氏部

氏部（しぶ）について

氏部は、漢字の部首の中で重要なグループの一つであり、主に「氏」という字に由来するものです。この部首は、漢字を部首によって分類した康熙字典の214部首のリストで83番目に位置しており、4画の漢字の中では23番目に当たります。部首の内容は、その名称と意味に大きな関連を持っています。

概要

「氏」という字は、もともと特定の姓に基づいた血族の集団を表します。この概念は、時が経つにつれて変化し、著名な人物の姓に使われるようになったり、結婚後の女性の父姓や夫姓の後に続くこともあります。現在、日本や韓国では、姓に「氏」を付けることでその家族を尊重する表現として用いられています。

歴史的には、『説文解字』において「氏」は四川省の巴蜀にある崖の上で不安定に見える岩を示すとも言われています。これは、漢字の持つ象形的な意味を深める興味深い例です。

字形と収める漢字

氏部は、その部首から派生した「氏」字を持つ漢字を集めています。この中には「民」なども含まれています。「民」という字は形状が「氏」と似ているため、関係がない文字であっても便宜上、氏部に加えられています。しかし、これは少々複雑な取り扱いをされており、「民」の最初の1画が除外され、そこの部分が「氏」の変形的な表記として扱われることがあります。このようにして、各部首には独自の規則が存在し、それが分類の根拠となっています。

更に、CJK部首補助では「民」の字形が「CIVILIAN」として部首名に登録されています。

部首の通称

氏部は日本語では「うじ」と呼ばれ、韓国語では「각시씨부（gaksi ssi bu）」と表現されます。英語やアメリカでは「Radical clan」として知られています。

各字の発音

• - 日本語: 音読みはシ（漢音）またはジ（呉音）、訓読みはうじです。
• - 中国語: ピンインでは「shì」となり、注音では「ㄕˋ」、ウェード式では「shih 4」です。
• - 朝鮮語: 訓音では性(seong、姓)および씨(ssi)と表記されます。

例字

氏部に含まれる例としては、「氏」「民」「氐」「氓」といった漢字があります。これらは、同じ部首を基本にした家庭や社会に関連した表現を含んでいます。氏部は、漢字の理解を助け、より豊かな漢字の世界を探るための基盤を提供しています。

このように氏部は、日本文化や朝鮮文化においても非常に重要な役割を持ち、漢字の深い歴史を探る鍵の一つとなっています。

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