岩本町駅

岩本町駅の概要

岩本町駅（いわもとちょうえき）は、東京都千代田区神田岩本町に存在する東京都交通局の新宿線の駅です。駅番号はS 08で、「秋葉原」という副名称が付けられています。この駅は千代田区の最東端に位置し、周囲には多くの施設があります。特に、神田川を挟んで約150メートル北側にはJR東日本や東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスの秋葉原駅があり、利便性の高い交通ハブとなっています。

駅の歴史

岩本町駅は1978年12月21日に開業し、都営新宿線の始発駅としてスタートしました。1980年には新宿駅との直結が実現し、中間駅となりました。また、京王線との相互直通運転も同時に開始され、多くの利用者が訪れるようになりました。それから数年後の2007年にはICカード「PASMO」が導入され、2008年にはJR東日本秋葉原駅との連絡運輸が開始されました。これにより、乗り換えが少しづつ便利になっていきました。

2013年には東京メトロ日比谷線とも連絡運輸が始まり、ついに正式に乗り換え駅として認識されるようになりました。その後も、つくばエクスプレスとの連絡も2015年に整備され、利用者には一層の利便性が提供されています。2021年には「秋葉原」という副名称が新たに導入され、エリアの魅力が一層高まっています。

乗り換えの難しさ

開業以来約30年間、岩本町駅は近隣の秋葉原駅との連絡運輸がなされていませんでした。神田川が介在しており、地下通路が設置されていなかったため、乗り換えには公道を経由しなければならない状況でした。そのため、乗客が迷いやすい環境が続いていました。しかし、交通系ICカードの普及により、連絡運輸が徐々に整備され、現在では安心して乗り換えができる環境が整ったのです。

駅の構造

岩本町駅は、島式ホーム2面3線の地下駅で、駅務は市ヶ谷駅務区が管理しています。1・4番線が本線であり、2・3番線は待避線として機能しています。この構造は、当初は4線の計画がありましたが、建設費の削減により3線に縮小された歴史があります。相互乗り入れを開始してからは複数の列車が発着するようになり、急行と各駅停車が異なるホームで運行されています。

利用状況

2022年度の平均的な乗降人員は約45,991人で、乗車人員と降車人員がほぼ均等に推移しています。この数値は、岩本町駅が多くの利用者に利用されていることを示しており、近隣の秋葉原エリアの賑わいにも寄与しています。

駅周辺の施設

岩本町駅の周辺には、昭和通りや靖国通り、さらには山崎製パン本社や王将フードサービスの東京地区本部など、様々な商業施設があります。また、バス路線も充実しており、都営バスの停留所が近くに存在し、他の地域へのアクセスも便利です。

まとめ

岩本町駅はその歴史とともに、少しずつ発展してきた交通の要所です。今後も周辺環境の整備が進み、さらに多くの利用者が訪れることが期待されています。

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