尾鉄道の横須賀口（後の鎌谷駅付近） - 吉良吉田間開通時に開業。当時は軌間762mm・非電化でした。
1916年（大正5年）2月12日：吉良吉田 - 吉田港間が開通し、途中駅となります。
1926年（大正15年）1[[2月1日]]：西尾鉄道が愛知電気鉄道へ合併したことにより、同社の駅となりました。
1928年（昭和3年）10月1日：西尾線（旧線）の西尾 - 吉良吉田間が直流600Vで電化され、軌間が1067mmに改軌。吉良吉田 - 吉田港間は廃止されました。
1942年（昭和17年）12月28日：西尾線の吉良吉田 - 三河吉田間が開業。
1943年（昭和18年）2月1日：三河吉田駅への統合に伴い廃止。

現・吉良吉田駅

三河鉄道が同社線（後の名鉄三河線）を開通させた際に開業した旧・三河吉田駅が、現在の吉良吉田駅にあたります。

1928年（昭和3年）8月25日：三河鉄道の神谷（後の松木島） - 三河吉田間開通時に開業。
1942年（昭和17年）12月28日：西尾線（旧）の吉良吉田 - 三河吉田間が開業。
1943年（昭和18年）2月1日：（旧）吉良吉田駅が三河吉田駅に統合。
1945年（昭和20年）1月13日：三河地震により駅舎が被災。
1960年（昭和35年）11月1日：吉良吉田駅に改称。
1969年（昭和44年）：貨物営業を廃止。
1984年（昭和59年）5月：駅舎の一部が焼失。同年9月1日に改装。
2004年（平成16年）4月1日：三河線の碧南駅 - 当駅間が廃止。
2005年（平成17年）1月28日：特急・急行の蒲郡線直通と、当駅からの昼間の特急の運転を廃止。
2008年（平成20年）6月29日：トランパス導入。同時に西尾線 - 蒲郡線の直通を廃止し、当駅で運行系統が完全に分断。2番線に乗り換え改札口を設置し、蒲郡線発着線として使用を再開。当駅への特急の乗り入れもなくなりました。
2011年（平成23年）2月11日：ICカード乗車券「manaca」供用開始（蒲郡線は使用不可）。
2012年（平成24年）2月29日：トランパス供用終了。
2023年（令和5年）3月18日：当駅を始発とする特急が復活。

駅構造

吉良吉田駅は、3面3線の地上駅で、1・2番線は3両編成、3・4番線は4両編成に対応しています。駅長は配置されておらず、西尾駅が管理する終日有人駅です。3・4番線は、蒲郡線と西尾線を接続させるために、半径160mの大きなカーブを描いています。そのため、4両編成の場合、2両目と3両目の間、また3扉車が3番線に停車した場合、中扉付近でホームと列車の間隔が広くなります。

自動券売機、自動改札機、簡易的な列車案内が設置されていますが、自動放送は導入されておらず、駅係員による構内放送が行われています。

2番線には乗り換え改札口が設置されているため、西尾線と蒲郡線を乗り継ぐ場合は、乗車券や定期券を提示する必要があります。蒲郡線ではmanaca・相互利用ICカードが利用できないため、これらのカードを使用する際は、乗り換え改札口で蒲郡線の下車駅を申告するか、蒲郡線内の駅の自動券売機（または乗車駅証明書発行機）で発行した乗車駅証明書を渡す必要があります。

西尾線の3・4番線ホームと蒲郡線の2番線ホームは、やや鋭角なL字型に配置されています。旧三河線の線路は一部が留置線として利用されています。旧三河線（碧南方面行き）のホームは、2004年の廃止後に一時的に進入禁止となっていましたが、現在は蒲郡線の電車が使用しています。

西尾線と蒲郡線の運転系統が分断されたため、各ホームの駅名標は隣接駅の一方が空白になっています（検査や車両交換のため線路は繋がったままになっており、車止めは1・2番線碧南寄りにのみ設置されています）。

2番線の先、車止めまでの間には踏切がありますが、これは2004年に廃止された旧三河線の跡です。2番線に蒲郡線の電車が到着すると警報機が鳴り遮断機が下りますが、通常電車が通過することはありません。

のりば

駅のホームは以下の通りです。

1番線：西尾線（下り）
2番線：蒲郡線
3番線：西尾線（上り）
4番線：西尾線（上り）

利用状況

2020年度の1日平均乗降人員は2,211人です。

駅周辺

西尾市役所吉良支所
吉良吉田郵便局
西尾信用金庫吉田支店
愛知県中央信用組合吉良支店
西尾市立吉田小学校
宮崎海水浴場
恵比寿海水浴場
吉良温泉
吉田港
宝珠院
ふれんどバス（名鉄バス蒲郡管理所が運行）

隣の駅

名古屋鉄道

西尾線：上横須賀駅 (GN12) - 吉良吉田駅 (GN13)
蒲郡線：吉良吉田駅 (GN13) - 三河鳥羽駅 (GN14)

かつては上横須賀駅 - 当駅間に東富田駅、三河荻原駅が存在していました。また、当駅 - 三河鳥羽駅間には宮崎口駅がありました。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

吉良吉田駅 - 名古屋鉄道

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