国道155号

国道155号：中京圏を巡る環状道路

国道155号は、愛知県常滑市を起点に、中京圏を反時計回りに走り、愛知県海部郡弥富町に至る一般[[国道]]です。全長約152kmにおよぶこの道路は、名古屋環状3号線として位置づけられ、名古屋環状2号線（国道302号）の外側を走る重要な幹線道路となっています。

路線概要と特徴

国道155号は、知多半島から出発し、知多市、東海市、大府市などを経て、刈谷市、知立市へと進みます。その後、豊田市、瀬戸市、名古屋市（守山区）、春日井市、小牧市、江南市、一宮市、稲沢市、津島市と、愛知県の主要都市をいくつも通過します。

この道路の大きな特徴の一つとして、複数のバイパスが存在することが挙げられます。豊田市を通る豊田南バイパスは、トヨタ自動車堤工場の上空を通る高架橋となっており、交通の円滑化に貢献しています。一方、小牧市から一宮市へ向かう小牧一宮バイパスは、現在も工事が完了しておらず、両端とも現道と接続していません。この区間は都市計画道路北尾張中央道の一部として計画されており、完成時期は未定です。

さらに、国道155号は、他の主要国道と重複する区間も数多く存在します。例えば、起点付近では国道247号と重複し、豊田市では国道419号、248号、153号と重複区間があります。瀬戸市では国道363号、大府市では国道366号と重複するなど、複雑な路線構成となっています。

歴史と路線データ

国道155号は、1953年（昭和28年）に名古屋富山線として二級[[国道]]に指定されました。その後、1959年（昭和34年）に一級[[国道]]41号の昇格に伴い欠番となり、1963年（昭和38年）に名古屋環状線として再指定されました。1965年（昭和40年）の道路法改正により、一般[[国道]]155号となりました。

路線データは以下の通りです。

起点：愛知県常滑市（国道247号交点）
終点：愛知県海部郡弥富町（国道1号交点）
総延長：約151.9km
重用延長：約3.3km
実延長：約148.5km
現道：約120.0km
* 新道：約28.5km

道路施設と地理

国道155号沿いには、矢田川橋、境大橋、瀬戸橋、新東谷橋、弥富高架橋など、多くの橋梁があります。また、知多横断道路、知多半島道路、東名高速道路、伊勢湾岸自動車道、東海北陸自動車道、東名阪自動車道など、多くの高速道路や主要地方道と交差しています。

沿線には、常滑市、知多市、東海市、大府市、刈谷市、知立市、豊田市、瀬戸市、名古屋市（守山区）、春日井市、小牧市、岩倉市、一宮市、稲沢市、愛西市、津島市、弥富市など、多くの自治体が含まれています。

管理

国道155号の管理は、国土交通省中部地方整備局名古屋国道事務所、愛知県、名古屋市などが分担して行っています。具体的には、指定区間は名古屋国道事務所が、それ以外の区間は愛知県の各建設事務所（知多、知立、尾張、一宮、海部）と名古屋市守山土木事務所が管理を担当しています。

まとめ

国道155号は、中京圏の交通を支える重要な環状道路です。バイパス整備や他の主要道路との重複区間、そして未完成区間の存在など、様々な特徴を持つ複雑な路線となっています。今後の整備状況にも注目が必要です。

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