新百合ヶ丘駅

新百合ヶ丘駅：小田急電鉄の要衝

新百合ヶ丘駅は、神奈川県川崎市麻生区に位置する小田急電鉄の駅です。駅番号はOH 23で、小田原線と多摩線の分岐点という重要な役割を担っています。駅長所在駅として、多摩線の運行管理も行っています。小田急電鉄の全列車種別が停車する唯一の駅であり、多くの利用客で賑わっています。

乗り入れ路線

小田急電鉄
小田原線
多摩線（当駅が起点）

歴史

新百合ヶ丘駅は比較的新しい駅で、1974年6月1日に開業しました。これは、小田急多摩線の延伸に合わせて設置されたもので、カーブ緩和のために線路が移設された場所に建設されました。

開業当初から急行、準急、各駅停車が停車し、1977年には駅周辺の区画整理事業が開始されました。これにより、駅前は大きく開発され、1986年にはバス乗り場が整備され、多くの路線バスが乗り入れるようになりました。

2000年代に入ると、特急ロマンスカーの停車や多摩線での急行運転が開始され、2004年には快速急行や区間準急も停車するようになりました。2012年にはJR御殿場線直通の特急ロマンスカー「あさぎり」も停車するようになり、利便性が向上しました。2014年には駅ナンバリングが導入され、2018年には通勤急行や通勤準急の停車駅となっています。

駅構造

新百合ヶ丘駅は、島式ホーム3面6線の地上駅で、橋上駅舎を備えています。ホームは、1・2番線、3・4番線、5・6番線で構成されています。

小田原線：2・5番線が主本線、1・6番線が待避線
多摩線：3番線が主本線、4番線が副本線

多摩線から小田原線への直通列車は5番線に到着します。2・3番線には小田原線と多摩線の両方の電車が乗り入れます。特に、3番線から発車する小田原方面行きの電車の次駅は町田駅であるため、駅名標には町田駅が併記されています。

平日夕夜間には、特急ロマンスカーが3番線から発車し、多摩線各駅停車に接続します。また、小田原線・江ノ島線利用者の利便性向上のため、急行・快速急行は2番線から発車します。

終日、緩急接続が行われており、朝ラッシュ時には上り列車が5・6番線で交互発着し、夕方ラッシュ時には下り列車の一部が2番線で待避します。

駅改良工事

2005年から2008年にかけて、駅舎の改良工事が行われました。新宿方面に駅舎が増築され、エレベーター、エスカレーター、待合室、多機能トイレ、商業施設などが整備されました。既存駅舎も改修され、2008年3月1日には中央東改札口が使用開始となりました。同年3月6日には、小田急マルシェがリニューアルオープンしました。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は112,951人で、小田急電鉄の駅の中で10位です。駅の開業から20年で利用者が7倍以上に増加しました。

駅周辺

新百合ヶ丘駅周辺は、川崎市麻生区の拠点として発展しました。駅周辺では、風俗営業が禁止されており、遊技場は1店のみです。

商業施設

イオンスタイル新百合ヶ丘
新百合丘OPA
新百合ヶ丘エルミロード
アコルデ新百合ヶ丘
ヤオコー 新百合ヶ丘店
Odakyu OX 万福寺店

映画館

イオンシネマ新百合ヶ丘

ホテル

ホテルモリノ新百合丘

金融機関

多数の銀行、証券会社、信用金庫、JAがあります。

公共施設

川崎市麻生区役所
麻生文化センター
川崎市アートセンター
ハローワークプラザ新百合ヶ丘
神奈川県麻生県税事務所

学校

昭和音楽大学
日本映画大学
川崎市立麻生小学校
川崎市立麻生中学校

医療機関

医療法人社団三成会 新百合ヶ丘総合病院

本社を置く企業

小田急商事株式会社
アジア航測株式会社

その他

TVKハウジングプラザ新百合ヶ丘
コナミスポーツクラブ新百合ケ丘
ティップネス新百合ヶ丘店
イトマンスイミングスクール新百合ヶ丘校
レオーダ新百合ヶ丘

バス路線

駅南口には小田急バス、川崎市交通局、京浜急行バスが乗り入れています。また、駅北口の「新百合ヶ丘駅入口」バス停には、神奈川中央交通東と小田急バスが停車します。

将来の計画

登戸駅からの複々線化構想
横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸計画

隣の駅

小田原線
登戸駅 (OH 18) - 新百合ヶ丘駅 (OH 23) - 町田駅 (OH 27)
百合ヶ丘駅 (OH 22) - 新百合ヶ丘駅 (OH 23) - 柿生駅 (OH 24)
多摩線
登戸駅 (OH 18)（小田原線） - 新百合ヶ丘駅 (OH 23) - 栗平駅 (OT 02)
百合ヶ丘駅 (OH 22)（小田原線） - 新百合ヶ丘駅 (OH 23) - 五月台駅 (OT 01)

エピソード

1974年放送の『太陽にほえろ!』で、建設中の駅がロケ地として使用されました。

また、TBSで放映されていた『ひと夏のラブレター』のロケも行われました。

新百合ヶ丘駅は、交通の要衝であるだけでなく、商業、文化、医療の中心地として、今後も発展を続けるでしょう。

もう一度検索